SCP-5293
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アイテム番号: 5293
レベル2
収容クラス:
euclid
副次クラス:
none
撹乱クラス:
dark
リスククラス:
notice


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SCP-5293。ペンシルベニア州エリー湖で発見された。

特別収容プロトコル(更新版): インシデント-5293後より、SCP-5293は自身の寸法に合わせて内部が成形されたプラスチック製の金型に覆われ、アノマリー安全ロッカー03Cに保管されます。SCP-5293との意思疎通の試みは禁止されています。

説明: SCP-5293は、直径0.5mの赤いゴムボールです。SCP-5293は回転運動が可能であり、妨害が無ければ643km/hまで加速することが可能です。(補遺参照)

SCP-5293は知性があり、英語を理解することが実証されています。 SCP-5293は自身を半球に区切る線に沿って存在する隙間を使って発話が可能であり、その動きは口と顎に似ています。SCP-5293 の語彙は少なく、語句の間に数秒の間が空きます。SCP-5293が苦悩している場合、SCP-5293の色は緑色に変化します。

SCP-5293は財団職員のエリック・ソールズ研究員に執着心を示しています。ソールズ研究員は地元の漁師たちによる発見の報告を受け、ペンシルバニア州エリー湖でSCP-5293を回収した人物です。SCP-5293はソールズ研究員を殺害したいという欲求を継続的に表明しており、他の話題についてのコミュニケーションにはほとんど興味を示しません。

補遺.5293.01: インタビュー記録

序: SCP-5293の2回目のインタビュー。発見及び収容の2日後にソールズ研究員が実施した。

ログ開始


ソールズ研究員が収容ロッカーからSCP-5293を取り出す。双方向ガラスによってSCP-5293とソールズ研究員は隔たれている。インターホンシステムを使って会話が行われる。

ソールズ研究員: おはようございます、SCP-5293。私の声が聞こえますか?

SCP-5293: はい。

ソールズ研究員: 良いですね、今日の気分はどうですか?

SCP-5293: 自分。は。元気。

ソールズ研究員: 私たちは昨日も会話をしましたね。SCP-5293、あなたはまだ私を殺したいという欲求を感じますか?

SCP-5293: 自分。お前。殺す。したい。

ソールズ研究員: ああ、なるほど。了解しました、SCP-5293。あなたは何故私を殺したいのですか?

SCP-5293: 自分。お前。殺す。したい。

ソールズ研究員: 分かりました、い—

SCP-5293: (SCP-5293が緑色に変化する) ごめん。

ログ終了


終了報告書: インタビューはこの後30分続きました。SCP-5293は私を殺害すること以外の話題について話すことを拒否しました。これは、従えば私を殺害出来る可能性があると示唆した場合にも同様でした。 どのようにそれを行うのかついて詳しく尋ねられたSCP-5293は「考えなければならない」と答えましたが、そう答えたにも関わらず「ソールズ研究員を殺すつもり(だった)」とも答えました。 インタビュー終了後、オブジェクトは収容ロッカーに戻されました。- ソールズ研究員

補遺.5293.02: インシデント-5293-01

事故報告書


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SCP-5293の加速によるエリア-179の破壊

この事故の過程は、監視映像を元に作成され以下のように要約されました。

2021/4/3、SCP-5293は収容ロッカー内で自身を回転させて643km/hに達し、収容違反を起こしました。 その際SCP-5293はロッカーの壁を突き破るのに十分な力を持つまで加速し、エリア-179南西方向にある一時停止標識への接触によって軌道を変えるまでに、エリア-179のアノマラスアイテム棟の北東の壁、4つの廊下、研究所、燃料サイロ、12の収容室、そして車庫を突き破る軌道を続けました(なお、収容室の破壊によって3件の収容違反が発生しています)。 SCP-5293は5台の車のフロントガラス、7本の樹木、レストランを突き破り、ソールズ研究員の住居の2階左上の窓に到達するまでこの方向に進み続けました。 SCP-5293は窓ガラスを割り、壁を突き抜けて加速し、浴室に到達し、ソールズ研究員の後頭部に接触しました。ソールズ研究員は衝撃により死亡しました。

回収時に、SCP-5293は次のように述べました:

SCP-5293: 言った。だろ。

再収容の際、SCP-5293は従順でした。そのため、特別収容プロトコルそれに因んだものに更新されました。SCP-5293へのさらなるインタビューの結果、SCP-5293はソールズ研究員を殺害したにも関わらず、それ以外の話題でコミュニケーションを取ることが困難であることが示されました。以下に、インシデント5293-01から4時間後のインタビューを掲載します。

ログ開始

SCP-5293: ソールズ。研究員。は。どこだ。

デューン博士: お前!…あなたは今日彼を殺しました。あなたは収容されて以来、ずっとそうすることを望んでいましたよね。

SCP-5293: (SCP-5293が緑色に変化する) そんな。

デューン博士: どのような気分ですか?

SCP-5293: 動揺。

デューン博士: あなたは彼を殺すことを望んでいました。それは覚えていますね?

SCP-5293: (SCP-5293が赤色に変化する) 自分。あいつ。殺す。したい。また。

ログ終了

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