SCP-537
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SCP-537およびSCP-537-2

アイテム番号: SCP-537

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-537は防音室に収容されます。追加の収容措置は必要ありませんが、SCP-537は今までに以下のものを要求しました:

  • 1枚の”The Muppet Movie”(邦題:マペットの夢みるハリウッド)のポスター (承認)
  • 週に一度のレコードのクリーニング (承認)
  • 日に一度の財団職員による1時間の訪問 (拒否)
  • 週に一度のレコードのクリーニングに来た財団職員との1時間の”会話” (審議中)
  • “The Muppet Movie”のサウンドトラックのレコード (拒否 - 実際のレコードが無くともSCP-537は全サウンドトラックを再生できる)

説明: SCP-537は質屋から回収されました。198█年の2月に、若い男によって持ち込まれたことが報告されています。

SCP-537は古びているものの、完全に通常の蓄音機と同じ外観をしており、外見に目立った特徴や異常性はありません。針の下にあるレコード(SCP-537-2)には内側へ動かない1本の円状の溝があるだけであり、すなわち針はターンテーブルの中央へ行くことがありません。針は異常なほど持ちあげるのが困難ですが、多少の労力をかければ手で持ち上げることができます。針は手放されるとすぐに元の場所に戻ります。SCP-537は紛れも無く知性を持っており、視覚と聴覚の能力があることを見せています(どのようにして行っているのかは未だに不明です)。それは歌を再生することによりコミュニケーションを取ります。

SCP-537は自身の意思で、存在しているレコードに入っているどのような曲でも再生することができます。SCP-537は1曲全体を再生し、針が強制的に上げられることがなければ決して途中で止めません。止められた場合には次に再生が可能となった時に、止められた位置から再生を続けます。SCP-537の再生を強制的に中断させることは推奨されません。再生の中断はSCP-537を怒らせるようであり、最大数日の間実験に対して不機嫌な態度で対応するためです。

SCP-537は自分で針を上げ下げすることができます。はいかいいえの質問には、素早く1度針を上げ下げすることで”はい”として、2度行なうことで”いいえ”として答えます。また同様の方法で数を表現します(通常他のSCPの参照に使用されます)。SCP-537にモールス信号を教えることでコミュニケーション速度を上げる試みは失敗しました。これはSCP-537が読み書きできないためです。

どのレコードがSCP-537のターンテーブルに載っているのかは問題ではなく、何であれそれは自身が再生したい曲を再生することができます。しかながらSCP-537-2を好んでいるようであり、これは自分では針を開始点に戻すことができないために、最終的に連続して再生することができなくなってしまうためであるようです。SCP-537-2は通常のターンテーブルで再生すると無音です。

SCP-537は人間と交流することや、インタビューされることを楽しんでいるようです。SCP-537の個性はしばしば尊大で派手である - 通常人間に対しては、ミュージカル キャバレーより”Wilkommen!”1を再生して挨拶します -が、明確な幼稚さがあると形容されます。それは気分を害すと”癇癪”を起こす傾向があり、その場合は通常それが収まるまで、最大音量で怒りの音楽をノンストップ再生し続けます。それは若い雇用者をより信頼しているようであり、年配の人に対しては用心深く見下した態度をとります。

お気に入りの歌を聞かれると、SCP-537は常にThe Muppet Movieより”The Rainbow Connection”を再生して応えます。


文書#537-1: SCP-537-2の特別な性質のテスト
███████博士により遂行

SCP-537-2は通常のターンテーブルで再生されました。レコードは無音のようです。
針が動くための完全な円の溝が1つあるだけのレコードが実験のために作成されました。SCP-537にそれを演奏するように渡すと、完全に同一なレプリカであるにもかかわらず、SCP-537はSCP-537-2でないものが渡されたことに気づいたようです。それは怒って反応すると針を上げ、もとのレコードが戻されるまで針を下ろすことを拒否しました。SCP-537は███████博士とのコミュニケーションを拒否し続けています。

文書#537-2: 実験537/043-1

エージェント・█████によりSCP-043と2つ目の動作するターンテーブルがSCP-537に紹介されました。以下が記録です:

(SCP-043は29曲目2を再生する。粗い息遣いが聴こえる)
エージェント・█████: 彼がここにいます、537。挨拶をして下さい。
(SCP-537はキャバレーより”Wilkommen!”を再生する)
SCP-043 [曲の途中]: こんにちは?何の音ですか?
(SCP-537はスクラッチ音を出すが、”Wilkommen!”の再生を続ける)
SCP-043 [曲の途中]: これがあなたが私に言っていたレコードプレイヤーですか?これを黙らせる方法はありますか?
エージェント・█████ [曲の途中]: 537は1曲が終わるまで別の曲を再生することはできません。
SCP-043 [曲の途中]: なんて迷惑な。
(歌が終わる)
SCP-043: ええと、素晴らしい…曲でした。私はここに…あなたと…会話するために来ました。ご機嫌はどうですか?
(SCP-537はレスレイ・ゴアの”Sunshine, Lollipops and Rainbows”(太陽、キャンディ、虹)を再生し始める)
SCP-043: おぉ、素晴らしい…
(歌が終わる)
SCP-043: いいでしょう。私のことについて話しましょう。何か私について知りたいことはありますか?
(SCP-537 は針を上げて下げる。肯定的な答えである)
SCP-043: それでは何について知りたいのですか?
(SCP-537はビートルズの”Here Comes The Sun”を再生し始める)
SCP-043 [曲の途中]: なぜあなたはその曲を再生するんだ?一体何だと思って-
(SCP-537は音量を上げる)
SCP-043 [曲の途中]: <曲に埋もれて聞きとる事ができない>
(歌が終わる、SCP-537は即座にまた同じ曲の再生を始める)
SCP-043 [叫ぶ、曲の途中]: 止めろ!止めろ!
(SCP-537は音量を上げる)
SCP-043 [叫ぶ、曲の途中]: [削除済]
(SCP-043は自ら要求して部屋から移動させられました)

SCP-043は当然ながら、SCP-537に対する反応について議論しようとせず、単にSCP-537を”あの生意気な野郎”と呼び、”もし[削除済み]したくないのなら、慎重になることを学ばなければならいタイプのやつだ”と述べました。

文書#537-2: 実験537/043-2

SCP-043はSCP-537の針の下に置かれることに不承不承同意しました。どのように感じるのかを聞かれたところ、SCP-537はビートルズの”ホワイト・アルバム”の始めの28曲を再生しました(注:SCP-537が適切な順で複数の曲を再生することはおろか、実際に載せているレコードの曲を再生することは珍しいことです)。28曲目の後、再生を止めたり”Revolution 9”を再生するのではなく、レコードはスキップしました。”レコードのスクラッチ音と悲鳴のどこか中間の音”と説明される大きなノイズが聞こえ、針を強制的に上げるまで続きました。

SCP-043はこの事件について話すことを拒否し、二度とSCP-536の近くには行きたくないとだけ言いました。SCP-537も同様の反応を示しました。SCP-537はSCP-043について意見を聞かれると、ジョージ・カーリンのレパートリーである”Seven Words You Can Never Say On Television”(テレビでは決して言えない7つの言葉)を再生して応えました。

補遺A: 実験537/043-2より、SCP-537はあらゆるビートルズの曲の再生を断固として常に拒むようになり、常に針を2度上下することで応答するようになった。数回再生を命じたところ、SCP-537は怒りを示した。 ███████博士

補遺B: 最近のインタビューでは、SCP-537がその製造年(詳細不明)よりも後に生産されたレコードの曲を再生する能力があるかどうかが調べられました。SCP-537はシンズの2004年にレコードが発売された”Oh, Inverted World!”(おぉ、反転した世界よ!)より”Caring is Creepy”(思いやりは気持ち悪い)を再生してインタビューを終わらせました。これはインタビューに対する無気力感を表すSCP-537なりのやり方であったのだと解釈されています。

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