SCP-551-JP
評価: +14+x

アイテム番号: SCP-551-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-551-JPはサイト-8107の第七収容室にて管理されます。収容室の監視は2名のセキュリティー担当者によって24時間体制で行われ、対象のメンテナスなどを行う際は1名のセキュリティー担当者を同伴させた上で担当の整備職員を起用してください。無断のSCP-551-JPのエンジンの始動は禁止されており、対象のガソリンタンク内は常に空にしておいてください。

説明: SCP-551-JPは本体の約36%が人間の生体組織に置き換えられた自動二輪車です。対象の見た目はYAMAHA XS650と類似しており、しかし製造番号等も記載されておらず本来のYAMAHA XS650と異なる特徴を多く有しています。なお、SCP-551-JPの部品の一部は人間の物と思われる生体組織に置き換えられており、内部構造や機構等にも特異性が見られます。しかし、それ以外の目立った異常は見られず、対象に損傷を与える実験では通常の車両同様に損傷します。

SCP-551-JPの置き換えられた生体組織の一覧

・エンジン内部→人間の心臓が内部に配置されている
ガソリンをエンジン内部に循環させる目的で設置されていると思われる。

・ヘッドライト→人間の頭部へと置き換えられている
頭部は皮膚を剥がされた頭蓋骨のみの状態で、額から上部が切断され大脳が露出している。頭蓋骨部分ではライトの配線であったと思われるコードが後頭部を貫通して脳の神経へと接続されている。現在これらの配線部分は全く機能していないと思われる。眼孔内には眼球も存在する。

・その他、ボルトやパイプ等の部品→人の骨や皮膚と同成分の部品
見た目は通常の自動二輪車の部品と同様だが、成分上は人の骨や皮膚と同じもので構成されている。DNA検査の結果、これらの生体組織は複数の人間の女性の物であると判明した。

これらの生体組織と金属部品は完全に融合しており、接合面なども見当たりません。

SCP-551-JPの生体部分はエンジンを始動させた際に活動を開始します。しかし、SCP-551-JP自体が自立して発進することは出来ず、活動の際、頭部は周囲の状況を認識した上で発声し、この発声は声帯などの発声器官が無いにもかかわらず行われます。なお、言語能力は皆無であり、その殆どが「悲鳴」であると称されます。

SCP-551-JPの周囲に人間がいた場合、対象には挙動不審とも思われる行動や眼球の震え等が確認されます。また、エンジンの始動やアクセルを捻る、ギアを変えるなどの操作をする毎に「悲鳴」をあげ、このことから、SCP-551-JPには痛覚が備わっていると予想されます。その際、眼孔部分からは潤滑油と思われる液体を漏洩させます。

SCP-551-JPの操縦を行った経験のある職員は、全員が「大変スムーズな乗り心地であった。」と証言しており、SCP-551-JPの性能が向上していると思われる際はより大きな「悲鳴」があがっている時であるというデータも確認されています。また、大きな「悲鳴」があがった際は給油タンク内に突如ガソリンが出現し、その為、乗車した際は半永久的に走行することが可能です。しかし、この補給は走行中に「悲鳴」があがっている場合にのみ発生するため、エンジンを始動させた状態で長時間放置した場合などは通常どおりガソリンが消費されます。

補遺1: SCP-551-JPは1999/4/4の深夜2時 ██県██市にある██山内の道路上で発見されました。発見者は当時オブジェクトの収容確認を任されていたエージェント・penで、彼が車で██山内の道路を走行中に同じく走行中のSCP-551-JPとそれに乗車している人物を発見しました。SCP-551-JPの発する声や、排気塔から排出される赤い煙、異常な速度での走行などからエージェント・penは対象を異常存在であると認識、追跡を開始。3時間にも及ぶ追跡の結果、SCP-551-JPに乗車していた人物は走行したまま、ガードレールを破壊し崖下へと転落しました。なおエージェント・penの証言から、この転落はSCP-551-JPに乗車していたドライバーの故意によるものだったと判断されました。

翌日、報告を受けた財団は捜索部隊を派遣。結果、崖下でSCP-551-JPと死亡したドライバーが発見され、この時のSCP-551-JPの状態は大変綺麗な状態で損傷などは一切見られませんでした。しかし、その現場の地面には転落した人物の血液が使用された直径4mの円形の図式のような模様が描かれており、その上に大の字の状態で遺体が安置されている状況でした。
現場鑑識の見解でも、転落場所の高さなどから恐らく対象は即死であり、自力でこのような図形を描くのは困難であると判断。この図式の解析や、これを描いたと思われる人物の捜索を行いましたが判明および発見には至りませんでした。

その後、調査チームによって遺体の身元が判明。遺体は██県にて大学教授をしていた十九 ██教授であり、エージェントを起用した教授の自宅やオフィスなどの調査の結果、教授の所有するPC内から「遺書」と思われるテキストデータが発見されました。これによりSCP-551-JP発見時に発生した事案は「自殺」であることが断定、なお十九教授には4年前から捜索願が提出されており、その事実確認に伴い十九教授の関係者、親族には記憶処理が施されました。

その後調査を継続した結果、過去に複数名の人間がSCP-551-JPを所持していた事が判明しました。

補遺2: 現在、判明しているSCP-551-JPの過去の所有者は以下11人の男性です。現在そこれらの人物全員の死亡が確認されており、以下のテキストはSCP-551-JPが発見された時期から遡った時系列順で記載されています。


調査の結果、彼ら全員が██大学の卒業生であることが判明しました。彼らは在学中、彼ら自身で立ち上げたバイクサークルに所属しており、19██年 ██月 █日、ツーリング目的で外出していたメンバー全員が██山にて失踪するという事件が発生しました。なお、メンバーが失踪したと思われていた地点は十九氏が死亡していた山林内であり、10日間に及ぶ地域の消防団および警察署による捜索が行われましたが発見には至りませんでした。しかし、捜索開始から丁度10日後、メンバー全員が██山の道路を利用して下山して来たことにより、事件は収束。失踪していたメンバー全員が、10日間の出来事はまるで一晩の出来事であったと語り、全員が「悪魔に会った。」と証言していました。

この調査結果が報告された後に再度SCP-551-JPのDNAを検査した結果、過去にSCP-551-JPを所有していた人物と夫婦関係にあった女性やその子供(全員が女児)のDNAと一致しました。また、それらの人物らについて調査した結果、全員が現在も行方不明、または何者かに殺害されていたことが判明しました。

補遺3: 以下は、十九氏が残した遺書の内容です。


追記:
特に指定がない限り、このサイトのすべてのコンテンツはクリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス の元で利用可能です。