SCP-568-JP
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サイト-8158上の偽装アンテナ塔

アイテム番号: SCP-568-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-568-JPの記録と分析のため、サイト-8158に本拠を置く情報部隊は-6"空聞き狸"が編成されました。部隊はサイト内のセンタ本局と七大陸52箇所の財団施設に併設されたセンサ支局で構成される改良型DEURAS-Hシステムを運用し、全世界の短波帯ラジオ放送を常時監視しています。

支局がSCP-568-JPの放送開始を検知し次第、放送は直通回線を通じてリアルタイムで本局に転送され、速記技能を持つ5名の当直職員が内容を筆記します。当直シフトは各員の国籍や経歴を考慮して作成され、常に異なる3ヶ国以上の言語でSCP-568-JPを聴取できる態勢が整えられていなければなりません。本局への転送は推定発信座標に最も近いセンサ支局が担当し、その間他の支局はSCP-568-JPの使用周波数帯にてプロトコル・ユプシロン・エータ1を実行、その公共への伝播を妨碍します。

SCP-568-JPが放送内で聴取者との接触や会合を予告した際、指定された座標を中心とした半径50km範囲は海洋用中規模カバーストーリー目録"パープル・ウェイブス"のうちいずれかを用いて封鎖されます。封鎖期間は通常予告日の前日18:00:00から翌日06:00:00までの36時間ですが、状況によっては短縮・延長される可能性があることに留意してください。

説明: SCP-568-JPは「セブンティ・ワン・パーセンツ(Seventy One Percents)」と自称する短波帯・振幅変調方式の海賊ラジオ放送です。発信は毎回異なる周波数を使用して不定期に行われ発信位置も不規則に変化しますが、放送間隔は一年以上空くことはなく、これまでに確認された放送はすべて公海上から発信されています。その構成は大日本帝国政府が第二次世界大戦中に行った連合国向けプロパガンダ放送に類似していますが、内容は全く異なります。

SCP-568-JPの異常特性は人間がそれを聴取した際に発現します。聴取者はSCP-568-JPの登場人物が聴取者の母国語ないしは最も慣熟している言語を用いていると認識し、その発言内容を完全に理解することが可能です。中途失聴者の職員が放送を聴取し内容を理解した事例(参照: 付随文書7番)の一方、実験動物(イエイヌ・ヨウム・チンパンジーほか)および自然言語処理による音声認識プログラムが放送中のSCP-568-JPを認識しなかった実験結果(参照: 付随文書8~15番)から、SCP-568-JPは通常の無線通信ではなく、人間にのみ超感覚的影響を及ぼす情報災害であると推測されています。

SCP-568-JPは一般的な短波受信機で問題なく受信が可能ですが、これを録音したものはその直接・間接や記録媒体の形式を問わず、放送終了後数分で一様に無音状態へ変化してしまうため、これまでSCP-568-JPを完全な状態で保存することには成功していません。このような特性を持つSCP-568-JPを記録するため、現在の特別収容プロトコルが制定されました。

補遺1: 事件記録568-JP-い-4
SCP-568-JPの発信源を捕捉するための数度の捜索活動のさなか、予想発信座標上空を哨戒中の財団航空機が浮上中の不審な小型潜水艦(以後SCP-568-JP-1と記述)を発見しました。SCP-568-JP-1は全長約20m、発見当時は高さ約30mの対数周期アンテナ1本を甲板上に展開していましたが、SCP-568-JPの放送終了と共にアンテナを素早く折畳み急速潜行を開始。深度250mまで潜行したのち南南東へ転針して逃走を図りました。周辺に展開していた財団船舶12隻および航空機8機による追跡は延べ5時間半に及びましたが、SCP-568-JP-1はその船体サイズからは想定しえない水中速力と潜行能力を継続的に発揮し続け、最終的に全船舶のソナー有効範囲外へ離脱しました。
以下の内容は当事件後に放送された最初のSCP-568-JPの内容です。

補遺2: 事件記録568-JP-は-11

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