SCP-570
評価: +2+x

アイテム番号: SCP-570

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-570は、鋼で補強された収容ロッカーの中で収容されます。職員はSCP-570を身につけてはいけません。また実験中にそれを身につけていた対象は、実験終了後すぐさま取り外してください。取り外したあと、SCP-570を身につけていた職員は、手の治療を受けてください。

説明: SCP-570は、1対の綿の手袋です。それを身につけたとき、対象の手の表皮層に100~150の綿の繊維が入り込んで広がります。この時点以降にSCP-570を取り外すと、対象の表皮層および筋繊維に多大な損壊を引き起こします。SCP-570への最初の曝露の後、これらの繊維は対象の体の中を移動します。そして最終的に対象の筋繊維の80%と結び付き、それを強固にします。SCP-570の影響を受けた対象は、SCP-570-1と分類されます。

SCP-570-1は、SCP-570を身につけている間、身体的に触れ合ったあらゆる生物の動作を操作することができます。対象は、SCP-570-1の指先から作り出されているいくつかの糸によってSCP-570-1と繋がっています。これらの糸はSCP-570と素材が一致しませんが、その代わりにDNAを含み、SCP-570-1の筋肉の腱と組成が一致します。

練習を行うと、影響を受けた対象に対して指先から複数の糸を伸ばすことによって、SCP-570-1はすぐに最大で20の対象を操作できるようになります。SCP-570-1が身体的な運動によって他者を支配できることに注意が必要です。多数の対象が影響を受けているとき、SCP-570の糸がもつれる可能性があるため、対象を動かすことは慎重に行う必要があります。SCP-570-1はいくらかの基本的な人形を操る技術を与えられているように見えます。しかし、マリオネットを使う際の事前知識がある場合は、SCP-570をより上手く扱うことができます。

複数の対象を支配下に置いた後、SCP-570と対象は思春期前の人物の集まりを探し始め、所属する人間を用いて人形劇を行います。SCP-570-1と影響下にある対象は、支配下にある人数で行うことができ、子供でも簡単に理解することができる、彼らが知っている物語を再現します。この人形劇は、物語の長さと劇に参加している対象の数に応じて、1時間から数日ほどに渡って続きます。劇が終了した後、全ての対象はSCP-570-1より解放されます。

SCP-570-1の支配下にあった対象は、強い熱望の感覚を除いては、解放直後に副作用によって苦しむことはありません。これによって、最終的に多くの対象はSCP-570を手に入れようとし、彼ら自身の劇を作り出そうとします。対象は劇を演じていた際に極大の喜びを経験したと主張し、他者にもこの感覚を経験してもらいたいと望むようになるときがあります。この影響は一般的なものではなく、それ以前に抑鬱と不安の兆候を示したことのある対象にのみ現れます。

SCP-570は、手品と人形使いに関連する物品を取り扱う「パピーおじさんの魔法の百貨店」より回収されました。店の所有者はSCP-570-1となっており、彼の店にやってきた子供たちの両親に対しSCP-570を使用していました。SCP-570を目撃した地元警官の報告の後、潜入していた財団職員により収容されました。1976/9/28、SCP-570はSafeに分類されました。

補遺: 実験ログ570

実験A - 19██/6/9

対象: SCP-570-1、Dクラス職員6名
実験内容: SCP-570-1に、Dクラス職員を用いて「シンデレラ」を演じるよう指示する。
結果: 全てに関わるナレーションがSCP-570-1によってなされ、劇は何事もなく上演された。
分析: 実験は、SCP-570の特性の基準の確認のために行われた。

実験B - 19██/6/23

対象: SCP-570-1、ウサギ6羽
実験内容: SCP-570-1に、書籍「ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち」の内容を再現するように指示する。
結果: SCP-570-1は、劇中の対話を行わなかった。理由を尋ねたところ、そのような行動は「非現実的である」と主張した。
分析: 実験は、SCP-570の動物に対する影響の基準を確立するために行われた。

実験G - 19██/8/19

対象: SCP-570-1、完全に麻痺したDクラス職員7名
実験内容: SCP-570-1に、Dクラス職員を用いて「ピーターパン」を演じるよう指示する。
結果: SCP-570-1が、ナレーションに加えて全ての糸をDクラス職員に付け、劇はSCP-570-1とDクラス職員によって行われた。SCP-570-1が実験の後、話すのに苦労していたのが注目された。
分析: その後の実験では、無言であればSCP-570-1は劇中の対話を抜きで、簡単な演技の動きを実行してみせた。

実験I - 19██/██/██

対象: SCP-570-1、Dクラス職員3名
実験内容: 実験は、6日と7時間に渡って行われた。
結果: SCP-570-1とDクラス職員には食糧が与えられたが、SCP-570-1の支配下にある間、全てのDクラス職員は食事を取ることができなかった。4日に渡る実験の後、全てのDクラス職員は栄養失調と疲労により絶命した。SCP-570-1は劇で死体を用い続け、実験Gと同じようにしてナレーションを付けた。5日が過ぎると、糸の付いている周りの対象の組織が破損し始め、6日と7時間後にはSCP-570-1と対象を繋ぎ止める肉が腐れ落ち、接続が断ち切られた。
分析: N/A

補遺 2: SCP-570の繊維組成に関する注

SCP-570をSCP-570-1へ繋げるために使用される綿繊維のサンプルが採取され、影響を受けた対象がSCP-2991から採取された初期サンプルの組成に一致することが示された。この繊維組成が部分的に両者の異常効果の原因となっている可能性があるため、両者から採取されたサンプルの解析が現在進行中である。

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