SCP-572
評価: +54+x

アイテム番号: SCP-572

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-572はサイト19の高価物品保管施設の貸し金庫に施錠することで安全に保管ができます。標準の攻勢防御(爆発的、生物化学的、ミーム的)が、標準的な操作手順に従い、常に所定の場所で行われます。

SCP-572が現場にて使用される理由はありませんが、アイテムは科学的目的というよりも好奇心のために保管されることになっています。

説明: SCP-572は█████ ██████により作製された"███ ███████ ██████"モデルの剣です。武器は戦闘目的にはひどくアンバランスで、標準以下の鋼でできており、かつ実戦に耐えうる程には刃の鋭さはありません。

しかしながらこの武器には、それを保持する全ての人にその「バランス」と「切断力」を確信させ、偉大な強さを持つ無敵感を与えるという、珍しい精神作用を持っています。この効果は、既知の手段によって対抗することができず、影響を受けた人物は剣を持つ限りこれらの効果を信じ続けます。影響を受けた人物はSCP-572を使った危険なスタントの実行を強いられます(以下を含みますが、これに限りません):走行中の車を半分に斬ろうとする、ライフルから発射された弾丸を斬ろうとする、別の剣を斬る、熟練の騎士と真剣勝負を行おうとする。刃引きが行き届いている為、そのような試みの75%は使用者が重症を負って終わっています。

もし影響を受けた人物から剣が奪い取られると(回収者が影響を受けないように長い柄のトングを使用することが望ましい)、通常全ての心理的影響は、被験者の後頭部に迅速な打撃を一発打ち込む事で抹消できます。

補遺: SCP-572は████ █████の自宅から押収されました。暴力的な泥酔や乱暴な行為のため████氏が逮捕された際には、SCP-572を振り回しながら「奴らの首を穫り、奴らの力を我に!」と叫びながら警察官に襲い掛かろうとしていました。████氏は太り過ぎ且つ体調不良だったので、警察官はテーザー銃とフレキシブルバトン弾(ビーンバッグ弾)入りの12経ショットガンを使用し、鎮圧に成功しました。武器を取り戻す際に、████警察官はSCP-572の効果についてのつぶやきを聞いていました。もし████氏がうまく当てていたら、警官のいずれかが手足を失っていただろう、という主張をです(その武器はバターナイフよりもナマクラだったという事にもかかわらず)。

警察内部に潜入していたSCP工作員がSCP-572の異常特性を発見し、それを証拠保管庫より回収しました。置き換えとして元のメーカーより同じ武器が調達されました。この報告書の執筆時点では、同じメーカーからの武器はこれ以外、どんな異常な特性も示していません。

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