SCP-572-JP
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アイテム番号: SCP-572-JP

オブジェクトクラス: Euclid Safe

特別収容プロトコル: SCP-572-JPが撮影された映像は発見次第回収し、偽装映像への置換と関係者の記憶処理を行ってください。SCP-572-JPの再出現地点は、前回の出現地点から半径20km以内を目安に、全国の事故や傷害未遂の発生地点を中心に調査してください。SCP-572-JPのオブジェクトクラス変更により、特別収容プロトコルが更新されました。経緯については事件記録572-JPを参照してください。

SCP-572-JPは現在、サイト-8126の地下2階、B206実験室前廊下に存在しています。SCP-572-JPは常に設置された監視カメラによって監視され、変化が発生した場合はSCP-572-JP収容担当者に連絡してください。

説明: SCP-572-JPは全長約1.6mの、警備員を模した棒振り人形のように見える存在です。SCP-572-JPは肉眼では確認できず、何らかの監視カメラ1の映像内にのみ、道を遮る形で出現します。SCP-572-JPの出現と消失は一瞬で行われ、消失までの時間はどの事例においても3分ちょうどです。SCP-572-JPの出現するタイミング、場所の法則は不明ですが、前回出現した地点から半径約20kmの範囲内に再出現する傾向があります。また原理は不明ですが、SCP-572-JPは発生し消失するまでの間、常に腕部を稼働させ警棒を振り続けます。

SCP-572-JPが出現した3分の間、通行者2はSCP-572-JPが遮る道を迂回する、道を引き返す、SCP-572-JP消失まで留まるといった無意識的な行動により通行を避けようとします。これらの現象に遭遇した人物にインタビューを行ったところ、「なんとなく回り道しようと思った」「忘れ物を思い出した」といった内容であり、SCP-572-JPが通行者に対して何らかの精神影響を与えている可能性が高く、現在調査中です。オブジェクトクラスの変更に伴い調査は中止されました。

また、SCP-572-JPが出現した地点の周辺では高い確率でなんらかの事故が発生しています。この際、SCP-572-JPの出現によって通行を避けた人が仮に通行を避けていなかった場合、ほぼ確実にそれらの事故に巻き込まれていたという予測結果が出ています。

以上の異常性から物理的な接触は困難を極めますが、事件記録572-JP以降のSCP-572-JPの状態から、他の物体からの接触はすり抜けることが判明しています。しかしこの性質が事件記録572-JP以前も同様であるかは不明です。

発見の経緯: 201█/7/21、埼玉県さいたま市の路上で発生した自動車追突事故3の様子を撮影していたコンビニエンスストアの監視カメラにSCP-572-JPが映り込んでいたことを同店の店員が発見しました。警察内部に潜入していたエージェントが該当映像を調査したところ異常性が確認され、映像は財団によって回収、関係者への記憶処理が行われました。当初は「監視カメラの映像にのみ映された不審な人形」として超常現象記録に登録される予定でしたが、201█/7/26に同県春日部市でSCP-572-JPの再出現が確認されたことでオブジェクトクラスを暫定的にEuclidとし、調査が開始されました。調査の結果、SCP-572-JPの性質により収容は不可能であると判断され、収容では無く隠蔽を主とした特別収容プロトコルが制定されました。

201█/12/10追記: 最初にSCP-572-JPの出現が確認された埼玉県さいたま市██区の電信柱に、以下の文書が貼り付けられていることを近所の住民が発見し、警察を経由して財団に確保されました。紙やインク、文書等に異常性は確認されていません。SCP-572-JPとの関連性は不明です。

お元気ですか? 年の瀬も近づき、こちらは大忙しです。
ところで夏ごろに、わたしたちの仲間が一人来たと思います。
ちょっと人見知りするけど、お調子者で、目立ちたがり屋で、とても正義感の強い彼。
もし会えたら、そろそろ戻ってきてほしいと伝えてください。
みんなで一緒に新しい年を迎えましょう。みなさんの迎える新年も良いものでありますように。

            酩酊街より 愛を込めて

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