SCP-573-JP
評価: -3+x

アイテム番号: SCP-573-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-573-JPは、サイト-81██の小型収容用ロッカー内に、黒色のカバーで覆い隠した状態で保管されます。万一カバーが外れた、あるいは破損した場合に備え、SCP-573-JPは左右どちらかの側面をロッカーの扉側に向けておいてください。SCP-573-JPの実験に際し、SCP-573-JPを少しでも直接視認した可能性のある職員は、速やかにAクラス記憶処置を受けてください。SCP-573-JPの実験記録は、必ずビデオカメラから経由した映像、及び実験室内に設置したセンサから送信された情報に基づき作成してください。

説明: SCP-573-JPは、中空の円筒の内部に複数の円柱と角柱が幾何学的に配置された置物です。非破壊検査の結果、これらの円筒、円柱及び角柱は純銀製であることが判明していますが、銀の融点を大幅に超える温度で加熱しても融解せず、また降伏限界を超える力を加えても変形したり破損したりしません。円柱及び角柱の板面には、文字のようにも見える模様が刻まれています。

SCP-573-JPは、円柱及び角柱の板面が位置する面、すなわちオブジェクトの正面または背面から人間筆記具を扱える生物に視認されたときに、その特異性を発揮します。SCP-573-JPを正面または背面から視認した対象は、視認後に筆記具を手にした際、図形(以下、SCP-573-JP-A)を不定のタイミングで描画します。対象がSCP-573-JP-Aを描画するタイミングは、現在のところ最も早いケースで約5秒後、最も遅いケースでは13日後であることが確認されています。しかしながら、視認対象が同一であってもタイミングが異なるため、正確なタイミングや、視認と筆記具を手にすること以外の条件は不明なままです。

SCP-573-JP-Aが正確に描画されると、描画直後にSCP-573-JP-Aは激しく発光します。そして、発光が収まると、SCP-573-JP-Aからは何らかの生物存在が出現します。これまでに出現した生物存在については、実験記録を参照してください。現在のところ、一つのSCP-573-JP-Aが、再度の生物存在の発生を行った事例は確認されていません。
SCP-573-JP-Aは、描画さえ正確であれば、使用する筆記具や描画する素材にかかわらず効果を発揮します。線が途中で途切れたり歪んだりした場合、SCP-573-JP-Aは効果を発揮しません。
なお、対象がSCP-573-JP-Aを描画しようとする行為は、呼びかけや対象の身体への干渉によって容易に中断させることができますが、記憶処置を受けない限り、不定時間の経過後にSCP-573-JP-Aを再度描画します。SCP-573-JP-Aの描画を中断させようとする行為に対して、対象は特に抵抗を示すことはありません。

SCP-573-JPは、20██年██月██日に、██県██市の骨董コレクターである、██ ██氏の自宅から回収されました。██氏の自宅近く、及び勤務先の周辺において、「存在し得ない生き物が突然現れる、謎の現象が頻発している」、という噂を財団が調査を行った頃、噂の発生時期と██氏がSCP-573-JPを入手した時期が一致したことにより、回収に踏み切りました。SCP-573-JPを回収すると共に、██氏にAクラス記憶処置を施して解放したことにより、同様の現象は発生していません。

SCP-573-JPの異常性は、SCP-573-JPの回収に当たっていたエージェント██がサイト-81██に帰着後、██氏へのインタビューに使用していたメモ用紙に描画されていたSCP-573-JP-Aから、一匹のサンマ(Cololabis saira)が出現したことにより明らかになりました。このサンマと同時に出現した少量の水、及び胃の内容物を分析した結果、日本海に生息していたものと推測されています。このサンマは研究のためサイト-81██内の実験用水槽で飼育されていましたが、20██年に死亡したため、処分されています。

補遺: 実験記録

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