SCP-574-JP
評価: +2+x

アイテム番号: SCP-574-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-574-JPの発生はサイト-81██によって観測されています。SCP-574-JPの発生を捕捉するための電磁波計測器T574-Le12を日本全国の電波基地局に設置し、月に一度、専門の職員によって点検を行ってください。SCP-574-JPの発生が確認された場合、速やかに機動部隊え-2("井戸端会議")が派遣されSCP-574-JP-1の拘束と記憶処理による無力化が遂行されます。

説明: SCP-574-JPは日本国内で完全にランダムな間隔で発生する特異性のある電話通信です。SCP-574-JPは必ず無音の通信であり、一切の音情報は得られていません。SCP-574-JPは通常の電話回線を用いておらず、未知の方法によって対象の家庭用固定電話機に通信を発生させます。また発信場所の特定もされていません。SCP-574-JPの発生初期は通信の解析、妨害によって後述の影響を未然に防いでいました。しかし通信の妨害を試みた場合、その後の通信方法は以前よりも解析がより困難なものへと変化していきます。そのため現在では通信方法の妨害は行われておらず、家庭用固定電話機がSCP-574-JPを着信した際に発する特徴的な電磁波を捕捉しSCP-574-JPの発生と出現地点を特定するのみとなっています。また事件574-Te02██の発生以降、通信内容の傍受も行われていません。

SCP-574-JPの無音の通信を認識した対象(以下、SCP-574-JP-1)は、被曝後にSCP-574-JP-1が所在する地域の近隣住民に接触を行います。この接触は多くの場合、電話を用いた会話ですが、電子メールや郵便受けに匿名の手紙または匿名の文書を入れた回覧板の投函などが確認されており、直接的な接触は行われません。拘束や接触手段の除去を行った場合、SCP-574-JP-1に特に目立つ異常性のある反応や抵抗は確認されませんが、SCP-574-JPの影響は時間経過では解消されず、前述の何らかの接触または記憶処理により解消されます。またSCP-574-JPの録音ではSCP-574-JP-1は発生しません。SCP-574-JP-1は接触により、SCP-574-JP-1が日常的に体感している居住地域の問題点や不満を伝達します。また解決策を提案する場合もありますが、それはごく一般的なものです。その際、SCP-574-JP-1は「自身では無い別の誰かが言っていたことである」と強調しようとする姿勢が見られます。聴取が行われた際、SCP-574-JP-1はこれらの行動を「誰かが始めなければいけなかった」と主張します。

SCP-574-JP-1のメッセージを受け取った全ての対象(以下、SCP-574-JP-群)は、SCP-574-JP-1の不満は正当なものであり、解消する提案を合理的なものであると認識します。またSCP-574-JP-群はSCP-574-JP-1のメッセージを積極的に他者に広めようとします。この拡散行為は主に近隣の住民への電話や会話など口頭によるものであり、SCP-574-JP-群が発生する範囲はSCP-574-JP-1が発生した地域を中心に拡大していきます。SCP-574-JP-群がメッセージを記録した媒体、たとえば手書きのメモや音声記録などに影響力は確認されません。SCP-574-JP-群はメッセージに沿った行動を取ります。メッセージを伝達する過程でSCP-574-JP-群が意図しない伝達ミスや誤認の発生、意図的な提案の曲解、拡大解釈が行われますが、それらも行動に取り入れます。またそのSCP-574-JP-群の行動を認識した他のSCP-574-JP-群もその行動を正当なものとして認識し、自身の行動に取り入れます。それらの行動は確実にSCP-574-JP-1の想定を遥かに超える過激で暴力的なものとなり、SCP-574-JP-1の希望を完全に無視した理不尽なものとなります。SCP-574-JP-1がそれらの行動を認識すると、SCP-574-JP-群の行動は自身が引き起こしたものであるとし、後悔や自責、自己嫌悪など強いネガティブな感情に捕らわれます。

これらの影響は記憶処理によって解消されます。SCP-574-JP-群の異常行動やメッセージの拡散行動はSCP-574-JP-1の記憶処理と同時に消失することが確認されており、この時SCP-574-JP-群は前述の行動を「一時の流行のようなもの」、「みんなやっていたこと」と主張し、特に異常な出来事とは認識していません。忘却したSCP-574-JP-1は再び同様のことを繰り返します。しかしながら、記憶消去を施したSCP-574-JP-1からSCP-574-JP-群の発生は確認されていません。

補遺-1: 事件記録から抜粋

補遺-2: SCP-574-JP-1は抑圧的あるいは内向的な性格の人物が選出される傾向にあるようです。SCP-574-JPの被曝がトリガーとなり行動に繋がることは疑いようがありませんが、その影響力の検証は不十分です。また、SCP-574-JPがどのように該当する人物を特定しているかは不明です。

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