SCP-591-JP
評価: +3+x

アイテム番号: SCP-591-JP

オブジェクトクラス: Safe Keter

特別収容プロトコル: SCP-591-JPはサイト‐81██内の複数の物理的・電子的施錠を施された特殊収容ユニットに保管されています。また、SCP-591-JPの内容の閲覧、それを用いた実験は現在いかなる目的であれ禁止されています。ただし、SCP-591-JPの状態を確認する目的でのみ設置されたカメラを用いた表表紙の閲覧がレベル3以上の職員にのみ許可されています。

SCP-591-JPに記載された数字が増加した場合、曝露した職員を探し出し、直ちに全身を拘束しDクラス記憶処理を行ってください終了措置をとってください。SCP-591-JP-1の存在が確認された場合、周囲の職員の状態を確認の上終了措置をとってください。

説明: SCP-591-JPは一般的な小説単行本サイズの全500ページからなる書籍です。発見時、“全██人が泣いた!すべての人に贈る感動超大作!”という帯が巻かれており、表表紙や裏表紙にはタイトル、著者名、バーコード等の印刷はされておらず、背表紙下部に“幸談書院”とのみ書かれていました。調査の結果、同名の出版社及び書店は存在しませんでした。

SCP-591-JPは20██年█月██日、██県██市██町の住宅街の二階建て住宅の人間全██人が脱水で死亡していた不審死事件の捜査中に発見、回収されました。この時、死亡した人数とSCP-591-JPの帯に書かれていた人数が一致したため事件はSCP-591-JPによるものと判断されました。

SCP-591-JPの異常性は内容を閲覧した際に現れ、SCP-591-JPに曝露した人間は以下の症状を発症します。暴露者はその時の精神、身体的状態に関わらず興奮状態となり、異常な量の涙を分泌し始めます。取り押さえる、SCP-591-JPを取り上げるなど強制的に閲覧を停止させない限り、そのまま読み進めます。閲覧したページ数に関わらず時間の経過とともに分泌される涙の量は増加し、現状最大で1分間に500mlの涙が人間の生体構造上ありえないにも関わらず分泌されます。そして曝露者はいかなる状況であれ閲覧を停止、終了した場合、SCP-591-JPの内容を自身のできる限り口伝、または筆記で他者へ伝えようとします。これにより発せられた言葉、書かれた言語はSCP-591-JPと同様の異常性を持ちます。

実験記録001‐1 - 日付20██/██/█

対象: D‐8149

実施方法: SCP-591-JPに曝露させ経過を観察する。D-8149は健康な20代の男性であり、曝露時間は特に指定しない。

結果: 約40分後、D-8149は脱水により死亡。SCP-591-JPの帯の人数が1人増加した。

分析: SCP-591-JPの内容を完全に読了しきらなくとも死亡することを確認。また、暴露者とSCP-591-JPの帯の人数は連動していることが確認された。

実験記録001‐2 - 日付20██/██/█

対象: D-8389

実施方法: SCP-591-JPに10分間のみ曝露させ経過を観察する。

結果: D-8389は落涙したまま意味不明な言語を叫んだ。取り押さえに参加した職員、別室でモニターしていた職員がSCP-591-JP曝露と同様の症状を示した。曝露した職員は記憶処理を施した後、通常の職務へ戻った。SCP-591-JPの帯の人数が█人増加した。

分析: SCP-591-JPに曝露した人間の言葉にも同様の効力が存在することが確認された。これ以降の実験は慎重に行わなければならない。

この時点まではSCP-591-JPは異常性の潜伏期間はなく、曝露者の判別は容易、Dクラス以上の記憶処理を施すことで異常特性の除去が可能と考えられていました。しかしそれは全体の99%に過ぎず、残り1%の対象は記憶処理後SCP-591-JP-1となり変質した異常性を保持していることが判明しました。詳しくは“補遺1-潜在的曝露者の特徴について”を参照してください。

オブジェクトクラスの再分類、SCP-591-JP-1発見のきっかけとなった事件については“インシデントレポート001”を参照してください。

また、SCP-591-JPの帯に記載されている人数は不定期ながら現在も増加し続けており、財団内データの曝露者人数との乖離が著しいため財団内に複数のSCP-591-JP-1が存在、増殖していると思われます。過去のSCP-591-JP-1暴露事件にて曝露した、暴露した可能性のある職員は直ちに終了し、財団内に不審な行動を見せた職員がいた場合至急担当の██博士まで連絡してください。対応には手術によって涙腺を除去した機動部隊め-8(“ドライアイ”)が当たります。また、SCP-591-JP-1について何か対策を考案した職員は階級に関係なく直ちに██博士に報告してください。

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