SCP-602-JP
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アイテム番号: SCP-602-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-602-JPは一般的人型収容室に収容してください。SCP-602-JP-1への変異基準が不明であるため、対象への人間の接触は最低限に留め、食事・身の回りの世話は自動で行われるようにしてください。

また、報告書を通じたSCP-602-JP-1への変異を予防するため、報告書に記載される情報は最小限に留め、会話ログや実験記録などのSCP-602-JP自体に対して読者が好意的に受け取る可能性のある文章はすべて非公開に設定してください。

SCP-602-JPを対象とする実験は、その異常性が周囲に及ぼす影響から現在基本的に禁止されています。SCP-602-JPの収容に関わる職員はその身元を事前に調査し、SCP-602-JP-1に変異する可能性のない職員を充当してください。収容担当職員は2週間に一度財団のカウンセラーによるカウンセリングを受講し、SCP-602-JPに精神的影響を受けていないことを確かめてください。

説明: SCP-602-JPは身長1,39mの、20██年の収容以来外見的に10代前半の見た目を保っている女性です。幾つかの事例から、SCP-602-JPの異常性の影響を受ける条件が推測されています。

  • 1人以上の存命の6親等以内の親族を持つこと。
  • 彼女に対して一定以上の親近感・好意を抱くこと。

これらの条件を満たす人物に対し、彼女は無差別にその異常性を発現させると推測されています(以下、この人間をSCP-602-JP-1と記述)。

人間がSCP-602-JP-1に変異する基準は明確には判明しておらず、その異常性からDクラスを用いた実験も禁止されています。
SCP-602-JP-1に変異した人間は、遅くとも3ヶ月以内に、6親等以内の親族の1人以上の死を経験します。それから1ヶ月以内に、対象は別の6親等の親族を、他殺・病死・事故死などで失い、財団に記録されている限り最長の例でもSCP-602-JP-1に変異してから1年以内にはSCP-602-JP-1の全ての6親等の親族は死亡します。

対象の6親等以内の親族が全て死亡するまでの期間、SCP-602-JP-1への自殺を含む殺害の試みは全て機械の故障や偶発的な事象/事故によって失敗しています。6親等以内の親族が全て死亡しているSCP-602-JP-1についてはその限りではなく、通常通り処分可能です。

SCP-602-JPは、20██/██/██にサイト-8151内部に突如出現し、財団のエージェントに確保されました。彼女の右内腿に記された刺青から、彼女はSCiPである可能性を考慮され、収容されました。

事件-602-JP-01: SCP-602-JPが収容されてから最初に発生した事件です。収容から█日後、彼女に食事を運んでいた研究員██へSCP-602-JPが突然話しかけました。すぐさま別室で監視に当たっていた収容担当職員が研究員へ会話を止めるよう命じましたが研究員はそのまま対象と会話を行い、67時間後、財団に勤務していた研究員の姉が実験中の事故で負傷、翌日、財団の医療施設にて息を引き取りました。さらに3週間後、自宅で就寝中であった研究員の祖父母が侵入した強盗に殺害されました。この時点で研究員はSCP-602-JPの異常性の影響を受けたと推測され、確保されました。8ヶ月後、研究員は収容室内で自らの舌を噛み切って自殺しています。この事件からSCP-602-JPの異常性が推測され、現在の収容プロトコルが確立されました。

SCP-602-JP身体検査記録:—非公開

インタビューログ602-JP 20██/08/██:—非公開

インタビューログ602-JP20██/01/██:—非公開

SCP-602-JP会話ログ 20██/12/██:—非公開

インタビューログ602-JP20██/02/██:—非公開

事件-602-JP-█ 20██/03/██: SCP-602-JPの監視に当たっていた職員の1人がSCP-602-JPを無許可で収容室から連れ出しました。職員はSCP-602-JPに洗脳された可能性を考慮され、クラスE記憶処理を受けたのちDクラスとして再雇用されました。この事件を受け、SCP-602-JPの収容担当職員に定期的に心理検査を受けさせる必要性が提言され、収容プロトコルが変更されました。

インタビューログ602-JP20██/05/██:—非公開

インタビューログ602-JP20██/06/██:—非公開

SCP-602-JP会話ログ 20██/08/██:—非公開

事件-602-JP-█ 20██/08/██: 先の“602-JP会話ログ 20██/08/██”から35時間後、SCP-602-JPの収容担当職員が非直属の上級クラス職員に対し、SCP-602-JPのSafeクラス格下げを直訴。対象の異常性からオブジェクトに対しての監査は行われず、申請書もさらに上に持ち込まれることはなく処分、担当職員は記憶処理の後別のSCPの収容任務に充てられた。しかしながら、その3ヶ月後、件の上級クラス職員の娘と妻が自宅でガス爆発により死亡。上級クラス職員はSCP-602-JP-1として認定された。
この事件からSCP-602-JPの極めて悪質な異常性が危険視され、以下、収容担当職員を含むあらゆる職員とのSCP-602-JPの会話は禁じられました。

補遺-SCP-602-JPの執筆した文書001:—非公開

補遺-SCP-602-JPの執筆した文書045:—非公開

終了作戦602-JP-██—保留

補遺-ア
彼女の右内腿には、以下の刺青が記されていました。

おぉっと!クンダーテインメント博士の日本進出記念版コレクションのミズを見つけたみたいだね!キミの"ミズ・きみのだいじなひとを"はきみのさいこうの恋人になるだろう!彼女とふたりっきりのロマンチックな初恋がすてきなものになりますように!ミズ・きみのだいじなひとをと一緒にふたりっきりの幸せな時間を過ごしちゃえ!

01. ミスター・おやすみ(発売未定)
02. ミスター・かおだらけ(発売未定)
03. ミスター・ずぶずぶ (発売中)
04. ミスター・くらやみ(発売未定)
05. ミスター・にんじゃ(発売未定)
06. ミズ・きみのだいじなひとを(本制1品)
07. ミスター・ひきさかれる(発売未定)
08. [判別不能]
09. [判別不能]
10. [判別不能]

日本国内にて、クンダーテインメント博士の正規制2品の悪質な類似品が多数出回っているとの報告を受けています。お客様各位におかれましては、そのような制品に充分ご注意ください。

補遺-イ: 収容から█ヶ月後、別サイトにて収容されていたSCP-097-JPの右腕に、新たな刺青が刻印されているのが確認されました。刺青は96時間後に自然に消滅しました。

お詫びとお知らせ
先日、日本国内にてワンダーテインメント博士の製品“ミズ・きみのだいじなひとを”に対し、悪質な業者による粗悪な類似品の販売が確認されました。つきましては混乱を避けるため、現在販売済の“ミズ・きみのだいじなひとを”を一時的に回収させて頂きますのでどうぞご理解のほどよろしくお願いいたします。

[削除済]__身柳研究員(SCP-602-JP収容担当職員)

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