SCP-616-JP-J
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アイテム番号: SCP-616-JP-J

オブジェクトクラス: Keter

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せめて睡眠時間は6時間ください。

特別収容プロトコル: SCP-616-JP-J-1が発生した場合、即座に職場環境の見直し、ふかふかの布団、可愛い猫ちゃん(アレルギー所持のSCP-616-JP-J-1にはぬいぐるみ)、2泊3日の温泉旅行を与えてください。もう限界なんです。

説明: SCP-616-JP-Jはサイト-81KA、8135、8888、81HUの研究員(以降、対象)に対しあるいずれかの条件を満たした際に発生する異常現象です。その条件は以下のものとなります。

  • 14日以上の連続出勤
  • 月に55時間以上の残業
  • 残業代の未払い
  • 有給休暇申請の却下
  • "担当収容室維持費"と称した給料の天引き
  • 飲み会への強制参加

いずれかの条件を満たした際に対象はSCP-616-JP-J-1へと変化します。SCP-616-JP-J-1は積極的に職場環境の改善をサイト管理者へ通達、或いは退職したいといった欲求に駆られます。後者の欲求の場合、約9割のSCP-616-JP-J-1が退職という結果に至りました。またSCP-616-JP-J-1と変化した人物の上司はSCP-616-JP-J-1に対し"Bクラス記憶処理を行って職務に復帰させねばならない"といった考えに至ります。当報告書執筆時点で前述した条件が満たされた回数は2295回です。

SCP-616-JP-Jはサイト-81KAでの異常な退職率が本部職員の目に留まり、サイト-81KAへの立ち入り調査の結果発見されました。その後複数のサイトでもSCP-616-JP-Jが確認されています。当初は職員全員の就業時間の見直し等が提案されましたが、人員不足等の理由により却下されました。なおSCP-616-JP-J発生率の高さ、またSCP-616-JP-J-1が退職した場合の財団への多大なる損失を考慮した結果SCP-616-JP-JはKeterに分類されました。

補遺: 日郎研究員の残したメモ
日郎研究員は2019/4/1の午前1時頃に勤務中にも関わらず睡眠していた事からSCP-616-JP-J-1へ変化した可能性が存在します。以下、日郎研究員のデスクに残されていたメモを書き起こしたものです。なお日郎研究員には減給処分が下されました。 可哀想に

本当に疲れた。少し眠るだけ。そうほんの5分かそれぐらい。すぐ勤務に戻ります。だからちょっとだけ、夢を見てきます。

メールが1通届きました。




Subject : 無し

Sender : 毘見博士

Body : (添付ファイルなし)

こんなものを作ったところで時間の無駄だ。職場環境は何も変わらんぞ?

大変なのはわかる。こんなファイルを作って注目させたいのもわかる。私も何とか改善しようとは思っているが上から回される金も人も少ないからどうしようもない。何とか君たちに頑張ってもらうしかない。文句があるなら私の上に言ってくれ。私は悪くない。本当だ。

ああそれと……もう月曜だ。始業時間は朝5時。まあ流石に覚えてるとは思うが寝てた!なんて理由で遅れないようにな。では今日も1日、頑張りたまえ。私は…私用でちょっと遅刻する。8時頃には着くと思うから先に報告書をまとめておいてくれ。

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