SCP-617
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口が閉じられていない状態のSCP-617-1からSCP-617-3

アイテム番号: SCP-617

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-617は、防音処理を施された収容容器に常時保管されます。収容の際は、実験と予定された給餌のときを除いて「口」を閉じた状態にし、防音処理の施された収容セルで保管されなければなりません。SCP-617の収容エリアに立ち入る全ての職員は、予防措置として聴覚保護装置を身につける必要があります。SCP-617を収容セルから持ち出すにはレベル4の職員1名の許可が必要です。移動させる際には収容容器に入ったままの状態にしてください。

収容違反が発生した場合、SCP-617は適切な聴覚保護の施された職員によって再収容してください。SCP-617が再収容されるまで全てのセクターは閉鎖され、全職員は捜索を行わなければなりません。

説明: SCP-617は、側面に問題なく開閉するジッパーが存在することを除いて、大きな花崗岩のような外見を持つものです。ジッパーが閉じられていないとき、SCP-617には外見と構造が人間のものと酷似している歯の付いた口が確認できます。SCP-617のX線検査やMRIスキャンは、石の外観がそれらを通さないという結果を示しました。SCP-617の内部構造を調査するための類似した検査は、同様に効果がないということが判明しています。SCP-617の口は完全に機能しており、食事をするのに用いることができるだけでなく、声を出すこともできます。SCP-617は自分自身の力で転げ回るといったような、限定された運動を行うことも可能です。

しかし、SCP-617の最も気がかりな面は、人間の行動に影響を及ぼす能力ならびに寄生的な傾向にあります。SCP-617は話すことができるのに加えて、それを耳にした人間を無意識下で操ることのできる低周波音を発することが可能です。SCP-617の影響を受けた人間は、SCP-617に対し感情的な傾倒を見せるようになり、ペットのように扱い始め、彼らができる限りの世話を活発に行うようになります。SCP-617から影響を受ける限り、被害者はSCP-617の世話を最優先に行います。住処を与え、危険から守り、最も重要なこととして十分な栄養を与えます。

SCP-617は活動的な消化器官を持ち、主に生肉を食べることで生命活動を続けています。SCP-617は単体で食物を得ることができないため、食物を集めるように「飼い主」を説得します。そして飼い主は、SCP-617に給餌するために取り得るあらゆる手段を実行します。記録された例では、飼い主がSCP-617に給餌をするために家畜や他のペットを屠殺し、それらがなくなると他の人間を殺そうとしたことが示されています。他に方法がない場合は、飼い主が自分自身の体の部位を給餌することもまれではありません。食物を得るために飼い主が行う過激で予測不能な行動は、SCP-617が合理的な思考を行うと考えられている脳の分野に対し直接影響を及ぼすことによる、無意識下の操作の副作用であると考えられています。

たまに、SCP-617は飼い主が眠っている間に、その体をむさぼり始めることがあります。それが発見された場合でも、飼い主は攻撃に気づくことなく、警告を出すこともなく、それが完全に普通のことであるかのように振る舞い、SCP-617の世話をし続けます。飼い主がSCP-617の発する低周波音より切り離されると、彼らはその影響から立ち直りますが、再度SCP-617に曝されると、犠牲者は簡単に影響下に戻ります。

更なる研究の結果、SCP-617のジッパーを閉めることで、音を出す能力を完全に無効化できることが判明しました。しかし、未だに給餌は必要であり、地面の上をゆっくりと転がるような限定された運動も可能です。SCP-617には平均的な知性があり、人間のように喋ることが可能です。しかし、意思疏通を行う全ての試みにおいて、SCP-617は無反応であるか、基本的な会話以上に話をするつもりはありませんでした。しかし、食事をしたいという願望を述べ、声が聞こえる範囲にいる人間に対して自分を世話するように説得を試みました。なので、標準的なIQテストを実施することは不可能です。

財団は、猟奇殺人犯の引き起こした事件の全ての被害者が、部分的にむさぼられていたことによりSCP-617の存在を把握しました。財団は調査を開始し、事件の容疑者である█████████・██████を自宅まで追跡することに成功しました。作戦中(活動報告617を参照してください)に、SCP-617の説得的な能力が判明し、その後収容に成功しています。

活動報告617: エージェント・████はSCPオブジェクトを所持している可能性のある█████████・██████を捕縛するために送られましたが、全ての通信が途絶しました。財団の機動部隊が調査のために派遣されました。彼らは敵対的になり、対立を始めたエージェント・████を発見しました。エージェント・████と█████████・██████は銃撃戦によって殺害され、機動部隊は3人の負傷者を出しました。この時点で、精神影響およびミーム汚染の可能性が疑われ、機動部隊は一旦下がり防御態勢を取るよう指示されました。地域を遠くから調査した結果、異常な低周波音が発生していることが明らかになりました。聴覚保護を施したDクラス職員によってSCP-617が発見され、収容することに成功しました。

█████████・██████の家を法医学的に分析した結果、彼が少なくとも6ヶ月の間SCP-617を所持していたことが判明しました。その期間に、彼は全てのコレクションしていたペットを、まだ生きている間にゆっくりとばらばらに解体しながら、SCP-617に対し整然と給餌していました。ペットが尽きると、█████████・██████は人間に手を出し、最初に調査されていた一連の殺人事件を起こしました。検死により、彼の体から何人かの人間による歯形が見つかり、2本の手の指、6本の足の指、およそ6オンスの肉が無くなっていることが分かっています。歯形を検査した結果、SCP-617のものと完全に一致していました。殺人の被害者の検死は、SCP-617の能力を実証していました。

今日まで、SCP-617がどれくらいの期間存在しているのか、またこれよりも多くの例が存在しているのかは不明なままです。食人を含む連続殺人事件は、社会病によるものも合わせて入念に捜査される必要があります。

補遺1: SCP-617の収容以来、新たに2つの例が発見され、収容されました。財団は現在SCP-617-1、SCP-617-2およびSCP-617-3を収容しています。これら3つのSCPオブジェクトは、繁殖、コミュニケーション、競争などのパターンを観察するために同じ収容セルに保管されています。

管理者による注釈
直近の出来事を考慮して、SCP-617を用いた全ての実験の対象は人間と知性のない生物に制限する。 - O5-█

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