SCP-620-JP
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SCP-620-JPの発見されたトイレ。

アイテム番号: SCP-620-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-620-JPは、サイト-8190の低危険物収容ロッカーに収容されます。予測できない事態を防ぐため、現在SCP-620-JPを使用するいかなる実験も保留とされます。収容されているSCP-620-JPは厳重に管理し、できる限り人間の手で触れ無いように注意してください。未発見のSCP-620-JPの発見のためにSCP-620-JPを使用する計画については、現在凍結されています。

説明: SCP-620-JPは、一見すると日常的に使用される一般的なロールペーパーのように見える巻紙です。SCP-620-JPが人間の手によって巻き取られた際(ロールペーパー全体を巻き取った場合も条件を満たしたとされる)、SCP-620-JPは活性化します。

活性化状態にあるSCP-620-JPの表面温度は、人肌よりやや高い程度まで上昇し、これによってSCP-620-JPを識別することが可能です。この温度上昇の正確な原因、目的は不明ですが、後述する異常性を発揮するためのスタンバイ状態の維持が目的であると考えられています。

活性化状態にあるSCP-620-JPが人間の粘膜に触れ、かつその瞬間からおよそ±20分以内に別の人間がSCP-620-JPを使用していた場合、SCP-620-JPのお互いの粘液に触れた面は時間・空間の相違を無視して接続されます。別のSCP-620-JPが粘膜に触れたちょうどその瞬間が、現在のSCP-620-JPが粘膜に触れた瞬間と接続され、多くの場合粘膜同士の接触により使用者は強い違和感を感じます。

SCP-620-JPは、2016/04/██、エージェント・田中の勤務中の不幸な事故によって発見されました。別任務からの帰還中にサービスエリアに立ち寄ったエージェントは、持病の花粉症のためにサービスエリアに併設されていたトイレからSCP-620-JPを数枚ちぎり取り、そのまま鼻をかみました。

直後、隣室の便座に腰掛けていた一般男性の直腸部とエージェント・田中の鼻腔粘膜が接続され、結果としてエージェント・田中は2日間の休暇と鼻腔洗浄を申請しました。一般男性はエージェント田中がその場で記憶処理を施し解放しました。

野郎、オレの鼻水の感触にビックリしてもう一踏ん張りしやがった。__エージェント・田中田中

回収されたSCP-620-JPは合計48ロールに上り、当該のサービスエリアに設置されていたすべてのトイレットペーパーがSCP-620-JPに置き換えられていました。また、回収されたSCP-620-JPの芯から、以下の記述が発見されました。

ワオ!よく見つけましたね!
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補遺-ア: 実験記録-620-JP
実験記録004 - 日付2016/04/██

対象: D-620-JP-01

付記: 実験001-003については、SCP-620-JPの異常性の確認として行われたものに過ぎず、上記に記述したもの以上の内容は上がらなかったため省略。

実施方法: SCP-620-JPをD-620-JP-01肛門粘膜に接触させたまま排泄を行わせる。同時に人工的に培養した細胞で粘膜に類似したものを作りSCP-620-JPに接触させておく。

結果: 問題なくD-620-JPは排泄を行った。

分析:『生きている人間の』粘膜にきちんと接していることが重要のようだ。__東郷博士

実験記録005 - 日付2016/04/██

対象: D-620-JP-01

実施方法: D-620-JP-01に実験004と同様に排泄を行わせるが、排泄の途中でD-620-JP-01に指示を行い、排泄を止めさせる。10分後に再度同じ条件下で排泄させる。

結果: D-620-JP-01の直腸内において排泄物同士がぶつかり合い、D-620-JP-01は違和感を訴えた。

分析: 同一人物でも、効果範囲内ならば異常性の影響には置かれるようだ。__東郷博士

実験記録006 - 日付2016/04/██

対象: D-620-JP-01

実施方法: D-620-JP-01には排泄を行わせず、肛門粘膜にSCP-620-JPを接触させたまま、さらに鼻腔粘膜にSCP-620-JPを接触させる。

結果: [後述]

補遺-イ: 映像記録:事案-620-JP-01
実験中、不慮の事態の発生により実験が中止されました。

<再生開始, 2016/04/██>

東郷博士: よし、そのままだ。そのままだぞ……。いいか、これは君のために行っておくが、間違ってもナニか『出そう』なんてするなよ…よし、そのまま鼻に突っ込むんだ。

D-620-JP-01: マジでヤルのかよ、おい!さっきの実験でもう良いじゃねえかよ!同時に二箇所にコレを触れさせたらどうなるかなんて知るかよ!キメェんだよこれ!

東郷博士: いいか、君が反抗的な態度を取っている、すこしでもそんな素振りを見せている、そういうことを上に報告するのはこの私だ!君がどうなろうと私次第だってことを忘れるんじゃあ無いぞ!いいから黙ってやりなさい!

D-620-JP-01: この[罵倒]!!

<Dクラス職員は東郷博士を罵りながらも、室内の警備員に促されSCP-620-JPを鼻腔へと運ぶ。>

東郷博士: どうだ?

D-620-JP-01: うひゃっ

東郷博士: やはり、鼻腔と繋がったか?臭いはどうだ?

D-620-JP-01: ……。

東郷博士: おい?

D-620-JP-01: ……。

<Dクラス職員は便座に腰掛けたまま、ガタガタと体を揺らす。>

東郷博士: おい、警備員!そいつの状態を確かめろ!何かおかしいぞ。

<研究員がDクラス職員に触れようとした瞬間、Dクラス職員の頸部が急速に上がる。東郷博士、警備員は驚き、動きが止まる。>

<Dクラス職員の頸部は限界まで顎を上げた姿勢のまま、しばし痙攣しているように見える。>

<数秒後、Dクラス職員の目、鼻腔から出血を確認。>

東郷博士: おい!お前!

<Dクラス職員は痙攣しているように見える。反応はない。数秒後、Dクラス職員の消失を確認。>

<Dクラス職員の座っていた便器の内部から、実験に使用していたSCP-620-JP片を発見。>

<録画終了>

分析: 映像記録、及び現場で見た限りでは、Dクラス職員はSCP-620-JPを鼻に運ぶ前に息絶えたように見える。あごの上昇は、おそらくだが後頭部のあたりを強く引っ張られたのでは無いだろうか。……この紙の向こう側から、内臓ごと。
……口腔も、また粘膜だったな。__東郷博士

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