SCP-6230

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評価: +15+x

アイテム番号: SCP-6230

オブジェクトクラス: Pending

特別収容プロトコル: 放棄されたSCP財団の施設は、SCP-6230がその中で決して生成されないようにするため、2年おきに訪問されます。影響を受けた施設は、無期限に外部からの監視下に置かれます。

SCP-6230の影響を受けたと知られている、あるいはその疑いがある施設の評価は、細心の注意をもって行われなければなりません。どのような怪奇現象が起きても、即時の避難が必要となります。

説明: SCP-6230は、任意の時点で放棄されたSCP財団の施設の不明な数に影響を与えている、ほとんど文書化されていない異常現象、すなわち新たな内部空間の生成です。

SCP-6230は、2~4年間全く荒らされることのなかった施設にのみ影響を与えることが知られています。影響を受けた施設に再び進入したとき、その内部には放棄時点では決して存在していなかった追加の部屋、通路、ほか環境的な特徴の群が見られます。

SCP-6230によって生成された空間──影響を受けた施設外部からは決して観測されない──は、既存の場所の拡張空間として出現し、それが内在する構造物の建築的な特性を精巧に模倣します。この必然的な帰結として、SCP-6230はしばしば同定することが困難になり、その実例に警戒することなく知らずのうちに進入、通過することもおそらくあり得ます。

SCP-6230実例の大半においては、それが内在する構造物の本来の限度をはるかに越えて生成が続けられることはないものの、少数の実例においては、長距離にわたって拡張し、より複雑な構造を呈することが知られています。

説明: SCP-001は、主に子ども、中年、老年人口において起こる、奇妙な夢の活動パターンです。

夢を見る人は、感情的に深く根差した重要な場所──たいていは子ども時代の家──に帰っていると報告します。その場所は、放棄されているか無人であり、閑静としています──しかしながら、その外観は夢を見る人の記憶のものとほぼ同一であるとみなされます。そして、夢を見る人はこの場所を繰り返し移動し、個人的に重要な場所やものを再び訪ね、回顧します。

施設: サイト-297(ブラショヴ、ルーマニア)

放棄の様子: 資源の減少により、サイト-297に所属する資産や職員はブカレストにある開発中のエリア-60との合併を余儀なくされた。2004年に正式に廃役した。

実例の概要: 合わせて354メートルにわたって拡張する、特徴のない保守通路の複雑な迷路。通路に並ぶ窓のない扉から入室できる、繰り返し存在する少数の保管室がほか唯一の特徴である。実例の端に続く通路は不自然に上方に湾曲し始め、急峻な傾斜に終わる。

調査人員は、塩素のような悪臭を報告している。

それから間もなくして、夢を見る人は自分のいる場所の中に不安感を呼び起こす領域を見出すことになります。そこは、夢を見る人が知っている場所に似ていますが、知っているという感覚にはなりません。まさにこのとき、夢は決定的に転換します。

この領域の最深部(おそらく最も不安を呼び起こす部分)にて、夢を見る人はカーテンか、1つの家具か、何かほかの障害物を取り払います。そうして夢を見る人は

施設: サイト-85(テキサスシティ、テキサス州、USA)

放棄の様子: 応答時間の不良の記録と、20年間にわたる不適切な資金分配が複合し、サイト-85は内務部門の直接命令により1998年に閉業した。資源とアノマリーは、米国南部の付近の施設に移転された。

実例の概要: 手すり付きの折り返し階段。途切れずにおよそ40メートル降下し、明滅するスポットライトに照らされた小さな円形の部屋に続いている。階段は目に見えて劣化しており、長年使用されていたかのように見える。

濡れた紙くずが実例の一帯に散乱しており、主として階段のそれぞれの踊り場にある。水滴が上方から滴り落ち、カビが成長して蔓延している。

施設: アウトポスト-1094(徳島県、四国地方、日本)

放棄の様子: 2007年の深妙物質の収容違反により、アウトポスト-1094の廃棄物処理インフラの大半が壊滅し、収容されていたアノマリーの多数が破壊された。翌年施設は修復のために閉業したが、稼働を再開することはなかった。

実例の概要: 共同溝が、施設の設計に有害な形で複数の大きな部屋と交差し、再結合している。その共同溝のうちの1つとそれに隣接するアルコーブは、数百メートルにわたって繰り返され、15メートルの落差に終わる。

巨大で、不吉な扉を発見します。

施設: エリア-20(アボッツフォード、ブリティッシュコロンビア州、カナダ)

放棄の様子: 危険な収容違反を報告した技術的エラーに続く緊急避難により、エリア-20の能率の大半が削がれた。これは短期間であったものの、最終的にはこの施設の1979年の時期尚早の解散につながった。それ以来エリア-20は稼働していないが、公式には「無期限待機」状態のままである。

実例の概要: サイト内のカフェテリアと居住ユニットが甚大な長さに拡張されている。食堂は数百メートルにわたって繰り返されている。複数の狭い開口部から、無数の別の通路に進入できるものの、それらは全て実例の本体に戻っている。

施設の緊急警報システムは継続的な警報状態を保ち続けている。

夢を見る人の記憶には、その扉はありません。夢を見る人はやにわにそのことに気がつきます。報告では、その扉は「奇妙」で、「奇形」で、「歪曲」していると表現されています。夢を見る人はにわかに重大な恐怖に襲われ、状況が展開するにつれてその強さは大きくなっていきます。

その暗く、幻覚のような扉は、夢を見る人を手前に招き寄せます。夢を見る人はその取手に引き付けられ、ふるえながら手を伸ばし、取手に触れます。

施設: サイト-31(ケニトラ、モロッコ)

放棄の様子: 横領のスキャンダルが起きた直後に、サイト-31は管理官不在となった。その地位の補填に間に合うことができずに、能力が低下していき、サイトは1965年に完全に放棄された。まれな事例であったものの、その閉業を取り巻く状況は財団が政策を広範に変化させるきっかけとなった。

実例の概要: 300を超える石柱の配列によって支持されている広大な地下チャンバー。視認性は大幅に阻害されている──実例の大部分が暗いためである。いくつかの場所は、土に埋められたキャップランプによってほのかに照らされている。

施設: サイト-475(ヤマロ・ネネツ自治管区、ロシア)

放棄の様子: サイト-475は、その職員らが敵対的アイデアに曝露したのちに1992年に意図的に放棄された。

実例の概要: 通常の直径の20倍に拡張されている中央収容チャンバー。偵察チームは、そのチャンバーの中心に、大量の無意味な壁によって隠されている革製のリクライニングシートを発見した。

夢を見る人はその扉をおもむろに開けます。扉の向こう側には、息の詰まる暗闇のほかには何もありません──あるいは、夢を見る人はそう思います。そしてすぐに、夢を見る人は、上か下かに続いている階段が見えるようになります。その階段は、ありえないほどに黒々しい内部に下っているか上っています。

このとき、夢を見る人の強まる恐怖は圧倒するような頂点に達し、自らは扉の目の前で凍り付いていて、扉を閉められないのだと気が付きます。その脚は、もはや心の制御を離れてすり足で階段を上るか下ります。そして、その懐古の念は立ち消え、全てを飲み込む恐怖が立ち代わります。

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