SCP-626-JP
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SCP-626-JP-1

アイテム番号: SCP-626-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-626-JP-1はオブジェクト標準保管金庫に携帯型の予定帳と共に保管してください。この時用いられる予定帳はSCP-626-JP-1に印刷されているカレンダーの来年度版カレンダーが印刷された物を用いてください。SCP-626-JP-1のカレンダーが終了した際、新たな予定帳を保管金庫に入れます。その際、それまでSCP-626-JP-1であった日付が古い方の予定帳を回収し、焼却処分してください。SCP-626-JP-1を取り扱う際は同時に保管されている予定帳以外にSCP-626-JP-1にいかなる予定帳も近づけてはいけません。また実験以外でSCP-626-JP-1への書き込みは禁止されます。SCP-626-JPの実験を行う際はレベル3以上の職員2名の許可を得てください。SCP-626-JPの実験に用いられた筆記用具、用紙は全て処理し、再度使用されることがないようにしてください。

説明: SCP-626-JPは予定帳に現れる現象です。SCP-626-JPの特異性は使用者の記憶操作、精神への影響、及び特異性の転移能力です。SCP-626-JPが発現した予定帳(以下SCP-626-JP-1)に予定を書き込んだ人間(以下使用者)はSCP-626-JP-1を閉じると、書き込んだ予定に関する記憶を一時的に忘却します。使用者は自発的に予定を確認する行動は一切取らなくなり、外的要因によって予定を確認させられたとしても即時忘却します。その後、SCP-626-JPは最大の損害を与える形で使用者に予定を再び確認させます。この確認のタイミングは、予定がすでに実行不可能、あるいは重大な過失を伴うほど予定の時機を逸した時です。使用者がSCP-626-JP-1を開き予定を確認すると、使用者は予定を思い出して狼狽し始めます。実験ではこの際急激な心拍数の上昇や発汗などが見られました。この状態になった使用者は予定を実行しようと最大限努力します。いかなる犠牲を払ってでも予定を実行しようと試みるため、最終的に使用者は重傷、死亡に至るか、社会的地位を損失します。

SCP-626-JPは19██/12/20、██県の███駅で、男性の████氏が発車直後1の電車から窓を開けて脱出し、反対車線を通過していた電車に衝突し死亡するという事件において発見されました。████氏は独身で20代の民間企業会社員です。同車両に乗り合わせていた乗客から、████氏が予定帳を確認した途端に顔面蒼白になり、かなり焦った様子で自分が着席していた座席の後ろの窓を開けて車外に飛び出した、という証言が得られました。████氏は死亡するまで「後五分だ……買い忘れた買い忘れた」と終始呟きながら地面を這っていた様子を目撃されています。警察が回収した遺品の中に、「きれかけ ████スーパー特売のトイレットペーパーを購入する(終了六時半」と当日の日付の欄に書き込まれた予定帳が見つかりました。その後、████氏の異常な行動と予定帳の書き込みの因果関係に目を付けた財団が予定帳を回収しました。SCP-626-JPは当初「書き込んだ予定を強制的に実行させられるオブジェクト」として研究されていましたが、研究期間中にSCP-626-JP内のカレンダーが終了しました。その後はSCP-626-JPに異常性が見られなくなったため、Neutralizedへの再分類が申請されていました。しかし、事案626-01、02によってSCP-626-JPの実態が明らかとなったため、SCP-626-JPはEuclidに再分類され、現時点で異常性を保有している予定帳をSCP-626-JP-1と呼称することになりました。

事案626-01 - 日付19██/01/10

事案626-01は██博士によって引き起こされたSCP-███-JPの収容違反です。██博士はSCP-███-JPの実験に参加することになっていましたが、予定時刻を過ぎても姿を見せなかったため、██博士を除いて実験が行われました。実験中、██博士が遅刻して登場しました。██博士は狼狽しており、実験中のため閉鎖されていたSCP-███-JPの存在する実験室を開放しました。このため、SCP-███-JPの収容違反が発生。再収容までに██博士含む研究者6名、機動部隊3名が死亡しました。

事案626-02 - 日付19██/01/12

事案626-02は██研究員によって引き起こされたサイト-81██での殺人事件です。当時サイト-81██のカフェテリアでは期間限定の商品が販売されており、事案当日がその商品の最終販売日でした。██研究員はカフェテリア営業終了後にカフェテリアに侵入し、該当食商品を販売するよう強要しました。店員が拒否したところ、██研究員は店員を殺害。商品を強奪し、サイト-81██内を逃走中のところ保安部隊によって確保されました。██研究員は事情聴取の後、終了されました。

事案626-01調査中、██博士の所持品からは実験の予定が書き込まれた予定帳が発見されました。SCP-626-JPとの関連性を危惧した財団は、██博士の予定帳を分析に回しました。以後の研究によりSCP-626-JPは、印刷されたカレンダーの日付が終了するともっとも距離が近い携帯型の予定帳に特異性が転移する現象であることが判明しました。また、事案626-02調査において、██研究員の所持品から期間限定商品の購入予定を書いた付箋と、SCP-626-JPの実験で記入に用いられていたボールペンが発見されました。██研究員はSCP-626-JPの実験に参加しており、自分のボールペンを実験道具として使用していた模様です。これと後の検証実験により、SCP-626-JP-1へ予定を記入する際に用いた筆記用具が別の紙において予定記入に用いられた場合、紙はSCP-626-JP-1と同様の効果を発揮することが判明しました。この筆記用具は使用不能になるまでその特異性を永続して保有します。一方で予定が記入された紙は異常性の転移能力を持ちません。

補遺: SCP-626-JPは上記の転移性質により、特異性を保有したままの筆記用具や紙が一般世間に残留している可能性があります。現在、財団は████氏以前にSCP-626-JPがどの予定帳に発現していたか、その転移経路においてどれほどの筆記用具が用いられ、処分されていないかを調査中です。

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