SCP-629-JP
評価: +5+x

アイテム番号: SCP-629-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-629-JPはその性質上物理的収容は困難なため、SCP-629-JPの影響を受けた人間(以後被験者と記述)の捜索及び記憶処理とSCP-629-JPの記載された文章媒体の破棄により対処されます。日本全国すべての家庭裁判所に対ミーム処置を施した、あるいはミーム汚染耐性を持つエージェントを配置し、氏の変更許可申立書をチェックします。SCP-629-JPへの変更申請が確認された場合、直ちに機動部隊ん-0"名無しの権兵衛"によって申請を出した被験者の身辺調査を行い、周囲に他の被験者およびSCP-629-JPの書かれた文章媒体がないか確認してください。確認されたすべての被験者にBクラス記憶処理を行い、SCP-629-JPの書かれた文章媒体は焼却あるいは適切と判断される方法により確実に破棄してください。

SCP-629-JPを用いた実験はセキュリティクリアランス4以上の職員の許可が必要です。実験前に被験者となるDクラス職員を除くすべての実験参加者は対ミーム処置を受け、実験終了後Dクラス職員も含むすべての実験参加者がBクラス記憶処理を受けてください。不測の事態を防ぐため、実験室内への筆記用具の持ち込みは一切禁じられています。また、実験記録は音声記録のみとし、画像や映像記録を取ることは禁止されています。

説明: SCP-629-JPは、ミーム汚染を引き起こす日本人のものと思われる苗字(以降法律上の表記である氏と記述)です。
SCP-629-JPの異常性はSCP-629-JPを視認し、それを氏であると認識することにより発現します。被験者は、SCP-629-JPを自分の氏であると認識します。そのため、自らの氏名を記入する際にSCP-629-JPを記述し、結果としてSCP-629-JPを増殖させることとなります。SCP-629-JPを視認したことによるミーム汚染は、日本語の知識がない、あるいは失語症などの要因により文字を判読できない者でも、SCP-629-JPを氏であると認識さえしていれば影響を受けます。
大抵の場合被験者は自らの認識と戸籍謄本や住民票、免許証などの公的な書類との相違に違和感を覚え、その結果氏の変更を裁判所に申請し、殆どの場合却下されますが、その際にミーム汚染が拡大することとなります。

SCP-629-JPは20██年10月9日、東京都██市の家庭裁判所に潜入しているエージェントから「不自然な氏の変更申請が相次いでいる」という情報がもたらされたことにより発見されました。調査の結果、ミーム汚染を伴うオブジェクトであり、既に都内大手出版社と家庭裁判所内にてミーム汚染の拡大が確認されたことから、直ちに認識災害・ミーム汚染を専門に扱う機動部隊によってすべての被験者とその関係者への記憶処理及びSCP-629-JPの記載された文章の破棄が行われました。

調査の結果、同出版社が行ったティーン向け小説の新人賞応募作品の一つに氏がSCP-629-JPである登場人物がいたことが判明したため、作者である中野 伸也氏に命名した経緯を聴取した上で身辺調査を行いました。

補遺:インシデント629-13-1報告:

20██年11月18日、██県██村の村長選にSCP-629-JPの被験者が立候補していることが判明。機動部隊が急行しましたが、全村民の80%がSCP-629-JPの影響を受けていることが判明。記憶処理剤の空中散布により事態を収拾しました。この事案により、より大規模な収容違反が発生する可能性が懸念され、その場合対処が不可能になることが予想されることからSCP-629-JPのオブジェクトクラスはketerに指定されました。

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