SCP-631-JP
評価: +2+x

アイテム番号: SCP-631-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-631-JPはサイト-8181の低危険物収容室に収容されています。SCP-631-JPはサイト-8181内の職員用ロビーの壁に掛けられています。収容違反を防ぐため、担当の者は適宜SCP-631-JPの存在を確認することが義務付けられています。右端に「日付」「曜日」「日直」を記載する欄があり、担当者は出勤時に該当事項を記載してください。両端から45㎝程度のスペースを職員用伝言板として自由に使うことが許可されています。SCP-631-JPは人との関わりを望んでいるため、適度に話しかけてあげてください。SCP-631-JPはサイト-8181の地下収容室に収容されています。事故の発生を防ぐため、SCP-631-JPの収容室付近に音の刺激により活性を示すオブジェクトの収容は避けてください。
SCP-631-JPの行動が目に余ると判断された場合は、耐性のある任意の職員により、SCP-631-JPの形態に応じた沈静化処理を行ってください。

説明: SCP-631-JPは通常180㎝×90㎝×3㎝の一般的な黒板です。筆記面は通常の用途で使用することも可能ですが、SCP-631-JPとの対話の際にも用いられます。話し相手がいない時はSCP-631-JPによりイラストが書かれていることが多いです。SCP-631-JPの発言はチョークで記述される形で現れ、また訂正される際は黒板消しで消したような跡が残ります。どちらも操作中と思われる時、黒板表面には何も存在していないことが確認されています。SCP-631-JPの発言は市販の黒板消しで消すことが可能であり、またそこから採取された成分から、SCP-631-JPが使用しているチョークが市販されているものであることが判明しました。
SCP-631-JPは攻撃性こそ持ちませんが、外敵に対し不快音を出す防御反応が確認されています。これは黒板に爪を立てた音に酷似しており、耳栓などで聴覚を制限しても変わらず聞こえます。ただし貫通性以外は音そのものに特異性は見られず、耐性のある者にとっては騒音であること以外無害です。また、SCP-631-JPの筆記面を塗りつぶすなどをすることによりSCP-631-JPの活性を沈静化することができます。
SCP-631-JPへのインタビューによると、意思を持った時期は覚えていないと発言しています。また自らが異常な存在であることは理解しているようですが、自身の持つ特異性については理解できていない部分が見られます。

SCP-631-JPは██県██市にある███中学校で発見されました。当時SCP-631-JPは「勝手に描かれる黒板アート」という七不思議の一つとされていました。調査のためエージェントが潜入した際、絵が変化するオブジェクトと想定したことから経過観察を試みたところ、変化は見られませんでした。そのため調査が打ち切られることになりましたが、最終日にSCP-631-JPに「お疲れさま」という文字が現れたことから、SCP-631-JPが意思を持った存在であると判明し、その後SCP-631-JPを収容しました。

SCP-631-JPは収容当時こそおとなしくしていたものの、収容から3か月ほどで様子が変化しました。収容室付近に人が通る際、不快音を出す特異性を見せました。調査の結果、これはSCP-631-JPが人に話しかけようとして行ったものと判明しました。


その後、SCP-631-JPは一時的に落ち着きが見られたものの、再び職員に対する呼びかけが行われるようになりました。遮音性の高い収容室への収容も検討されましたが、その特性から無意味と判断されました。
隔離施設への移送も検討されましたが、不快音から頭痛を訴えるなどの苦情が出始めたことから、応急処置として現在の場所に移動されました。現時点でSCP-631-JPの収容という点で問題はないと判断されています。現在隔離施設への移送が検討されています。SCP-631-JPに新たな特異性が発見されたことから、地下収容室への収容が決定されました。

████/4/1の朝、担当者がSCP-631-JPが掛けられているはずの壁にホワイトボードが掛けられているのを発見しました。担当者が他の職員に知らせようとしたところ、ホワイトボードに「どっきり」の文字が現れたことから、それがSCP-631-JPであることが判明しました。これに対しSCP-631-JPは「最近の学校は黒板じゃないって聞いたから」、形態変化については「やってみたらできた」と言いました。このことからSCP-631-JPに自身を変化させる能力があることが判明しました。

████/4/1: SCP-631-JPの形態変化について検証した結果、SCP-631-JPは任意の「筆記が可能な板」に変化することが可能であると推測されます。しかし、形態変化の可否はSCP-631-JPの自己申告によるものであるため、この規範が必ずしも実際のSCP-631-JPの能力と一致しているとは限りません。ですがその一方で、形態変化によりSCP-631-JPの収容違反が可能になるおそれがあるため、現時点での追加実験は慎重に行うことが推奨されます。

████/4/██: SCP-631-JPの形態変化についての検証実験の際、「ホワイトボード」の状態で厚みを減らす試みから、厚さ1㎜程度の一般で言う「ホワイトボードシート」の状態に変化しました。SCP-631-JPはホワイトボードシートの存在を知りませんでした。これにより、SCP-631-JPの形態変化は、SCP-631-JPがその存在を知っているかに関わらず可能であると考えられます。また同時に、「板」の状態を保つという仮説が間違っていたことが判明しました。
この時、███研究助手が過ってSCP-631-JPの一部を損傷・分断してしまいました。SCP-631-JPは悲鳴と共に不快音を発し痛みを訴えましたが、少しの間を置いて落ち着きを取り戻しました。SCP-631-JPに確認を取ったところ、損傷時に痛みを感じはするものの、分断による痛みは感じないようです。分断されたSCP-631-JPの一部は特異性を見せず、SCP-631-JPが通常時の黒板に形態を変化させた際に消失しました。しかし、変化後の黒板は損傷した部分と同じところが損傷しており、そのことをSCP-631-JPに指摘し、再び形態変化を行うことで修復されました。このことから、SCP-631-JPには形態変化を用いることによりある程度の自己修復能力があることがわかりました。

これまで判明したことを総合すると、SCP-631-JPの特異性はSCP-631-JP自身にも未知の部分が多く、またSCP-631-JP自身が不可能と思い込んでいる可能性があります。また、SCP-631-JPは時折自発的に検証を試みることが見られるため、研究外で新たな知識与えないようにしてください。
SCP-631-JPの持つ特異性が元から存在していたものか、新たに獲得したものであるかは不明です。そのため、現在SCP-631-JPの製造・販売元の調査が行われています。

補遺1: この実験以後、SCP-631-JPにはたびたび形態変化が見られます。所定の位置に別のものが掛かっていても、それがSCP-631-JPである可能性が高いので冷静に対話を試みてください。
補遺2: SCP-631-JPは「壁」になっていることもあります。何もないと思ったら壁に話しかけてみてください。

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