SCP-649-JP
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アイテム番号: SCP-649-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-649-JP-1は現在サイト-17の独房に収容されています。独房内は常に監視をしており外へ出ることは許されていません。またどのような状況においても決して武器になり得る物をSCP-649-JP-1へ与えてはいけません。

SCP-649-JP-2は現在では目立った特異性が見られないことから低脅威度Safeクラス異常物品収容用ロッカーに収容されています。

説明: SCP-649-JP-1は日本系の少年です。SCP-649-JP-1は出自不明で身長1.12m、体重31.3kgで黒髪黒目で肌は青白く縫合痕が多くあり華奢な体格をしています。

SCP-649-JP-1は身の回りに自らを傷つけることが出来るものが存在した場合それを用いて自殺を図ろうとします。この時1km範囲内に生命体が存在した場合その生命体にはSCP-649-JP-1に起こりえた症状が発散します。また範囲内の生命体の総数が多くなる程に一個体ずつの被害が少なくなるためSCP-649-JP-1は一定時間後に自殺を諦めます。またSCP-649-JP-1は自分の傷が発散する事に気付いていないと思われます。

SCP-649-JP-2はかつてSCP-649-JP-1が住んでいたとされる住居のある部屋から見つかった一枚の羊皮紙です。これは財団の研究により西暦1320年のものだと判明しています。羊皮紙には血で『Jailbreak ab inferno,』と書かれています。我々はこの羊皮紙がかつて持っていた異常性によりSCP-649-JP-1は異常性を手に入れたと考えています。

補遺1:収容の経緯 SCP-649-JP-1は20██年に██にて全員切られた場所が同じという奇妙な大量斬殺未遂事件が起きた際、患者たちが搬送された先の病院にSCP-649-JP-1は重体の患者として運び込まれました。この後にSCP-649-JP-1以外の病院内の人々が毒殺死体となって警察に発見された為に唯一の参考人として拘束されました。この事件の不明瞭な内容から財団は調査の為に向かった所、SCP-649-JP-1以外の人々が既に窒息死した状態で発見されSCP-649-JP-1が拳銃で自殺を図ろうとしていました。その行動を阻止した後、SCP-649-JP-1は我々に保護されました。

補遺2:インタビュー649-JP-1の音声記録

<記録開始>

████博士: SCP-649-JP-1君、質問をいくつかしていいかな?

SCP-649-JP-1: その子供に話すような気持ち悪い話し方を止めろ。普通に話せ。

████博士:……分かりました。では質問をさせていただきます。まず貴方は何故重体の患者として病院に搬送されたか覚えていますか?

SCP-649-JP-1:ああ、自殺しようとしたんだ。

████博士:自殺ですか?では貴方はあの大量斬殺未遂事件の被害者ではないのですね。

SCP-649-JP-1:そうなるな。それにしても俺が自殺しようとしていたのにちょうど同じ時間にあんな事件が起こるなんて思ってもなかったよ。おかげで俺は死ねなかった。

████博士:どうして貴方はそこまで死ぬことにこだわっているのですか?

SCP-649-JP-1:[沈黙]

████博士:失礼。答えたくないのならば結構です。

SCP-649-JP-1:いや大丈夫だ。そうだな、あの事件の前まで俺はほとんど普通だったよ。妻が先立って俺は息子と二人で暮らしていた。辛いことは沢山あったが少なくとも幸せだったんだ。

████博士:すみません。私には貴方が子供がいるほどの年には見えないのですが?

SCP-649-JP-1:そうだろうな。変わっちまったのはあの事件が起きた日の一週間程前だ。[中断]俺は仕事場で事故にあって死んだ。

████博士:はい?ですが貴方はここに生きているではありませんか?

SCP-649-JP-1:だからこそ俺は混乱していた。確かにあの時一度俺は死んだ。あの感覚は忘れようがない。どんなにもがいて逃げようとしても逃れられない。そうはっきりと分かる感覚が今でも脳裏に残ってんだ。だが俺は気づけば俺の家にいた。それで俺は本当に生きているのか確かめる為に鏡を見た。

████博士:続けて下さい。

SCP-649-JP-1:[中断]今でも信じられないよ。俺は[中断]今の俺は息子だ。

████博士:その体がですか?

SCP-649-JP-1:信じられないかもしてないけどな。最近までいい歳した大人が今じゃ12歳くらいの子供だぜ?訳が分からなかったよ。それで息子が心配になって息子の部屋に行ったんだ。これ以外何もなかったよ。[SCP-649-JP-2を指差しながら]まるで最初から俺一人で暮らしていたみたいに何もなかった。俺の持っていた写真にさえ息子は写っていなかったんだ。

████博士:何故そうなったかの記憶はないのですか?

SCP-649-JP-1:ある訳ないだろ。あったのならば俺は息子と今も一緒に暮らせていたはずだ。俺にとって息子だけが生きる希望だったんだ。もう何も気力が出ないんだよ。だから死のうとした。台所の果物ナイフで腹を切り裂いた。それでも俺は何故か死ねなかった。腹を切り裂いたのにだぞ?それで他にも身体中の至る所をナイフで[データ削除済み]した。そこで出血多量で気絶したんだろうな。気がついたら病院の中だった。

████博士:……成る程。それで貴方は病院に搬送されたと。では何故病院では貴方だけが助かったのか分かりますか?

SCP-649-JP-1:知らん。俺は医者から障害が残ると言われたからそれくらいなら安楽死させてくれと頼んだ。死にたかったからな。そうしたら医者は俺の話に応じてくれて致死量を遥かに超えた劇薬を寝てる時に注射してくれたんだ。だが次の日には俺は普通に起きて周りの奴らが寝なから死んでやがった。多分容器の中身を入れ違ってたんだろうな。

████博士:……それで唯一の参考人として貴方は警察に拘束されていたのですね。

SCP-649-JP-1:あいつらは、[中断]あいつらは最悪だった。俺を犯人だと思っていて犯人に仕立て上げようとしようとしてなんども拷問にかけたんだ。しかも死なない程度のだ。だから俺は息を止めて自殺しようとしたんだ。でも出来なかった。全然苦しくなかった。だが俺の周りの奴らがだんだん苦しみだした。それで暫くしたら俺以外全員死んでた。

████博士:そこで我々に保護されたと?

SCP-649-JP-1:正しくは俺がその警官どもが持っていた拳銃で自殺しようとしていた時だな。あんたらのお仲間さんから、その拳銃を使っても君は死ぬ事はないって言われたよ。

████博士:それで自殺をやめたんですね。

SCP-649-JP-1:いや?普通に撃ったぜ。それで俺に話しかけてきた奴は頭を押さえて笑いながら、ほら見たことかって言ってたな。それで仕方なく付いてきたんだ。最近は死ねるかもと思った日には死のうと試しているんだが基本的にはまだ死ねないみたいだ。仕方なく生きているよ。

████博士:分かりました。これで終わろうと思いますが最後に話したい事はありますか?

SCP-649-JP-1:そうだな、拳銃を貸してくれないか?

████博士:……諦めてはいないのですね。

SCP-649-JP-1:[3秒ほどの嘲笑]当たり前だろ。俺は今死ぬ為に仕方なく生きているんだから。

<記録終了>

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