SCP-650-JP
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アイテム番号: SCP-650-JP
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サイトに現れた直後のSCP-650-JP。

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-650-JPは標準的人型収容室に加えて対現実改変設備を備えた専用収容室に収容されます。現在、SCP-650-JPは自己的に収容されている状態であり、財団の研究に対して従順ですが、その潜在的危険性が極めて高いことに留意し、収容を継続してください。

SCP-650-JP自体に近づく場合、現実改変性およびヒューム値の変動に対する耐性テストを行い、その耐性がC度以上でない職員は「現実酔い」の症状が出る可能性があります。対現実装備を装着することが推奨されています。

説明: SCP-650-JPは、観測される上では通常の人間と同様に会話・動作・意思疎通が可能な、身長176cm、体重69kgの成人男性の姿をした一体の肉体です。SCP-650-JPの協力下における身体検査では、SCP-650-JPからは生命反応は検出されず、一般的な死体と同様の反応を示しました。

SCP-650-JPの証言を基に、この現象を可能にしている理由について、SCP-650-JPに対して複数の実験が行われました。アドロータリーフィルムハイスピードカメラを用いた撮影では、SCP-650-JPが1単位秒あたり寸分の狂いなく286コマ内のみにて移動を行っていることが撮影されました。
SCP-650-JPが何らかの実体を投擲した場合であっても、投擲物は1単位秒あたりに撮影されたコマのうち、286枚のコマにのみ移動が撮影され、それ以外のコマでは連続した移動は撮影されず、その場にとどまり続けていました。

SCP-650-JPの証言する内容の信憑性の調査として、さらにカント計数機を用いた実験が行われました。
カント計数機は、SCP-650-JPの内外の現実性を示すヒューム値が内部ヒューム0.4/1.6Hm、外部ヒューム0.3/1.5Hmの間で秒間286往復に変動することを示しました。カント計数機は過度な動作によって6分後に故障し、高速のヒューム値の変動により、実験中に複数名の研究員とDクラス職員が軽いめまいや吐き気、微熱、立ちくらみなどの乗り物酔いに類似した症状を覚え、収容プロトコルが書き換えられました。この実験により、SCP-650-JPが低度の現実改変を自身のあらゆる部位、細胞に連続して行い続け、加えて、SCP-650-JPは自身が影響を与える実体に対していくらかの現実改変能力を行使することで外界に影響を及ぼしていると推測されました。

SCP-650-JPは通常人間が意識的に行う範囲の動作に加え、脳神経細胞内に流れる電流の生成、心臓の収縮運動、全身の血液の循環運動などの不随意の運動まで含めた、人間がおよそ細胞を用いて行っている全ての運動を、秒間286回の極小範囲の現実改変を同時多発的に行うことで擬似的に模倣しています。さらなる実験により、SCP-650-JPは本来人間の生存に不可欠であるはずの動作の模倣を欠いたとしても、その存在、異常性そのものには特に影響がなく、SCP-650-JPの行う動作は生存に必要なわけでなく単なる摸倣に過ぎないことが確かめられています。

この事実から、上記の例で言えばSCP-650-JPが投擲した物体は現実改変能力の影響を受け、その位置を秒間286回の現実改変によって消失と生成を繰り返しながら物理的に正当性のある放物線を描いて移動しています。投擲された実体は、一般的な人間が同様の動作を行い、投擲物がその動作を停止するまでの間の動きと同様に現実改変の影響によって移動しますが、この際SCP-650-JPが投擲した物体には重力以外のあらゆる物理的な力が働いておらず、全てが現実改変の影響によるものです。

SCP-650-JPはその出生からおよそ30年の間、自身の異常性に気づくことなく、自らを一般的な人間であると考え、通常の人間が生活するのと同様の動作を自身の現実改変能力を用いて模倣し、潜伏していました。

SCP-650-JPは、20██/██/██に突如財団サイト-81██内部に出現しました。即座に財団職員によって拘束され、幾つかの実験ののち現在の収容が確立されました。

収容から現在まで、SCP-650-JPが自身の異常性を用いて、外部から観測できる形で異常な現象、行動を行った例はSCP-650-JPが陳述した一例のみが確認されています。それ以外の場合、SCP-650-JPはあくまで自身が通常の人間と同じに見えるように自身の肉体の位置を改変し、また脳細胞や神経の電流伝達を一般的な人間のそれに模倣しています。

注意すべき事実として、SCP-650-JPの現実改変能力そのものは随意によるものであり、SCP-650-JP自身が「やろうと思わない」こと、また後述の自身の性格によってその能力が制御されていることに留意すべきです。

SCP-650-JPの収容の経緯についての詳細、SCP-650-JP自身による陳述は以下の陳述を参照してください。
SCP-650-JPによる陳述

SCP-650-JPを破壊する試みは、その肉体の破壊自体は簡単ながら、SCP-650-JPが危機回避のため予測できない現実改変を起こす危険性と、SCP-650-JPの肉体の破壊がSCP-650-JPの無力化に必ずしも繋がらない可能性を考慮し、恒久的に保留されています。

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