SCP-652
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沈黙している希少な瞬間のSCP-652

アイテム番号: SCP-652

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-652は標準的な家畜用施設に収容します。収容房にはSCP-652とその飼育係のための家具など(寝具、食物、水その他)を用意します。SCP-652とその飼育係は施設の敷地内を自由に歩くことが許可されています。

SCP-652と接触する職員は重いブーツを履くことを禁止します。SCP-652はこうしたブーツと、これを履いた人物すべてに対してひどく怯えます。同じ理由から、SCP-652と接触する職員は顎ひげを伸ばすことを禁止します。

SCP-652の発声は分析のために記録し、保存します。「火山灰雲」、「ハリケーン」、「放射線」といった語句の発言は必ず特記します。

説明: SCP-652の外見はバセットハウンド種の去勢済の雄犬です。骨成長分析から対象がおよそ3才であることが判明しています。対象は4つの大きな異常性を除き、身体的には通常の犬です。

  • 腹部に刻まれたマーシャル・カーター&ダーク株式会社のロゴの形をしたタトゥー。幼少期に刻まれたものだと思われる。
  • レントゲン検査で見つかった、数カ所の不完全に治癒した頭蓋骨骨折と肋骨骨折。激しい身体的虐待を示唆している。
  • 同種の平均的な犬よりも発達した顎部の筋肉。しかし、咬合力は同サイズの犬と同等である。この異常性は以下の異常性4に付随する結果だと思われる。
  • 著しく歪んだ喉頭。レントゲン検査により、同種の犬から予想されるサイズや形状と大きな差異があることが明らかになった。これが遺伝工学または外科手術の結果であるかどうかは不明。この歪んだ喉頭が対象の行動異常に関連していると推定されている。

SCP-652の行動異常とは、吠えるなど他の一般的な犬が行う発声の代わりに、人間の言語を発話する能力です。対象は”わけの分からないおしゃべり”を少なくとも34種の人間の言語で絶え間なく続けます。5種の言語は未だに未特定ですが、その他の29種の言語(特定された言語のリストについては文書652-Gを参照)の分析により、SCP-652が世界各地のさまざまな地点の気象予測を話し続けていることが判明しました。この気象予測は特定された地点において100%正確に的中することが明らかになりました。

気象予測はいかなる外的刺激とも明白な関連性を持ちません。SCP-652は自身の行動を自覚しているとの仮説が立てられましたが、同時に対象はこれを制御できていないとも考えられています。発声の質と明瞭さはSCP-652の体調に依存します。対象が睡眠中は沈黙するか”ぼそぼそ”と呟き、飲食中は不明瞭に話し続け、興奮しているか恐怖している時は動揺した途切れ途切れの調子で話します。この時対象の”声”はピッチが低くなり、声域もまたある程度の範囲に限定されます。職員は共通してこれを『不安がっている』と表現します。

SCP-652の異常な喉頭は最も明白に対象の継続的な発話行動に関連していますが、言語発声の基礎的知識から見て、単純に動物の喉頭を改造することは、人間のように発声させるために必ずしも必要な処置ではありません。事実として、比較生物学により人間とイヌ科動物の喉頭の構造はかなり近しいことが判明しています。一方SCP-652の喉頭はこのどちらとも特徴が異なっています。

来歴: SCP-652は█████████████にあるマーシャル・カーター&ダーク株式会社事務所への襲撃の際に回収されました。対象は貨物箱から発見され、表示には[編集済]国営郵便サービスによって数日前に配送された旨が記載してあり、返送先住所は無効でした。襲撃が行われた際、あるマーシャル・カーター&ダーク株式会社の情報部員がSCP-652に関する手紙を書いている最中でした。この情報部員は捕縛に抵抗して死亡し、手紙(文書652-N41)が彼女のタイプライターから回収されました。

文書652-G: SCP-652が話した言語のうち、特定できた言語のリスト:

アルバニア語、アルメニア語、バスク語、ブルガリア語、デンマーク語、オランダ語、英語、エストニア語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、ギリシア語、ハウサ語、ハンガリー語、アイスランド語、イタリア語、日本語、カンナダ語、クメール人、リトアニア語、マダガスカル語、ポーランド語、ロシア語、ルーマニア語、スペイン語、スワヒリ語、タガログ語、ウルドゥー語、ベトナム語

文書652-N41: マーシャル・カーター&ダーク株式会社情報部員[編集済]から[編集済]宛てのSCP-652に関する不完全な手紙。

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ですが、日頃からお引き立ていただいているお客様のため、そして昨年の[データ抹消]のお取引後に起きた不幸な事件に対するお詫びとして、当方に今回の商品を買い戻す許可が特別に下りました。当社からお客様へ[編集済]を現金でお支払いするか、またはお客様の次回のお取引の信用貸金額を倍額にさせていただきます。当初の購入品価格の10%未満となりますが、[文章はここで終わっている]

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