SCP-657-JP
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SCP-657-JP

アイテム番号: SCP-657-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-657-JPの生息地であるサイト-8157は、天然記念物の保護区という名目で財団の管理下におかれています。SCP-657-JP、SCP-657-JP-1の脱走を防ぐために、サイト-8157は周囲を地下1m、地上3mのコンクリート製の壁で覆われ、上部には屋根が張り巡らせてあります。また、サイト内に元々あった川は埋められ、人工の水場が作られています。

SCP-657-JPの収容担当スタッフは女性、または生殖機能を喪失した男性スタッフに限定されます。サイト-8157には警備員を常駐させ、付近に観光客が迷い込まないように監視をしてください。観光客が迷い込んでしまった際には立ち入り禁止区域であることを伝え、本来の観光コースまで誘導してください。また付近に迷い込んでしまった観光客に男性が含まれる場合、感染症の検査を名目SCP-657-JP-1に変化していないかを財団が管理している病院で調べてください。検査の結果、SCP-657-JP-1に変化していた男性がいた場合、同行者全員に記憶処理を行い、カバーストーリー「末期の精巣癌」を流布して入院させた後、精巣摘出手術を行って解放してください。

サイト-8157外でSCP-657-JPやSCP-657-JP-1に変化した人間以外の生物を発見した場合は速やかに焼却処分を行い、付近を封鎖した後に、職員によって新たなSCP-657-JPが発生していないか捜索を行ってください。

説明: SCP-657-JPは██県██山麓の███森にのみ生息するトビズムカデの亜種です。SCP-657-JPは生命の危機に瀕した際、顎肢から毒を分泌し、襲い掛かります。

SCP-657-JPの毒に侵された昆虫、植物以外の生物の雄はSCP-657-JP-1に指定されます。SCP-657-JP-1の精巣から生成される精子はSCP-657-JPのDNAと同一のものになります。SCP-657-JP-1と交配を行った雌はSCP-657-JP-2に指定され、SCP-657-JP-2から生まれるSCP-657-JPは本来、生まれてくるはずの子供と同等のサイズのSCP-657-JPになります。

SCP-657-JPは200█年█月█日に██県、██市の産婦人科からの「妊婦が巨大なムカデを生んだ」という同市の警察署への通報が財団の目を引き、付近の職員が調査に向かったところ、看護師の機転により劇薬で死亡した全長1mの個体が発見されました。この事件で妊婦と妊婦の夫に身体検査を実施したところ、夫の精子のDNAが変質し、トビズムカデのものと90%一致していたため、インタビューを行いました。インタビューの結果、彼は一年ほど前にバードウォッチングで██山地を訪れ、その帰りに麓の森で道に迷った際に、ムカデに足を噛まれたと証言しており、妻との性交渉は後日に行ったと話しています。このインタビューの後、綿密な検査の上で他に異常性が見られなかったため、夫婦と産婦人科の職員に対し記憶処理を施した上で、カバーストーリー「流産」「末期の精巣癌」を流布し、男性の精巣の全摘出手術を行って解放しました。

財団は前述のインタビューを元に██山地の███森一帯に、女性のみで編成された機動部隊と-8"森華"を派遣し、一年間調査を行ったところ、███森を中心に半径██キロメートルの昆虫と植物以外の生物の雄の七割が、SCP-657-JP-1へと変化しており、発見されたSCP-657-JP数は█████匹に上り、そこから予想される総数は少なく見積もって██████匹に上ると考えられます。調査後、財団はこの一帯を封鎖し、現在の収容プロトコルを確立、発見されたSCP-657-JPとSCP-657-JP-1は研究サンプルとして数匹を確保し、残りは焼却処分が行われました。

実験記録657-JP-1 - 日付200█/██/20

対象: SCP-657-JP

実施方法: SCP-657-JPが生物をどのようにSCP-657-JP-1に変化させるのかを確かめる。
SCP-657-JPと雄のマウスをプラスチックケースの中に入れて観察を開始。

結果:実験開始から8分後にマウスがSCP-657-JPに捕食目的で襲い掛かり、
それに応戦する形でSCP-657-JPが顎肢から毒を分泌してマウスの首に毒を
注入した。その後SCP-657-JPはマウスに捕食された。
実験後の検査でマウスがSCP-657-JP-1に変化していることが確認された。

分析: SCP-657-JPがマウスに襲われるまで、マウスに興味は示さなかった。
SCP-657-JPは生命の危機に瀕したときのみ毒を使うのではないだろうか。

実験記録657-JP-2 - 日付200█/██/31

対象: SCP-657-JP-1

実施方法: 一度に複数の子供を生む生物の卵子が全てSCP-657-JPに変化するのか確かめる。
実験記録SCP-657-JP-1でSCP-657-JP-1に変化したマウスを使って雌のマウスをSCP-657-JP-2に変化させる。

結果: SCP-657-JP-2の5つの受精卵から5匹のSCP-657-JPが生まれた。

分析: この実験で一度SCP-657-JP-1に変化してしまった生物は二度と子孫を残せなくなることが判明した。

実験記録657-JP-3 - 日付200█/█/10

対象: SCP-657-JP

実施方法: SCP-657-JPの耐久実験
圧迫、熱、冷却、劇薬に対する耐性を確かめる。

結果: 全ての実験でSCP-657-JPは同サイズのトビズムカデ程度の耐久力しか持たないことが確認され、
遺伝子情報を除いて体組織、体構造では通常のトビズムカデとなんら変わりないことが判明しました。

分析: この実験結果から、もしもSCP-657-JPが脱走した場合でも、数匹の脱走であれば、女性職員の力で十分に駆除が可能なことが判明した。また、SCP-657-JPの異常性が生物としての進化の結果である可能性が高まった。

実験記録657-JP-4 - 日付200█/█/15

対象: SCP-657-JP-1に変化した雄のフナとフナの卵

実施方法: SCP-657-JP-1の精子が体外受精にも効果があるかを確かめる。

結果: 全ての卵からSCP-657-JPが生まれた。

分析: 卵生や胎生、体外受精によって結果が異なることは無いようだ。受精が成功した時点で卵子の中身がSCP-657-JPに変わるらしい。

実験記録657-JP-5 - 日付200█/█/24

対象: SCP-657-JP-1に変化した雄のフナとサケの卵

実施方法: SCP-657-JPの異常性が別種による交配の場合でも、発生するかを確かめる。

結果: 全ての卵からSCP-657-JPが生まれた。

分析: 恐れていた結果が出てしまった。受精する。この結果さえあればSCP-657-JPはどんな種、どんな生き物との交雑でも生まれてくる。SCP-657-JPを絶対に水場には近づけるな。水中の生き物が一匹でもSCP-657-JP-1に変化したら、取り返しがつかなくなる。精子が水の流れに乗って、様々な生き物の腹を借りながら、世界中に拡散することになりかねん。そうなってしまったら、おしまいだ。百年もすれば地球は昆虫と植物の星に生まれ変わるだろう。

補遺: 現在、実験によって判明したSCP-657-JPの危険性を考慮して、実験用のサンプルを回収後、サイト-8157内の残りのSCP-657-JPとSCP-657-JP-1を焼却処理するべきか担当職員内で審議中です。

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