SCP-664-JP
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アイテム番号: SCP-664-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-664-JPは物理的移動が不可能なため、SCP-664-JPが所在する建物への一般人の立ち入りをカバーストーリー「倒壊の恐れ」の適用のもと、財団フロント企業である常盤建設株式会社による工事を装い、常に建物を仮設防音収容設備で覆って収容してください。また、SCP-664-JPへの接触を試みる人物には、クラスA記憶処理を実行し身辺調査実行後、SCP-664-JPから5km以上離れた地点で解放してください。仮設防音収容設備には最低3名の作業員に扮した財団職員による警備を行ってください。SCP-664-JPを用いた実験はサイト管理者の許可を取り、セキュリティクリアランスレベル3以上の職員2名以上による監視のもとで行ってください。

説明: SCP-664-JPは、██県██市の██山山中に所在する、19██年に違法に建造されたと推測されるビルの一室です。室内の天井の中央付近には三色点灯式警報ランプ(SCP-664-JP-1と指定)が、入口ドア付近には30cm×15cm四方のガラス製の操作パネル(SCP-664-JP-2と指定)が設置されている事以外には外見的な異常性は認めらません。その他、室内にはセキュリティ関係の書物の置かれた本棚、PC1、テーブル、寝具などが確認されました。SCP-664-JP-1は一般的な█████社の製品と類似した形状ですが、█████社の製品であることを示す社名ロゴや型番などは確認されませんでした。SCP-664-JP-2は10桁の数字キー、実行キーと複数の操作ボタンで構成されています。SCP-664-JP-2への操作は8桁のパスワードと指紋による認証で保護されており、所有者以外の人間による操作は受け付けないようになっています。当該パスワードは現在解析作業中です。

当初、SCP-664-JP-1及びSCP-664-JP-2は、SCP-664-JPへと供給されている家庭用電源を介して稼働していると推定されていましたが、SCP-664-JPの発見時には電力会社からの電源供給が停止されていたにも関わらず稼働が確認されたため、現在の技術では解明できない未知のエネルギーで稼働していると推測されています。SCP-664-JPに設置されたSCP-664-JP-1、SCP-664-JP-2及び室内の家具などの物品は、いかなる方法を用いても室外へ持ち出す事ができず、持ち出そうとした物品はドア及び窓に存在していると推測される不可視の壁により阻まれます。

SCP-664-JPの異常性は大きく3段階に分けられ、一定時間以内にSCP-664-JPから退室することでSCP-664-JPの異常性による重大な死亡事故を防ぐことができます。SCP-664-JPの大まかな異常性の変化は次のとおりです。

第1段階: SCP-664-JPへ入室した者(被験者と指定)に対し、3~5分以上室内に留まっていた場合に異常性が発現されます。異常性が発現されるとSCP-664-JP-1の青色のランプが0.5秒間隔で点滅し、およそ██~██dbの音量で警報アラームが4度鳴り響くことが確認されています。また、SCP-664-JP-2のコンソール画面に「侵入者確認、すぐに退室してください」という旨のメッセージが表示され、被験者はこの段階よりSCP-664-JP-1に対し軽度の恐怖感を訴えるようになります。

第2段階: 第1段階発現後更に3~5分が経過すると、SCP-664-JP-1の点灯ランプが青から黄へと移行し、同じく██~██dbの音量で警報アラームが4度鳴り響きます。この警報アラームのdb数値は第1段階時の警報アラームとほぼ同じ数値を計測していますが、被験者は「第1段階の時よりも音が大きい」と説明しています。SCP-664-JP-2の表示にも変化が見られ「5分以内に退室をしてください」という文章が画面に表示され、被験者はSCP-664-JP-1に対しての恐怖感が強くなります。

第3段階: 第2段階発現後更に3~5分が経過すると、SCP-664-JP-1の点灯ランプが黄から赤へと移行し、███dbを超える音量で山口県██市に所在する[データ削除済]ダムの放水サイレン音にも似た警報アラームが室内に鳴り響きます。それと同時にSCP-664-JP-2のコンソール画面には「排除機構作動」という表示が点滅し、室内の壁と天井の接合部に出現する8cm程度の隙間から、一般的に赤黒い血液と表現される色をした特殊な液体(SCP-664-JP-3と指定)が注入されます。この液体の特筆すべき特性として、SCP-664-JP内に存在するすべての物品に対しての形質の変化をもたらすことはなく、SCP-664-JPに発見当時から室内に置かれている物品以外のすべてを破壊する能力があるということが確認されています。

SCP-664-JP内に第3段階発現を超えても被験者が在室していた場合、不可視の壁により被験者の退室が阻まれます。また、被験者はSCP-664-JP-3に触れることを強く拒絶するようになります。SCP-664-JP-3は毎秒██████Lの速度で注入され、およそ30秒で室内に完全に満たされます。被験者は注入される液体による水圧が原因での圧死、あるいは水没による窒息死などに至ります。室内がSCP-664-JP-3により完全に満たされた後もSCP-664-JP-3は継続して注入され続け、その結果被験者の遺体は1/45程度まで圧縮されます。完全な圧縮が確認された場合、異常性は非活性化し、SCP-664-JP-3は注水に掛かった時間とほぼ同じ時間をかけて消失し、通常状態へと戻ります。

SCP-664-JP-3がどこからSCP-664-JPへと運ばれているか、SCP-664-JP-3がどこへ排出されているかなどは不明です。また、第3段階移行のタイミングまでに被験者がSCP-664-JPから退室した場合、その時点でSCP-664-JPの異常性は非活性化します。

補遺664-JP-01: SCP-664-JPに対する██回の実験により、使用したDクラス職員の殆どが一律にSCP-664-JP-1に対する強い恐怖感を訴えました。当初、SCP-664-JP-1から発せられる警報アラームとランプの点滅による心理的効果によるものと考えられていましたが、Dクラス職員への複数回のインタビューによる調査の結果、SCP-664-JP-1には被験者に対し認知的な異常を発露させる効果が存在していると思われます。

補遺664-JP-02: 2016年現在までSCP-664-JPの異常性発現下におけるSCP-664-JP-3を取り出す試みは全て失敗しています。SCP-664-JP-3による被験者の圧縮は圧力のバランスを緻密に計算していると思われ、圧縮された遺体は臓器の破裂や内容物の噴出等の大きな損壊は確認されませんでした。より詳細な実験結果は実験記録664-JPを参照してください。

補遺664-JP-03: SCP-664-JPは、20██年█月█日より██県██市の██山方面を音源とする複数回のサイレン音の情報を入手し、現場を調査していたエージェント・████によってその存在が確認されました。建物内には人影は確認されず、発見時にはすでに放棄されたものと思われます。建物内へ侵入したエージェント・████はSCP-664-JPの異常性が発現するまで室内にとどまることはありませんでしたが、その後建物の調査のために現場へ急行した財団職員により以下の文書と3cm大の男性の遺体が発見されました。

東弊重工 セキュリティ製品開発室 第8次製品試験記録報告書 担当者名: █████

クライアントの要望自体は比較的簡単で製品もうまく機能するものが短期間で出来たが、施工する上ではやはり部屋そのものを改良する以外になさそうだ。それに誤認識バグもまだ改善されない。特に管理者権限のある者を侵入者と誤認するバグや、侵入者を全く認識しないバグなど、致命的な欠陥が多数見受けられた。セキュリティ製品であるにもかかわらず、侵入者を認識しないというのはクライアントを失望させかねないだろう。システム構築チームは至急修正をするように。

また、サイレン音、稼働音共に音があまりにも大きく、クライアントの希望する設置場所によっては近隣の人間からの苦情も免れないのではないか、と思う。もう少し音量を絞っておいたほうが良いかもしれない。

 注意: この建物自体を財団が捕捉している可能性あり、製品の在庫だけ予備施設へ移動させテスト品は放棄する。

記録日: 20██/██/██

発見された遺体はSCP-664-JPによる圧縮により死亡したと思われます。男性の身元及び戸籍情報等も調査中ですが、2016年5月現在に至るまで有力な情報は得られていません。

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