SCP-671-JP
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SCP-671-JP-1群体。

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SCP-671-JP-2。

アイテム番号: SCP-671-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-671-JPは電気供給用の電極を備え、水面上に10mの空間を残した専用水槽内に収容します。水温、塩分濃度、水素イオン指数、電極電圧などの詳細な条件については別途規定する範囲内に収まるよう随時調節してください。5年に一度、朔日の夜間に水槽内空間の気温と湿度を調節し、イベント・ペンテコステを誘起してください。

説明: SCP-671-JPはヒドロ虫に類似した水棲生物です。SCP-671-JPは2種類の特筆すべき異常性を有します。第一に、SCP-671-JPは電気を直接のエネルギー源として利用することができます。第二に、空気中においても水中同様に浮遊し、生存することが可能です。

多くのヒドロ虫と同様、SCP-671-JPの生活環においてはポリプとメデューサの2種類の世代が交互に出現します。便宜的にポリプをSCP-671-JP-1、メデューサをSCP-671-JP-2と指定します。SCP-671-JP-1はギンカクラゲなどと同様に浮遊性の群体を形成します。群体はビゼンクラゲ科に似た外見をしており、群体を形成する個虫が無性的な増殖を繰り返すことによって徐々に大きく成長していきます。群体の成長は約5年に渡って続き、傘の直径は最大で3m以上にまで達します。また前述のとおり空気中においても生存が可能ですが、後述するイベント・ペンテコステの際を除けば自ら空気中へ出ようとすることはありません。

SCP-671-JP-2はキタカミクラゲ科に似た外見をしています。雌雄の別があり、それぞれが卵と精子を放出して有性生殖を行います。SCP-671-JP-1とは対照的に寿命は12時間以下と短く、出現するのはイベント・ペンテコステの際に限られます。

イベント・ペンテコステはSCP-671-JP-1群体が最大規模にまで成長した後に起こる一連の事象です。発生にはSCP-671-JP-1群体の十分な成長に加え、次に挙げる環境条件が全て満たされている必要があります。

  • 朔日の夜間であること
  • 気温26℃以上28℃以下、湿度70%以上であること
  • 雨が降っていないこと

以上の条件を満たす日は自ずと限られるため、近い時期に生まれたSCP-671-JP-1群体は大抵の場合同じ日にイベント・ペンテコステを起こします。結果的に、ほとんど全てのSCP-671-JP-1が約5年周期で同じ日の夜間にイベント・ペンテコステを起こすことになります。発生する事象の詳細は次の通りです。

  • SCP-671-JP-1群体の成長が停止するとともに、水中から空気中へと脱し、なるべく高い高度へ浮遊しようとします。同時にSCP-671-JP-1群体の子茎よりSCP-671-JP-2が出芽、遊離します。
  • 遊離したSCP-671-JP-2は周囲を浮遊しつつ、生殖腺から卵あるいは精子を放出します。
  • SCP-671-JP-2の出芽を終えたSCP-671-JP-1群体は、体内で強力な電気を発生させます。このとき、触手先端付近の個虫は正に、傘付近の個虫は負に帯電することで、群体の両端で数百万Vの電位差が発生し、傘の内側から触手先端へ向けて火花放電が起きます。更にこの火花放電は周囲の空気中で電子雪崩を引き起こし、小規模な落雷を発生させます。なおSCP-671-JPは電気刺激を受けて発光する蛍光タンパク質を有しており、SCP-671-JP-1の放電現象に伴って赤色に発光します。
  • SCP-671-JP-2が放出した卵と精子は結合して受精卵となります。受精卵はSCP-671-JP-1による放電現象から電気エネルギーを得て急速に分化し、プラヌラ幼生として孵化します。

イベント・ペンテコステは開始したその夜のうちに完結します。孵化したプラヌラは水中へと入り、成長、増殖してSCP-671-JP-1群体へと育ちます。古いSCP-671-JP-1群体およびSCP-671-JP-2は放電および生殖を一通り終えると死亡し、死骸は溶けるように崩壊します。

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事例671-JP-01において撮影されたSCP-671-JP-1群体。

事例671-JP-01: SCP-671-JPは19██年、京都府京都市中京区におけるイベント・ペンテコステの大規模発生事例を契機に発見されました。イベント開始から収束までの約6時間の間に、SCP-671-JP-1群体の放電に巻き込まれた一般市民2人が死亡、14人が重軽傷を負ったほか、送電設備が被害を受け中京区と下京区の一部で翌日午前まで停電が発生しました。

後の調査により、当事例を引き起こしたのは中京区錦市場の鮮魚店「[編集済]」の木造店舗兼住宅にて飼育されていた7体のSCP-671-JP-1群体であったと特定されました。同店の店主であった██ ██氏は放電に巻き込まれ感電死したため証言は得られませんでしたが、無事であった██氏の妻の証言によれば、██氏はイベント発生の5年前に京都市内の古物商からSCP-671-JP-1の幼生を購入して以来、その育成に没頭していたようです。

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