SCP-677-JP
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アイテム番号: SCP-677-JP

オブジェクトクラス: Safe Neutralized Safe

特別収容プロトコル: SCP-677-JPはサイト-81██の耐火金庫内で保管されています。実験などによるSCP-677-JPの使用にはセキュリティクリアランスレベル3以上の職員の許可が必要です。 SCP-677-JPは特異性を喪失したため、実験などによる使用許可は必要ありません。 SCP-677-JP-3の使用にはセキュリティクリアランスレベル3以上の職員の許可が必要です。SCP-677-JP-1及び2について使用許可は必要ありません。

説明: SCP-677-JPは平成██年に作成されたと思われる100円硬貨です。材質は通常の物と同様であり、外見上も特に異常はありません。 SCP-677-JPはコインの形状をした複数の実体です。現在収容されている物について材質は通常の物と同様であり、外見上も特に異常はありません。

SCP-677-JPは██県██市で流布していた「絶対に当る占いができるコイン」の噂を調査していた財団研究員により██市立██小学校内で回収されました。当初はAnomalousアイテムとして調査していましたが、以下の特異性の確認によりSCPとして分類されました。
SCP-677-JPの特異性は所持者が「占い」と称する一連の動作をした際に発揮されます。

手順1.SCP-677-JPを手に持ち「(特定の事象A)が起こるなら表、違うなら裏」と「宣言」する。同じ内容を連続して繰り返す場合、「起こるなら表、起こらないなら裏」程度の省略が可能。
手順2.SCP-677-JPをコイントスなどで投げ上げる
手順3.投げられたSCP-677-JPが停止したときに表と裏のどちらが上を向いているか確認する。この際、着地する場所は手の甲や掌、地面やテーブルなど不問。また必ず表または裏を上に向けて停止し、バランスを取って立つなどのイレギュラーは現在まで確認されていません
手順4.1で宣言した事象を肉眼で確認する

この「占い」によりSCP-677-JPが表または裏を出すことで示す内容は、手順4で必ず確認できます。この一連の動作は人の手によって手順の通り行われなければならず、手順2のコイントスを機械で行うなどをしても特異性は発現しません。
SCP-677-JPは所有者に対して「占い」をしたくなるような軽度の精神干渉の能力を持っています。また「占い」の対象は身近な物に限りますが、次第に影響範囲を広くしていく傾向があるようです。

実験記録677-JP-1-1 - 20██/██/██

実験者:██研究員
対象:サイト-81██最寄の国道██号線、道の駅████近辺
内容:「次に来る車が白なら表、それ以外なら裏」と「宣言」し「占い」を行い、その後に来る車を確認する
結果:試行回数1000回中表586回、裏414回。全ての場合で車体の色を当てることに成功した

実験記録677-JP-1-2 - 20██/██/██

実験者:██研究員
対象:通常のトランプ1セット。ジョーカーを抜いた52枚
内容:「スペードのAなら表、それ以外なら裏」と「宣言」し「占い」を行い、その後にトランプを1枚引く
結果:試行回数20000回中表573回、裏19423回。全ての場合でスペードのAとそれ以外を当てることに成功した

実験記録677-JP-1-03 - 20██/██/██

実験者:██研究員
対象:サイト-81██内に収容されているオブジェクトクラスsafeのSCP-███-JP。収容以来、異常性が停止したことは無い
内容:「SCP-███-JPが停止するなら表、それ以外なら裏」と「宣言」し「占い」を行い、その後SCP-███-JPを確認する
結果1:試行回数16回目で表が出る。同時刻にSCP-███-JPの異常性が停止。この停止状態は約1週間ほど継続した。
結果2:SCP-███-JPの活動再開後に再実験を試行。試行回数68557回目で表が出る。同時刻に再びSCP-███-JPの異常性が停止。この停止状態は約1週間ほど継続した。

未解明のSCPによるクロステストの危険性は今更言うまでもない。██研究員はBクラス記憶処理を行った上で全ての資格を剥奪。解雇処分とする ――██博士

追加事項1: ██研究員の解雇処分後、実験によりSCP-677-JPの特異性の消滅を確認。オブジェクトクラスをNeutralizedに再分類します。
追加事項2: ██元研究員を監視中の財団エージェント██により、██元研究員が所持する10円硬貨にSCP-677-JPと同様の特異性を確認。以後、元のSCP-677-JPをSCP-677-JP-1と再分類。██元研究員にはBクラスの記憶処理を実施。新しいオブジェクトをSCP-677-JP-2、オブジェクトクラスをsafeと分類し、エージェント██によって回収されました。
追加事項3: ██研究員による実験の結果、SCP-677-JP-2の特異性は確認されませんでした。オブジェクトクラスをNeutralizedに再分類します。
追加事項4: サイト-81██内カフェテラスにおいて、エージェント██が所持していた500円硬貨にSCP-677-JPと同様の特異性が発現。実験後に実験記録677-JP-3-1で使用された実体をカフェテラス内購買から収容、SCP-677-JP-3として分類。実験記録677-JP-3-2で使用された実体をSCP-677-JP-4として収容されました。下記の実験記録はカフェテラス内の監視カメラとエージェント██に対するインタビューを纏めたものです。
実験記録677-JP-3-1 - 20██/██/15

実験者:エージェント██
対象:サイト-81██内カフェテラスで食事中の██博士
内容:「██博士が[削除済]なら表、違うなら裏」と「宣言」し「占い」を実行。その後██博士を視認。
結果:試行回数39回目で表が出る。直後に空調の異常で起こった強風により、██博士の[削除済]
あのオッサンには大概ウンザリしてたんだが、実際あの有様を見せられるとご同情申し上げますとしか… ――エージェント██ 

実験記録677-JP-3-2 - 20██/██/17

実験者:エージェント██
対象:サイト-81██内カフェテラスで食事中の██博士
内容:「██博士が[削除済]なら表、違うなら裏」と「宣言」し「占い」を実行。その後██博士を視認。
結果:試行回数102回目で表が出る。直後にサイト-81██全体に[削除済]。██博士は[削除済]。
これは俺のやった事が原因なのか?そんなつもりは無かったんだ… ――エージェント██ 

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