SCP-678
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SCP-678

アイテム番号: SCP-678

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-678は施錠可能な保管ボックスに入れた上で、少なくともレベル2の収容違反の試みに対応できるコンテナに収容してください。収容違反の回復の試みは危険が伴うため、SCP-678を警備する職員にはコンテナに何が入っているのか知らせないようにしてください。SCP-678は現時点では脱走の兆候を全く見せていませんが、コンテナが破られたり他の何らかの理由でSCP-678が脱出した場合、防護手段の無い職員はSCP-678と接触しないようにしてください。

説明: SCP-678は小さな眠れる天使の像であり、目視による検査では何の異常な特性も示しません。しかし防護されていない人物がSCP-678と物理的に接触すると、SCP-678は対象の強いトラウマとなっている出来事をその記憶からただちに奪い取り、その対象の過去の記憶には空白の期間が残されることとなります。この作用が記憶処置の新たな手法となりえないか現在評価が行われていますが、SCP-678の更なる作用は記憶処置としての使用には適さないと思われます。SCP-678による記憶収奪プロセスは対象にダメージを与えますが、SCP-678と接触してから1週間が経過した後でも継続的な精神的侵食が見られます。最初の接触後6日から9日を経て、脈拍や呼吸その他の恒常性機能を管理している脳の自律機能が停止する致命的段階に至るまで、この侵食は止まることはありません。この段階に達すると、対象は一般的に窒息によって死亡します。検死では脳への物理的ダメージは確認できず、SCP-678がどのようにこうした作用を及ぼしているのかはわかっていません。この段階の後、SCP-678はその形状を変え、立ち上がって目を見開き、歯をくいしばっている姿勢になります。次に防護されていない人物がSCP-678に触れたとき、以前の対象から消された記憶が現在触れている人物へと移転し、SCP-678は元の形状に戻ります。

侵食作用が進行中の対象へのインタビューでは彼らは強い恐怖を語りますが、その恐怖の原因を特定することはできません。その人格が崩壊していく中でまだ話すことのできる2、3日の間は、彼らはその正体不明の恐怖について語り続けます。それは死が差し迫っている事実を知らされたことによるものではないようで、それをすべて理解した後でなお、彼らは説明のできない「問題」について言及し続けます。心理学担当職員は、このコミュニケーションの問題は被験者が精神的機能を喪失していることと、そのことで現在被っているダメージの原因について簡単に説明できない状態になっていることの双方が原因であるとしています。対象は言語能力を喪失すると、可能ならば一般に部屋の隅へ後退し、死に至る昏睡状態に陥るまでのおよそ1日の間、自分の頭を繰り返し引っ掻くようになります。

SCP-678は████ ██████████氏を財団職員が逮捕した際に回収したものです。██████████氏は米国東部で退役軍人病院の慰問を行っていた「巡回牧師」で、希望者にはカウンセリングも行っていました。このカウンセリングの中で、彼はさまざまな方法で患者たちにSCP-678に触れるよう促しており、彼自身はこの物品を扱うときはこの目的のためだけに使う手袋をはめていたということです。██████████氏はその後すぐにカウンセリングを切り上げて病院を立ち去っていました。取調調書によれば██████████氏はベルギー市民で、マーシャル・カーター&ダーク株式会社の顧客である疑いがあり、個人的な愉しみのためにこうした「経験」を収集しようとSCP-678を使っていたようです。██████████氏は14号精神病棟に評価のために留置されており、その背景調査と財団にとっての取引材料としての価値の見極めが行われるまで終了処分は延期されています。

付記: 評価を切り上げ、██████████氏の終了予定を繰り上げろ。彼は汚い手を使ってきた男であり、私は彼にも施したような既存の記憶処置の研究に関わっていない人間を信用する気はない。彼はさっさと黙らせてしまった方がいいだろう。 - O5-██

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