SCP-682-JP
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電子顕微鏡により撮影されたSCP-682-JP

アイテム番号: SCP-682-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-682-JPはサイト-81██内の生物実験施設で反磁性をもたせたうえで強磁場チャンバーに封じ込め、複数の手順を個別に実行することによって収容されます。定期的に電子顕微鏡による状態確認を行い、生命活動を記録し乾眠状態を維持してください。乾眠状態の打破や脱皮が確認された場合、実行中の手順を改稿するとともに速やかに[手順A]から[手順E]の順で循環的に手順を実行してください。現在は[手順C-11]が実行されています。未収容のSCP-682-JPについては機動部隊む-4(”虫とり少年”)によって捜索、回収が行われます。新たなSCP-682-JPが発見された場合は[手順A-1]から実行し収容してください(別紙682-JP-B参照)。

説明: SCP-682-JPは緩歩動物1の一種に酷似した生物で、現在の体長は25.█nm、体重は50.█gです。SCP-682-JPは既存の緩歩動物に比べて遥かに強力な耐久性を有しています。耐久実験を複数回行った結果、SCP-682-JPは環境の変化を瞬時に察知し、即座に乾眠状態へ移行することで高い耐久性を得ていることが判明しました。また長期間同じ環境に乾眠状態におかれたSCP-682-JPは、徐々に周囲の環境に適応し乾眠状態を打破します。オブジェクト本体の小ささと耐久性、脱皮の行動によりSCP-682-JPに継続して60%以上の損傷を与える試みは現在成功していません。

SCP-682-JPは一定の期間が経過するか損傷を負うと即座に脱皮を行います。SCP-682-JPが脱皮をすると全長は脱皮前のおよそ8█%に減少しますが、質量は減少することなく維持されています。乾眠状態から脱皮する場合は、周囲の環境に完全に適応するまで脱皮は行われません。そのため異なるストレスを段階的に与えることで脱皮を妨げる、あるいは遅らせることが可能です。また脱皮前に損傷があった場合、脱皮後に損傷は完治しています。財団が収容して以降、SCP-682-JPは7█回の脱皮が記録されています。

SCP-682-JPは197█/██/██、██県の山中で巨大なクマムシが発見されたという情報を入手した財団がその異常性に着目し、収容しました。収容時の全長は29.█cmと記録されています。

補遺: SCP-682-JPの脱皮が今後も続く場合、7█回後の脱皮で水素の原子核と同等の大きさに、1██回後の脱皮でブラックホールと同等の密度に達すると予測されます。現状では仮定に過ぎませんが、仮にSCP-682-JPがブラックホールに変化し尚且つ生命活動が維持された場合、通常のブラックホールと異なりホーキング放射2を持続しつつ半永久的に存続する可能性があります。

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