SCP-707
アイテム番号: SCP-707
オブジェクトクラス: Safe
特別収容プロトコル: SCP-707はサイト██の二重鍵で施錠可能な安全ロッカーに分解した状態で保管します。実験は少なくとも2名のレベル3職員による事前かつ書面による許可がある場合にのみ行うことができます。組み立てられた場合、SCP-707の取扱いはDクラス職員によってのみ行われます。
説明: SCP-707はマトリョーシカ人形もしくはロシアの入れ子人形と呼ばれる人形で、中心となる人形1個と外側の層を構成する人形4個の組み合わせとなっています。人形はおもに青い絵の具で彩色され、その材質の古さから、完全な結論は出ていませんがおよそ██年の歳月を経ているとされています。
生きている人間の被験者が完全に組みあがった状態のSCP-707の外側の人形を1個以上外すと、およそ10分後にその異常な効果が発生します。この効果の大きさは外側の人形がいくつ外されたかに依存します。
- 1個 - 被験者の体毛と爪が痛みなく、完全に脱落します。これには耳や鼻の内部にある毛や繊毛が含まれます。
- 2個 - 被験者の皮膚が裂け、分割されて脱落します。脱落に際しての痛みはありませんが、表出した内部組織は非常に敏感な状態で、わずかな接触で出血します。
- 3個 - 被験者の筋肉が、横隔膜および心臓を含む結合組織から脱落します。
- 4個 - 被験者の内臓器官が分割され、脱落します。
これらの効果は互いに累積して順番に発生し、また10分経過後から数秒以内に発生します。2個以上のSCP-707を外して生存した被験者は現在のところ存在しません。しかし、2個以上の人形を外したことで重大な外傷を負うにも関わらず、脳活動モニターは分離効果の発生後被験者が死亡するまで(通常は失血や窒息によるものです)数分に渡って、彼らが完全に意識を有しその状態を理解していることを示しました。
補遺707-1: SCP-707を財団のための移植用臓器を獲得する効率的な手段として活用する提案は、現在審議中です。
ページリビジョン: 5, 最終更新: 29 Aug 2021 16:41