SCP-709
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近くの木から撮影したSCP-709。

アイテム番号: SCP-709

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-709は現在、セクター-28のTA-F2に設置されています。全職員は、重複を避けるために事前のスケジュール設定を行っている限り、球内へのアクセスを許可されています。Dクラス職員が球の利用を希望する場合は、直属の監督者から許可が必要となります。

説明: SCP-709はバンクーバー島の███████社が販売しているキットで組み立てられた球状のツリーハウスです。宿泊に適した小規模アパートメントに相応しい家具が設置されています。人間が3~5分以上窓の外を眺めると、その人物は窓の外にある森とそこに住む生物の変異版を視認し始めます ― “四翼の鳥”や、小道を下ってくる二足歩行のクーガーの群れなどが挙げられます。これらの幻覚は、同一人物の別々な実験間や、一回の実験に複数名が参加した場合などで、一貫性がありません。幻覚は従来のビデオやフィルムの機器で記録することができますが、観察者と同じ光景を記録することはありません。複数台のカメラで同時記録を行った場合も、同一の光景が記録されることはありません。

補遺: SCP-709は、所有者がツリーハウス関連の幻覚について精神科医に相談を持ち掛けた際に財団の注意を引きました。財団の連絡先の1つであった精神科医は、この異常な事案を通知しました。████/█/█に秘密裏にツリーハウスを訪れたエージェント タルモーは、この球体が実際にSCP候補であると報告しました。彼女の勧告を受けて、精神科医はツリーハウスを交換するよう患者に奨励し、地域のゴミ処理企業を装ったエージェントのチームが本来の球を回収してTA-F2で再設置しました。元の所有者は最早幻覚を訴えておらず、自分が見た物は単なる想像力の産物であると見做しています。

補遺2: SCP-709を使用した人物は、内部で観察した物を観測ログ709に記録することが推奨されます。

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