SCP-713-JP
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アイテム番号: SCP-713-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-713-JPは現在その存在を確認できていません。物理的な収容に至っていないため、収容担当職員はサイト内の監視カメラにSCP-713-JPと見られる存在が確認されていないか調査を続けてください。SCP-713-JPが再度出現した場合、プロトコル“アゾッホ”に従い、対象への接触を試みてください。接触は2人以上の上位レベル職員の立会いと監査の元で細心の注意を払い行ってください。

説明: SCP-713-JPは、1989年に初めて確認されてから、日本国内の財団施設にて散発的にその存在を確認されていた2人組(1992年より、3人組で出現する場合あり)の人間型の存在です。以下にその特徴を示します。

SCP-713-JP-A: 両足首から先が極めて平たく、スコップ状に歪曲して変形している50台後半に見える男性です。歩くのには適していないほどの大きさにその足は平たく延ばされており、それを用いて地面を掘ります。

SCP-713-JP-B: 頭部が細長く伸びた火箸のように見える人型存在です。インタビューによれば火箸のそれぞれの根元に猫の眼球のように見える物が針金で固定されています。SCP-713-JP-Aによって掘られた穴から、後述のSCP-713-JP-αを取り出します。

SCP-713-JP-C: 1992年以降出現が確認されるようになった20代前半の若い女性の姿をした人型存在です。一般的な人間の両手足を切り、銅線で切断面に金属製のドリルを縫い付けたような見た目をしています。その身体的特徴から立ち上がることが出来ず、常に四つん這いの状態で出現します。

SCP-713-JPは、SCP、職員、非職員関わりなくその前に現れます。記録上、収容室内やDクラス職員房に現れた記録はありません。SCP-713-JPの出現した状況の分析から、SCP-713-JPは“何かから逃げる”人間の前に散発的に出現すると推測されています。現れたSCP-713-JP-AあるいはSCP-713-JP-Cは出現地点付近を掘削し、有る程度の深さ(毎回異なる)まで掘り起こした所でSCP-713-JP-Bがその穴から何らかの“逃走を可能にする物体”を掘り出します(以下、SCP-713-JP-αと記述)掘り出したアイテムを渡すと、SCP-713-JPは消失します。

補遺-ア: SCP-713-JP出現記録
出現記録001 - 日付1989/04/19

状況: 別任務に当たっていたDクラス職員、D-███-603が実験中に逃走。直ちに機動部隊が追跡するも、Dクラスはサイト-81██内に潜伏、逃走。潜伏中、Dクラス職員の前にSCP-713-JPが現れたと見られる。記録の上では始めてその存在が確認された例となる。

SCP-713-JP-α: 機動部隊員の制服一式。記載されていたナンバーの制服は丁度Dクラス職員の確保に当たっていた機動部隊隊長のものと同一であったが、細部のほつれに至るまで同じであった。

結果: 10ヶ月後に新潟県██市にて窃盗の容疑で日本警察がDクラス職員を再逮捕。Dクラス職員は問題なく通常業務に再割り当てされた。Dクラス職員へのインタビューにより現在のSCP-713-JPの存在が財団に認知され、仮番号“SCP-4467-JP.temp”を割り当てられた。

出現記録002 - 日付1990/09/04

状況: SCP-███-JPの収容違反が発生、職員を襲いながら脱出を画策。避難中の██研究員の前にSCP-713-JPが現れる。

SCP-713-JP-α: 一株のイチゴの植木鉢。

結果: 研究員はこれを用いてSCPを撃退、再収容に成功。収容プロトコルは即時見直された。これを持って“SCP-4467-JP.temp”は正式に“SCP-713-JP”に分類された。

出現記録008 - 日付1992/08/17

状況: 要注意団体████のエージェントがサイト-8181に潜入。SCP-███-JPを盗み出そうとしている所を発見され逃走。

SCP-713-JP-α: サイト-8181レベル3職員███研究員の人事ファイルと個人情報に関わる幾つかの書類(家族構成とその名前、これまでの研究成果、性的趣味や嗜好の記載された財団入り前の調査票)。エージェントはこれらの書類からレベル3職員の自室のパーソナルコンピュータのパスワードを推測し正門から逃走。レベル3職員はレベル2への降格と8ヶ月の減給処分となった。

結果: 2週間後に回収。エージェントへのインタビューによりSCP-713-JP-Cの存在が始めて確認される。出現の3ヶ月前にサイト-8181が改装され、周辺の地盤ごとコンクリートで固められていたのが原因か。

出現記録019(詳細不明) - 日付 1996/11/13

状況: 収容されていた人型SCP、SCP-███-JPが収容室から脱走。

SCP-713-JP-α: 一丁の拳銃と一発の弾丸?

結果: 3時間後にSCP-███-JPはサイト-81██8階廊下にて発見される。対象は廊下にて頭部に銃弾を打ち込まれ死亡していた。SCP-███-JPの死体のそば、8階と7階の間のコンクリート床が掘り返されており、コンクリートに空いていた穴と周辺に散乱していた破片、拳銃の合計体積がほぼ一致し、SCP-713-JPによるものであると推測された。詳細不明。

補遺-イ: 当時のSCP-713-JP収容担当職員が日本支部理事に送付した書状

SCP-713-JPは程度の差こそあれ、これまでの19件全て日本支部のサイト各所に現れ、大小の被害を生じせしめています。収容作戦-713-JP-αの計画書を送付いたしましたので、ご確認のほどよろしくお願い致します。

収容作戦-713-JP-01を承認。__日本支部理事

収容作戦-713-JP-01-出現記録020 - 日付1996/12/17

状況: 作戦では、衣服に小型カメラと録音機を気づかれぬよう取り付けたDクラス(作戦リトライの度に変更)を、財団職員の過失を演出する形で収容房から故意に逃走させ、SCP-713-JPの出現をねらった。出現が確実に発生するものではなかったため、9度、作戦は失敗。10回目にてSCP-713-JPがDクラスの前に現れた。

SCP-713-α: 録音記録を参照

結果: 録音記録を参照

録音/録画記録-SCP-713-JP-01:

対象: SCP-713-JP-A,-B,-C

付記: Dクラス職員のカメラにSCP-713-JPが映った段階で収容担当職員が直接SCP-713-JPの出現した地点に向けて出発した。2分後に到着。


[逃走中のDクラスがサイト-81███の廊下を曲がる。カメラにSCP-713-JPと思われる3人が映る。]
SCP-713-JP-A: 来たかい。

Dクラス職員:あぁっ!?お前等…

SCP-713-JP-A: ちょっと待ってなよ、お兄ちゃん、今助けてやるからな、直ぐに安心させてやるからな。

Dクラス職員:うるせぇ!どけ![逃走を続けようとする。SCP-713-JP-Bがそれを制止、押さえつける]

SCP-713-JP-A: 追われるのは辛いだろうよぉ、なぁ?本当に苦しいよなぁ…今このダボハゼめがここ掘り返してンからよォ、ちっと待ってなよ、ちっと待ってなよ。

Dクラス職員: [SCP-713-JPを激しく罵倒し、暴れるがSCP-713-JP-Bを振りほどけない]

SCP-713-JP-A: そゥらお急ぎだぞ、早くしろ!
[SCP-713-JP-Cを手に持ったハンマーで激しく殴打する。SCP-713-JP-Cは無反応。]

Dクラス職員: な、何を。

SCP-713-JP-A: ほゥらこれだこれだ。…ハイ、どーゥぞ。…上手く使えよォ。
[SCP-713-JP-Bが床に頭部を挿入し、籠に入った卵に見える何かを取り出す。]

SCP-713-JP-A: じゃあな。上手く逃げられますよゥに。

[SCP-713-JPがDクラス職員にSCP-713-JP-αを渡す直前、収容担当職員が機動部隊を連れて現場に到着する。]

SCP-713-JP-A: あらッ?あらあらあらッ?

収容担当職員█: 遅くなりました。SCP-713-JPを確保します。

[機動部隊がSCP-713-JPらを取り囲む]

SCP-713-JP-A: アッハ!こりゃ素敵だ!ピンチだよ、追いかけられるンだ!アッハ!ついに来た!ついに来た!

Dクラス職員:うわ、うわ、うわ。[SCP-713-JPを押しのけ逃げ出そうとする。SCP-713-JP-Cがそれに飛びつき、四肢でDクラス職員を拘束。Dクラス職員はバランスを崩して倒れこむ。]

SCP-713-JP-B,-C: ついに来た!ついに来た!!

収容担当職員█:えっ。

SCP-713-JP-A,-B,-C: 逃げる番だ!!
[カメラからの映像が途切れる。]

終了報告書: カメラからの映像が途切れたため、追加の職員を現場へ派遣。現場から職員、及びSCP-713-JPが消失していた。現場には地面が掘り起こされた痕跡が残っていたが何を掘り起こしたかは不明。

収容作戦713-JP-01から現在に至るまで、新たなSCP-713-JPの出現は記録されていません。

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