SCP-716-JP
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事例-716-JP-1以前、SCP-716-JP直近の██パーキングエリア周辺

アイテム番号: SCP-716-JP

オブジェクトクラス: Safe Euclid

特別収容プロトコル: SCP-716-JPの収容のため、██自動車道██パーキングエリア付近から、██自動車道██パーキングエリア間においてバイパス道路が建設されました。SCP-716-JPが受信可能である旧区間は閉鎖されます。カバーストーリー「路盤崩壊の危険による廃道化」を作成し、旧区間への部外者の立ち入りを禁じてください。旧区間には、両パーキングエリアからそれぞれ1kmより内側の約13kmに渡る区間に、道路に沿う形で高さ10m、厚さ50cmの鋼鉄製の洞門状の施設を建設し、これを収容サイト-81██としています。施設内では常時専用に開発された大型アスファルト破砕機を稼動させ、発生した砕片は施設に隣接する専用の処理場に保管してください。現状の速度ではおよそ7年で現在の処理場が一杯になるため、現在新しい処理場候補地を探しています。候補地の選定については、担当研究員に問い合わせてください。なお、理由・状況を問わず収容違反の危険が発生した場合、LEVEL 3以上の現地財団職員には収容サイト-81██内の凍結処理が認められています。凍結処理が履行された場合、収容サイト-81██内には液体窒素及び窒素ガスが5分以内に充満されます。収容サイト-81██の職員は、緊急時の退避経路を定期的に確認するようにして下さい。また、収容サイト-81██で平時の収容に携わる職員の3倍にあたる人員を、予備隊として遠隔地に待機させて下さい。この予備隊が召集時以外に他のオブジェクトの収容に関わることは認められません。

説明: SCP-716-JPは██自動車道██パーキングエリアから██パーキングエリア間の道路上空██mほどに存在する特異空間、及び、そこから発信される未知のハイウェイラジオ(以下、これをSCP-716-JP-1と指定)と、その空間から排出されるアスファルトを主とした道路構成素材群(以下、これをSCP-716-JP-2と指定)です。

SCP-716-JPは19██年の最初の発見から12年の間、発信源が不明である未知のハイウェイラジオ放送及び、放送を転送している半径数cmほどの特異空間として管理されていました。しかし、事案-716-JP-1以降から現在にかけて、その特異空間と認識された場所からはSCP-716-JP-2が断続的に流れ込むようになっています。SCP-716-JP-2は毎時にして約20L程度が吐出されており、担当研究員による調査の結果、一定の温度を保った条件下では細胞分裂に似た増殖性を有し、一時間で約130%ほどの質量の増加が確認されています。その特異性から、SCP-716-JP-2が収容サイト外に持ちだされることは深刻な収容違反と見なされ、収容サイト内では常に複数人体制による収容違反の兆候を確認する業務が必要とされます。また、-3℃以下に冷却、或いは凝固した状態で破砕した砕片は増殖性を喪失することが確認されており、現在では専用の冷却機・破砕機を用いて逐次粉砕することになっています。

SCP-716-JP-1の通信妨害、及び記録は継続して行われていますが、その内容には使途不明の造語や存在しない路線名などが含まれており、放送内容の大意を掴む試みは不完全です。本報告ではカタカナ及び下線を用いて記録されます。必要な場合は音声記録716-Xを参照して下さい。

放送記録-716-1

(ジングル音)
JHE日本道路伝道団ハイウェイラジオ
ヘイドウ██年██月██日、午後2時現在の高速道路情報をお伝えします。
この時間、上り線の高速██号線████までの区間と、下り線の████ICまでの区間は順調に流れています。
なお、移動祝祭週間を迎え交通巡礼による交通集中によるジュンタイが予想されます。
ジュンタイの最後尾では、追突殉礼防止の為ハザードランプで後続車に祝福を与えてください。
ハイウェイラジオ████伝道所よりお伝えしました。
JHE日本道路伝道団ハイウェイラジオ

放送記録-716-2

(ジングル音)
JHE日本道路伝道団ハイウェイラジオ
ヘイドウ██年█月█日、午前10時現在の高速道路情報をお伝えします。
██方面へ走行中のドウトに、道路ケッセンの情報です。
ドウトの自己殉礼のため、午前8時45分より、██インターから██インターまで、路面清拭のため道路ケッセンが発生しています。
この影響で████インターまでジュンタイしています。
バイパス巡廻路の即時産殖のため、現場付近のドウトは殉礼者の天道への昇工事が滞りなく済む様、バックミラーを使用し走行中黙祷し、交通檀越を納める義務が生じます。
次にジュンタイの情報です。
██サービスエリア付近を頭に7キロほど、██インターを頭に1キロほど、それぞれジュンタイしています。
ジュンタイが長引く場合、██高速十字路軍第三中隊の定期巡廻により、ドウトの間引きが行われる可能性があります。
ハザードランプによる祝福を忘れないようにしてください。
そのほか、キタカンドウ道、ジョウロエツ道などの高速道路では順調に流れています。
ハイウェイラジオ██伝道所よりお伝えしました。
JHE日本道路伝道団ハイウェイラジオ

放送記録-716-3

(ジングル音)
JHE日本道路伝道団ハイウェイラジオ
こちらはJHE日本道路伝道団です。
ヘイドウ██年█月█日、午後10時現在の高速道路情報をお伝えします。
この付近の高速道路では、交通の支障となる事故やジュンタイの情報は入っておりません。
さて、██において、未開の道路予定地が発見されました。
ドウレイの働きにより導かれたこの地には、今後宣教師の派遣と舗装が速やかに行われます。
ハイウェイラジオ██伝道所よりお伝えしました。
JHE日本道路伝道団ハイウェイラジオ

放送記録-716-4

(ジングル音)
試験放送。JHE日本道路伝道団ハイウェイラジオ、試験放送。
こちらはJHE日本道路伝道団です。ただいま、試験電波を発信中です。
周波数████メガヘルツ。出力██ワットで送信中です。
(既存の宗教音楽に類似した未知の音楽)1
孤島たる未開の地に、導きの使者を送ります。
道の御名によりて道の意思に沿うものであり、すべての道を歩くものは
[データ削除済]
(強いノイズと轟音により以降の音声採取は不可)

この放送の直後に、事案-716-JP-1が発生しました。影響の大きさを鑑み、このレポートにはセキュリティクリアランスが設定されています。

SCP-716-JP-2の吐出量は今のところ安定しており、破砕機による無力化は継続して行われています。しかし、過去二度において、事案716-JP-1に類似した猛烈な吐出量の増大と吐出様式の変容を確認しており、その度に深刻な収容違反を発生させています。事案716-JP-2、3を参照して下さい。

事案716-JP-2 - 日付████/██/██

本事案は、冷却機・破砕機によるSCP-716-JP-2の収容が開始されてから発生した、最初の収容違反です。過去██ヶ月にわたって安定していた吐出量が突如増大し、SCP-716-JP-2は収容サイト内に確保されていた処理猶予限界量を17分で超過しました。溢れだしたSCP-716-JP-2は冷却機・破砕機を破壊し、待機系を稼働させる間もなく収容サイト内を飲み込み、当時サイト内にいた職員31名が死亡・行方不明となりました。遠隔地に展開していた予備部隊が液化窒素、および削岩機による緊急収容を行い、財団職員・エージェントを含む機動部隊のべ602名による再収容が6ヶ月かけて行われました。本事案を契機として、収容サイト内には緊急冷却装置が配備されています。

事案716-JP-3 - 日付████/██/██

本事案は、緊急冷却装置の配備後に発生した、二度目の収容違反です。吐出するSCP-716-JP-2が、約600℃程度と思われるまでに赤熱化しているのが確認されました。また吐出量も平時より増大したことにより、この事態は冷却機の部分的な破壊に端を発する収容違反に発展しました。事案716-JP-2での改善から、即座に収容サイトの冷却処理が行われましたが、赤熱化したSCP-716-JP-2の増殖を止めるに至らず、収容サイトの83%が高熱により破壊されました。また、退避が遅れた職員3名が死亡し、周辺の山林地域が発火したことにより山林火災が発生し、周辺の約32haが焼失しました。最終的に、赤熱化したSCP-716-JP-2の温度が徐々に下がっていったこと、また吐出量が平時を下回るまでに落ちていったことによって、多量の液化窒素と削岩機による再収容が4ヶ月かけて行われました。

"増員が必要です。稼働人員の不足により事務職員も駆り出されています。支援要請716-JPをご確認下さい。" ―エージェント・ルコ

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