SCP-731
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SCP-731-1の上面部

アイテム番号: SCP-731

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: 財団はサイト9の廃棄された共同溝設備を封鎖し、6つの都市ブロックと17箇所のSCP-731-1に適合するサイズの”路上”のアクセスポイントを含んだ区域を模擬下水道へと改装しました。Dクラス職員を1週間から2週間に一度”マンホールカバーのチェックに送り込み、SCP-731-1が区域外への脱出を試みていないかを確認します。半径5km以内の水平線上に存在するその他全てのアクセスハッチないし開口カバーは、封鎖ないしSCP-731-1に適合しない形状に改修されています。

模擬下水道はあらゆる害獣またはその他の小型生物の出入りを封じます。模造廃水と廃棄物の混合物をポンプを用いて断続的に下水道内を循環させることになっています。裏路地への人間用の出入口は除染ロックで封鎖されています。危険性は無いと思われますが、内部に収容されたSCP-731-2が設置する可能性のある、予測が付かない仕掛けや罠に対しては注意を払ってください。SCP-731-2はSafeに分類されました。

説明: SCP-731-1は直径63cm、厚さおよそ3cm、重量55kgの鉄製の円盤です。その上側は一般的なマンホールカバーに類似し、リフティングピックを挿入するための摘み穴2箇所と、表面に浮彫りされた迷路に似た形状のトラクションパターンを有しています。中心のロゴは、2本の短い横棒とそれぞれの中央から伸びる弧線で構成されています。このカバーの外見はあらゆる既存の公共設備あるいはメーカーの物と一致しませんでしたが、ロゴは███████ ████または███████を表している可能性があります。円盤の下側には複雑な幾何学的パターンの曲線がエッチングで施されており、その目的や意味合いは不明瞭です。

データマイニングの際に原因不明な行方不明者の疑わしい発生パターンが見られたことから、█████████のダウンタウンにおけるSCP候補の存在が初めて疑われました。この発生パターンは少なくとも50年間におよび、それ以前の不正確な記録は失踪であることが確実な人物を追跡するために保存されました。失踪の基本的なパターンは都市の下水道と共同溝の位置と符合しました。失踪した被害者の最後の位置は、いずれもマンホールの入り口のすぐ近くでした。財団チームが地下道を捜索し、最終的にSCP731-1の下側に見られる異常な模様を発見しました。しかし、彼らが収容車に乗って帰還した頃には、SCP-731-1は都市内の別の場所のマンホールカバーに自身の位置を転移させていました。財団が”テロ対策”に偽装した都市内のあらゆるマンホールカバーを溶接する作戦を開始したことでSCP-731-1は最終的に"追いつめられ"、迅速な除去と輸送の準備が整えられたマンホールに転移することが唯一の選択肢となるまで移動性を制限されました。

SCP-731-1は一種の移動する待伏せ型の捕食者のように行動していると見られてます。知覚力は不明ですが、極めて鋭いと思われます。他者に観察されていない孤立した人間が踏んだ時、犠牲者はマンホールの下へ”落下”するように見えます。しかし実際には、SCP-731-1の固体表面に吸い込まれます。同時に1匹の巨大なドブネズミ(Rattus norvegicus)(以下SCP-731-2と呼称)がマンホールカバーの下側から吐き出され、下方の地下道に落下します。これはSCP-731-1が何らかの方法で犠牲者をドブネズミに変換していると考えられます。

SCP-731-1が互換性を持つマンホールに転移できる最大範囲、また現在の収容区域に直接繋がっていない別の共同溝網へ跳躍することが可能かどうかは不明です。その自然発生的な跳躍の頻度は変換を実行しない期間が長くなるほど上昇し、おそらくはより良い”猟場”を見つけることを目的として行われます。このため、定期的にDクラス職員を捕らえて変換させることにより、SCP-731-1を”満足”させて対象を現在収容中の模造都市の内部へと留めておく効果が期待されています。

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知性と読解力のテストを受けている典型的なSCP-731-2

補遺: SCP-731-2

SCP-731によって発生したネズミは初期検査において生理学的に異常は見られません。しかし、その様子からこれらのネズミは異常に高いレベルの知性を有していることと、元となった人間が持っていた特定の知識あるいは記憶を保持している可能性が示唆されています。SCP-731-2はパズルやその他の課題を解くことが非常に上手いと立証されており、従来のネズミ取り器などに引っかかることは稀です。

SCP-731-2は可能な限り人間との接触を避けます。その内分泌反応から、対象は人間の存在に対して例外なく恐怖を覚えるものと推測されます。研究室で対象を観察下に置いた際、この恐怖反応が対象の高次な脳機能の大部分、または全てに優先される様子が伺え、その結果、対象は通常のネズミと類似した行動を取り始めます。この習性により管理された条件下におけるSCP-731-2の知的能力の確認は困難です。”自然な”環境で変換されたネズミを観察するため、収容施設内の地下道に隠しカメラとマイクを設置しました。人間の存在を知覚していない時、SCP-731-2は非常に社会的であり、複雑な手段でコミュニケーションを取ろうとする姿が観察できました。ネズミたちの収容はそれらを生み出したマンホールカバーよりも遥かに容易であるため、この研究は危険性が低いと判断され、SCP-731-2は定期的な駆除の対象から外されました。

通常のネズミをSCP-731-2ど同じ檻に入れた場合、SCP-731-2は野生のネズミに怯えて従順な態度を示す傾向があります。通常のネズミがSCP-731-2に異常性を感じる様子は見られません。交尾行動が観察されましたが、SCP-731-2は外見的に類似した種とも交配が不可能だと思われます。SCP-731-2が妊娠可能かどうかは現時点でまったく判明していません。SCP-731-2は野生のネズミより寿命が長く、代謝率もまた低く、それに応じて繁殖能力が低下していると考えられます。これによりSCP731-1の”産物”が野に放たれている潜在的脅威は更に減少しましたが、未だに█████████に個体群が存在している可能性が残っています。

実験の抜粋記録については、実験ログ731を参照してください

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