SCP-734
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動脈カテーテル挿入前の“お遊戯時間”中のSCP-734。

アイテム番号: SCP-734

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-734の収容エリアに入る職員は機密性の防護服を着用しなければなりません。また、SCP-734との身体的接触は許可されません。SCP-734と身体的接触を持った場合はすぐさまに収容エリアから退去させられ、経過観察のために隔離施設へと移動されます。実験エリアから持ち出される全ての物品は、収容エリアからの持ち出しを許可される前に殺菌処置が施されなければなりません。

SCP-734に対して動脈カテーテルを使用した採血を1日1回行ってください。その際の採血の量は月に一度の再評価を経て決定されています。カテーテルは清潔に保ち、1日に3回手入れしてください。採血された血液はすみやかに封をされ、またその血液が極低温保管庫へ入れられる前にコンテナ内は殺菌処置を施されなければなりません。血液はおよそ5年間保管され、その後焼却されます。血液使用の要求は監視官に対して提出されなければなりません。

SCP-734は常に防護服を完全装備した担当者を傍に待機させなければならず、担当者は4時間ごとに交代されなければなりません。SCP-734への干渉は防護服を完全に装備した時のみ許可されます。SCP-734に対してはおむつの交換、および毎月再検討される栄養要求量に応じた餌を与えることが必要であり、監視官の認可を得た玩具のみ与えることを許されます。

説明: SCP-734は生後7-8ヶ月の乳児のように見える生物です。SCP-734は彼の年齢と遺伝的背景に対して正常な成長と健康状態を示しています。いくつかの実験を行ったところ、SCP-734に今のところ異常な遺伝的突然変異や伝染病,珍しい細胞の不調等は見られず,また人間の体内組織に対するSCP-734による影響の起源や原因についてもわかっていません。

SCP-734に接している人間の体内組織はすぐさま壊れ始め, “剥がれ落ち”ます。この影響は多くの場合肌同士の接触によって引き起こされますが,SCP-734内の生きてている細胞の全てがこの効果を発揮します。この“剥片化”はSCP-734に接触2時間後の時点で起こり始め,0.5mm/分で拡散します。“剥片化”現象の発現方法は不明で、SCP-734から被験者へのウイルスやバクテリア,化学薬品等の移動という様式は取っていません。

SCP-734の影響を受けた細胞は身体的な凝縮力を失い始め,体内組織の小片が剥がれ落ち,剥片になります。剥片化は接触した体内組織の層から始まりますが,殆どの場合は上皮から発現するようです。また,この影響が1度発現すると独占的に1つの層につき5時間この現象が続き,その後隣接する層へと転移します。尚,この影響は全ての体内組織の層がSCP-734の影響を受け終わるまで続きます。この過程は非常に痛みを伴い,神経細胞や血管,筋組織,骨格構造が剥片化の影響による“浸蝕”の驚異に晒される際にはより漸進的に身体を衰弱させます。剥片化の影響下にある組織への影響を止めるための治療法や手術は、浸蝕部が切断不足であると殆どの場合成功しません。尚,切断手術の成功率は全体の72%です。

SCP-734から採血した血液の影響の非感染性と低い生存率には大きな戦略的価値があります。SCP-734内には血液サンプルの持続的な供給を提供するために動脈カテーテルが1つ取り付けられ,これによって得た血液サンプルは現在財団にて隠密活動と軍事活動における有用性を研究されています。SCP-734からは平均以上の知性と身体能力が見られ,成熟した際には財団職員となり,そのための訓練に従事することを自ら提案しています。この件については現在検討中です。

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SCP-734による影響初期段階の████████看護婦。

SCP-734は産科病棟での未確認肉食性バクテリアの大規模発生の報告後に█████医科病院内にて蘇生されました。財団職員はこのエリアを隔離し,ここで数人の看護婦と4人の医師,そしてSCP-734の影響を受けた1人の乳児を発見しました。
SCP-734は職員による検診後隔離,収容されました。当時SCP-734の母親は発見されず,その病院の退院記録も見つけられませんでした。彼女はSCP-734の出産後からSCP-734の影響を受けて死亡するまでの間SCP-734の影響を受け続けていたと推測されます。どのように彼女が出産予定日までSCP-734を胎内に宿していたのかは不明です。

補遺:

担当者へのメモ: これは本来必要ではないのですが、SCP-734を担当するための防護装備の一部としてフルフェイスマスクが強制的に組み込まれ、任務中はそれを外してはならないという忠告が担当職員に発せられています。SCP-734はおそらく赤ん坊でしょう。しかしながら,それでもなおSCP-734内の生きている全ての細胞は接触した者なら誰にでも退廃的組織異常を引き起こすことが可能です。これは粘液においても同様です。エージェント███████████は彼女自身のマスクを取り外し,“彼はただの赤ん坊だ!私は彼の手を今握っているが,私はこの通り元気だ!”と宣言しました。しかしながらその時SCP-734が彼女の顔面にくしゃみをし,彼女の顔や首の上の26カ所に“剥片化”が起こり始めました。

SCP-734による彼女への影響の進行過程を写した写真記録はSCP-734に関連する疑問や不服を持つスタッフ全員に配布されるでしょう。またそれと同時にSCP-734による影響を抑える手順も配布されるでしょう。

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