SCP-738-JP
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アイテム番号: SCP-738-JP

オブジェクトクラス: Euclid

ティッシュ(未使用).jpg

SCP-738-JPの一例のスクリーンショット

特別収容プロトコル: SCP-738-JPの発信源の特定の試みは現在も続行されています。SCP-738-JP専用のウェブクローラーを用いてSCP-738-JPを発見次第削除してください。これに携わる職員は女性で構成されます。

SCP-738-JP-AはSCP-738-JP-Bと共にサイト-8119の軽異常人型収容室に収容されます。SCP-738-JP-AはEクラス職員として財団で異常物体に接触しない範囲での業務を務めさせます。また申請があれば8時間以内の自由行動も許可されます。SCP-738-JP-AはSCP-738-JP-Bへの定期的な精液の提供が義務付けられています。

説明: SCP-738-JPは乱雑に丸められたティッシュペーパーの画像です。SCP-738-JPはインターネット上に不定期に発生します。保存されたSCP-738-JPもオリジナルと同一の異常性を有します。SCP-738-JPを目視した男性(以下SCP-738-JP-A)に異常性が発現します。SCP-738-JP-AはSCP-738-JPを自身が性的興奮を覚えるものと認識します。

SCP-738-JP-AがSCP-738-JPを使用して自慰を行い射精した場合異常性は次の段階へ進みます。射精をして5~6週から吐き気、嘔吐、唾液の増加、全身倦怠感、頭痛、眠気などの症状が発現します。この症状は12~16週頃まで持続します。またこれとともにSCP-738-JP-Aの腹部が徐々に肥大化します。これはSCP-738-JP-Aの腹部に身元不明の精液が発生することで起きています。射精から約320日が経過するとSCP-738-JP-Aの肛門から腹部に溜まっていた精液で構成された人型実体(以下SCP-738-JP-B)が排出されます。この際SCP-738-JP-Aの肛門が無理に拡張されるため、排出には激しい痛みが伴います。

SCP-738-JP-Bはヒトの男性の新生児の姿で排出されます。SCP-738-JP-AはSCP-738-JP-Bに対して強い愛情を感じます。またSCP-738-JP-BはSCP-738-JP-Aの精液を摂取することにより形態を徐々に一般的なヒトの成長を模すように変化します。この変化に必要な精液はSCP-738-JP-Bの大きさに比例して増えていきます。またこの事実をSCP-738-JP-Aは本能的に理解します。SCP-738-JP-BはSCP-738-JP-Aの精液を摂取しなければ衰弱しながら縮小していきます。SCP-738-JP-Bは各器官を持たないにも関わらず視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚を有しています。SCP-738-JP-Bはその時点での形態に準ずるほどの知性を有しています。SCP-738-JP-Bは発話能力を有しておらず、コミュニケーションの手段としてはジェスチャー、また知能によっては筆談を用います。SCP-738-JP-BはSCP-738-JP-Aを父親であると認識しています。

インタビュー記録:

対象: SCP-738-JP-A-1

インタビュアー: 沢渡研究員

<記録開始(20██/██/██)>

沢渡: ではインタビューを開始します。

SCP-738-JP-A-1: おい、それよりもあの子は大丈夫なんだろうな。何かひどいことしたらただじゃおかねえぞ。

沢渡: SCP-738-JP-B-1については

SCP-738-JP-A-1: その変な呼び方はやめろと言ってるんだ。[対象は激昂する。]あの子には立派な名前、██っつう名前があるんだ。

沢渡: 申し訳ありません。██くんの無事は保証します。決して害することはしません。

SCP-738-JP-A-1: [5秒間の沈黙]まあ、今は信用しよう。俺の方も悪かったな。いきなりこんなとこに来て気が立ってたんだよ。

沢渡: 心中お察しします。それでSCP-738-JP-A-1、あなたが██くんを産む前の行動を教えてください。

SCP-738-JP-A-1: 産む前と言ってもなあ、どこから話せばいいんだよ。

沢渡: それではこちらの画像に見覚えはありませんか。[SCP-738-JPの一例のスクリーンショットを見せる]

SCP-738-JP-A-1: ん?あ、これどっかで見たことあるなあ[15秒間の沈黙]思い出したぞ。たしかエロい画像を集めるスレとかそんな感じのもので貼られた奴だ。いや待てよ……なあ、本当に言わないといけないか。

沢渡: お願いします。口外は致しません。

SCP-738-JP-A-1: うーん、そこまで言われてしまっては[10秒間の沈黙]それでその後まあ、シコったんだよ。[深く項垂れるSCP-738-JP-A-1]

沢渡: どうしました、SCP-738-JP-A-1。

SCP-738-JP-A-1: いや、よく思い出せば何故かそのティッシュの画像でシコる自分を思い出してな。全くもって意味が分からない。俺にそんな性癖なんてないのに、何故俺はあんなのが最高にエロい画像だと思ってたんだ[30秒間の沈黙]いや、もうこの話はよそう。思い出すだけで頭が痛くなる。んでその後はすぐ寝たな。それでその時はなんとも無かったが1ヶ月とちょいぐらいかな、経った時からすげえ気分が悪くなってきて、ひとまず会社には連絡して寝たね。しばらくしたら治ったんだけどその後も度々気分が悪くなるし、なんかお腹もどんどんでかくなるし、医者に行っても全然分からなくてさ、もうどうしようもないから仕事をやめてずっと家で療養することにしたんだよ。

沢渡: なるほど、その療養中に██くんを出産したということですか。

SCP-738-JP-A-1: ああ、たしか9……10ヶ月ぐらい経った時かな、尻に違和感を感じてトイレに行こうとしたら激痛が走って、あれは何時間ぐらい経ってたんだろうな、もう痛みが強すぎてそれどころじゃなくてな、ずっと居間でうずくまってたらシュッと痛みが消えたんだ。何事と思って振り返ったら██が産まれてたんだ。そりゃ真っ白な赤ちゃんが自分から出てきたんならびっくりするよな。でもな、やっぱり自分がお腹、いや尻か?を痛めて産んだ子ってのは可愛いもんなんだよ。それでとにかく服着せてあげないとと思ったがあいにくうちには赤ちゃん用の服なんてない。だからとりあえずタオルで巻いたんだ。

沢渡: 分かりました。それでは██くんとの生活面について教えてください。特にあの栄養摂取の方法はどのようにして知ったのですか。

SCP-738-JP-A-1: 知ったっていうか、普通の母親と赤ちゃんならおっぱいをあげるだろ。でも俺は男だからさ、どんなに絞っても母乳は出ない。その代わりに精液なら出せる。そういうことだ。

沢渡: な、なるほど。それで██くんとの生活はどのようにされていたのですか。

SCP-738-JP-A-1: そうだな、いくら俺にとっては可愛くても、██は普通の子じゃないからな。外に出たら大騒ぎになることは分かりきってる。だから可哀想だけど家でひっそりと暮らしていたな。ちょうどその頃にはなんとか元の会社にも戻れて生活も安定してたから。まあ結局こんなよく分かんない組織に捕まるんだから人生ってどうなるか分かんないんだけどな。なあ、俺と██は元の生活に戻れるのか。

沢渡: 残念ながら元には戻れません。しかしここの中での生活は必ず保証します。幸いあなたと同じような方を数人ほど確保しているので、おそらくはその方たちと同じような生活をしていただくことになると思います。

SCP-738-JP-A-1: 俺と同じようなのがいるのか、それは朗報だ。パパ友ってやつかな。

<記録終了>

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