SCP-748
評価: +38+x
アイテム番号: 748
レベル3
収容クラス:
euclid
副次クラス:
none
撹乱クラス:
vlam
リスククラス:
caution


interior.jpg

SCP-748の内部。

特別収容プロトコル: SCP-748上部の異常でない建築物はサイト-68に改装されました。民間人との遭遇時は、保安職員は非致死的な武力と記憶処理薬を用いてください。鋼鉄製の有刺鉄線フェンスが、SCP-748周辺の半径4kmの地点に維持されています。有毒物質による汚染の警告サインが3m間隔でフェンスに取り付けられます。

SCP-748の最近の変化を考慮し、保安職員は増員されています。研究者は少なくとも3人のグループで移動・勤務し、常に武装した護衛を伴わなければなりません。保安職員はヘルメットに取り付けられたライブ音声/映像記録装置を装着する必要があり、全人員はGPS追跡装置を装備しなければなりません。

説明: SCP-748は異常な技術による量産が可能な工業建築物です。SCP-748はマサチューセッツ州ローウェルに位置する異常性の無い工場の下部に構築されていました。SCP-748の異常な機械群は錆びて損傷しており、大部分は動作不能に陥っています。回収された文書に基づき、これらの機械は核融合炉と同等の動力レベルを必要としたと考えられますが、その意図された動力源は未だに発見されていません。SCP-748の構造は不完全であるように思われ、証拠としてはドア向こうの壁・行き止まりの大広間・何処にも接続されていないワイヤー/配管などが挙げられます。施設各所のポスターには“A HARD WORKER IS A HAPPY WORKER”(勤勉な労働者こそが幸福な労働者である)、“ACTIVE MINDS LEAD TO IDLE HANDS”(頭を働かせると手捌きが遅くなる)などの意欲付け/プロパガンダを意図したスローガンが記されています。

地下一階にはSCP-748上層構造の崩落した部分を介してアクセス可能です。金属製の案内板は、この場所を”寄宿舎 03/1200 – Ι: 21”と表記しています。この階層は8つの廊下(セルブロック1-8)を特色としており、各廊下は大型機械リフトを備え付けた円形の部屋へと収束します。この”房”は労働者の収容のために設計されています。この階層は、混み合った不衛生な状況下で4000~6000人を住まわせることを意図して設計されたと推定されています。

地下二階は長方形のチャンバーです。地上との距離が離れているにも拘らず、ここは製品の包装と出荷のために設計されているように思われます。ここの案内板には”出荷 03/1200 – Φ: 5190”とあります。この階には中央エレベーターを含めて21機の機械リフトがあり、リフトは組立担当の階層からアイテムの輸送に使われた可能性が最も高いと考えられます。

ここには同一設計の機械も4台あり、南側・東側・北側の壁に取り付けられた機械にはそれぞれ”Νότος”1、”Εὖρος”2、”Βορέας”3と表記されています。動作不能ではあるものの、回収された文書は、これらの機械が対象物の輸送に関連していたことを示唆しています。西側の壁にもかつては同種の機械が設置されていたようですが、既に破壊されたと思われます。これらの機械は発見以来SCP-748-1と指定されています。

酷く錆び付いた輸送用の箱が、エリア全域に無作為に散在しているのが発見されました。箱は非異常性であり、異常な積荷は研究のためサイト-██に移送されています。これらの箱から回収された異常なオブジェクトには以下が含まれます。

  • 生物学的に生きている揺り木馬、500個。観察されている間は悲鳴を上げる。高い放射線レベル。
  • 様々な未知の種の毛皮から作られた毛皮のコート、500着。常に炎上している。
  • 表面的にはスプリングフィールド1903小銃に類似するライフル、2000丁。観察可能な異常性は無いものの、カント計数機は50ヒューム以上を表示し、潜在的な高い非現実レベルを示唆する。
  • 一度着用すると脱ぐことが出来ない山高帽、800着。着用者は全ての開口部からスズメバチを放出する。
  • タバコ、200000本。直接吸入した人物をウバザメに変える。影響者は完全な変化(プロセスに約30分掛かる)の後に爆発する。
  • 腐敗した肉、10トン。遺伝子分析ではヒト・ブタ・イカのハイブリッド種であると判明した。高い放射線レベル。

地下三階は、中央エレベーターを使ってアクセス可能な半円形チャンバーです。案内板はこの階を”生産 03/1200 - Ω : 91”と指定します。この場所はコンベアベルト・気送管・電子管・配管で構成されており、その全てがチャンバー南部にある大型機械(SCP-748-2と指定)に接続されています。回収された文書に基づくと、SCP-748-2の意図された目的は分子アセンブラー4とほぼ類似したものです。しかしながら、SCP-748-2の設計と力学はそのような仮定上の構築物とも確立された自然法則とも相関性が無く、プロセスを完全に異常なものとしています。

SCP-748-2は過去のある時点で、恐らくはSCP-748の無力化に関連する出来事によって顕著な被害を受けたことが見て取れます。この出来事は、地上の工場が1915年に閉鎖・放棄されたことが記録上で示されているにも拘らず、1950年代初期に発生したと考えられています。

補遺: 1996/05/14、構造物全域で使用されている幾つかの大型配管から、骨や金属くずによる閉塞が除去されました。この除去は配管内に水が溢れ返る事態を引き起こし、11名の職員が死亡しました。この事件の後、構造物全体で電気照明が作動し(ちらつきや薄暗さは低電力を示唆する)、かつて中央エレベーターシャフトの終点だった地点に開口部が出来て、地下四階への接続が可能となりました。

地下四階は中央エレベーターシャフトを介してアクセス可能な球状チャンバーです。金属案内板はこの階を”管理 03/1200 - Δ : 586”と指定しています。この階層には数百台もの柱状の機械があり、お互いに銅線・ブロンズ管・真空管で接続されています。各機械には、正体不明の緑色の液体と保存された人間の脳1つを含むガラスのシリンダーが収容されています。これらの脳は生物学的には生きているものの、ロボトミー手術と一致する損傷を受けています。これらの機械はSCP-748-3と分類され、階層の北東部にあるSCP-748-4と指定された大規模で複雑な装置に接続されています。

SCP-748-4は、SCP-748の制御および管理に関連した275トンのバイオメカニカルマシンです。SCP-748-4の機械部品は(信じがたいほどに複雑ですが)アナログコンピュータに匹敵し、有機的な構成要素はランドルフ・T・メッツガーを自称する生きた人間の脳です。SCP-748-4の声は多くの場合、歪み、空電によって損なわれています ― どのようにSCP-748-4が話し、聞くことができるのかは分かっていません。

補遺: 1996/08/14以降、計6名の職員が消息を絶っています。各職員は消失時に他者の視界から外れた地点におり、幾つかのケースでは、近くにいたが機械の裏に回る、あるいは通路の角を曲がるなどしている最中に消失していました。これらの消失の原因は不明のままです。以来、保安プロトコルがこの問題に対処するべく更新されました。

失踪について質問を受けたSCP-748-4は「事故は起こるものだ。諸君の安全は私の知ったところではない」と述べました。

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