SCP-749-JP
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初確保時のSCP-749-JP

アイテム番号: SCP-749-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: 職員はSCP-749-JPを発見次第、財団に報告して下さい。SCP-749-JP担当職員は、偽造イベント("アンケートボランティア")をSCP-749-JPに対し適応し、財団関連施設へ誘導してください。SCP-749-JPは機動部隊ゑ-37("時をかける少女の殺害者")が狙撃銃で急所を銃撃し殺害して下さい。また、殺害する際、SCP-749-JPにその計画を認識させないようにして下さい。

また、SCP-749-JP-Aが出現した場合、機動部隊ゑ-36("都市無双")がSCP-749-JP-Aを殺害して下さい。

旧特別収容プロトコル: SCP-749-JPは収容されたことを後悔されないために、「S██████ C█████ P███」という架空のIT系企業に偽装したサイト-8116に「社内寮」と称した快適居住型上級収容室に収容されています。また、SCP-749-JPには異常性が発揮しない程度の容易な仕事を収容室内で与えて下さい。SCP-749-JP担当職員は、SCP-749-JPが後悔の感情を発現しないようにマニュアル749-JPに従い行動して下さい。また、SCP-749-JPが外出を希望した場合、Gクラス記憶処理を施し外出意欲を喪失させて下さい。SCP-749-JPに対して「SCP-749-JP」と呼称することを禁止します。

また、財団の管轄外でSCP-749-JP-Aが出現した場合、機動部隊ゑ-36("都市無双")がSCP-749-JP-Aを殺害して下さい。

説明: SCP-749-JPは収容以前までは日奉梢(Isanagi Kozue)として知られていた日本人女性です。収容当時(2014/09/30)は22歳だったと記録されています。SCP-749-JPは後述の異常性を除けば精神肉体共に通常の人間と変わりありません。収容当時のSCP-749-JPの身分は東京大学院に在学中であることが判明していますが、SCP‐749‐JPに実施した東京大学院合格判定テストでは、合格確率は1%未満であるという結果が出ました。
収容後に、SCP-749-JPの周囲にはカバーストーリー「交通事故」を配布し、SCP-749-JPの公的身分は死亡したこととなっています。

SCP-749-JPの異常性はSCP-749-JP自身が「後悔」した際に発生します。SCP-749-JPの効果が発生する後悔の条件として、「後悔の対象が過去の自分であること」と「過去の自分が後悔した動作、後悔された対象の名称または形状を記憶していること」が挙げられます。条件に適合すると、SCP-749-JPが後悔した対象である過去の自身が存在する地点の10分前の時間軸に、後悔している現在の自身に外見の酷似する実体(SCP-749-JP-Aと設定)が出現し、SCP-749-JPが過去に後悔した事象(以下、標的)を消失し、過去改変を起こします。SCP-749-JP-Aは標的を改変するために、必要に応じて、SCP-749-JPの能力以上の筋力、財力、持久力、頭脳などを保持している場合があります。SCP-749-JP-Aは死亡もしくは標的の改変後に消失します。SCP-749-JPとSCP-749-JP-Aは相互を認識したり直接的に干渉することは不可能ですが、間接的にSCP-749-JPを改変させることは可能であることが判明しています。また、SCP-749-JP-AはSCP-749-JPを「ホスト」と呼称することが判明しています。SCP-749-JP-Aはおおよそコミュニケーション能力が欠如していますが、誘導実験によりSCP-749-JPと同等の能力を保持していることが判明しています。

SCP-749-JPは2014年7月26日、神奈川県横浜市█区で██ ██氏が何者かに殺害されているのを地元住民が目撃し、捕獲しようとしたが消失したという報告、そしてその人物に酷似した人物が同時刻、東京都██区に存在していたという報告を起点として確保、収容されました。また、殺害された██ ██氏はSCP-749-JPにストーカー行為を行っていたことが確認されています。

SCP-749-JPの異常性はサイト-8116の対過去改変保管文庫に12件のSCP-749-JPに関する報告書が発見され、判明するに至りました。

補遺1: SCP-749-JPを収容室に収容し続ける初期の特別収容プロトコルは20██年01月26日AM10:27、3体のSCP-749-JP-Aが発生し収容室を破壊しようとしたのを職員が発見したのを起因としてその1分後に78体、またその2分後に305体と増加し、機動部隊が出動した際(発生から7分後)には█████████体のSCP-749-JP-Aが発生し、SCP-749-JPの収容違反が発生、SCP-749-JP-Aの攻撃により、機動部隊含む職員5名が死亡、35名が負傷しました。また、この事件についてのSCP-749-JPの記憶にはEクラス記憶処理を施しました。原因として、SCP-749-JPの真面目な性格により、仕事をすることが不可能な状態であることにSCP-749-JPが後悔したことによると考察されました。これにより、旧特別収容プロトコルに改訂されています。

補遺2: 文書SCP-749-JP/インタビューログ

日付: 2014/11/18
対象: SCP-749-JP
インタビュアー: 加藤田博士
付記: このインタビューは「S██████ C█████ P███」の休憩時間中の雑談として行われました。また、このインタビューでは、マニュアルM-JPに基づきSCP-749-JPを「日奉さん」と呼称しています。


<記録開始>

加藤田博士: 日奉さん、どうですか?ここには慣れましたか?

SCP-749-JP: ええ、加藤田さんにも色々と教えてもらって、皆さん明るくて優しいですし、本当にこの会社に入って良かったなと思っています。

加藤田博士: なるほど、日奉さんがこの会社を気に入ってくれて本当に良かったです。…ところで、日奉さん、私、[虚偽ストーリー"昨日遭った奇妙な体験談"をSCP-749-JPに話す]、日奉さんは不思議な体験ってあるんですか?

SCP-749-JP: うーん、私ですか…。ああ、私が中学校3年生の頃ですね、████高校(国内屈指の難関女子高)に憧れていて、必死で勉強しました。でも、私は受験時にインフルエンザに罹ってしまって…その時は受験しながら泣きそうでしたね。でも、何となく高校の合格発表のサイトを見てみたら私が合格してたんです。びっくりしましたよ。私が書いた覚えのない所も書いていて…しかも正解しているんですよ。いやぁ、無意識って凄いなぁって実感しましたね。ほんとに私だったのかなぁ、あれを書いたのは、いや、多分私なんですけどね。1

加藤田博士: へぇ、日奉さんもそんなことがあったのですね。…そう言えば、日奉さんの家族の話、まだ聞いていなかったですね。

SCP-749-JP: ああ、私の家族は兄二人と昔蒸発した父だけですね。まぁ、皆孤児なんですけど。一方は数学者として活躍して…心臓の病気で死んでしまったと聞いていますけど、もう一方は音沙汰なしですね。どこにいるんでしょう[考える素振り]ああ、そう言えば従兄弟とはよく交流していましたね。

加藤田博士: 従兄弟?

SCP-749-JP: ええ、私と同じ苗字の、男子が5人、女子が5人の兄弟です。やっぱりみんな孤児で、

<SCP-749-JP-A(当報告書ではSCP-749-JP-A-1と設定)が出現し加藤田博士の首を絞める>

SCP-749-JP: どうしたんですか!加藤田さん!?加藤田さん!?…大変、呼吸困難になってる。

SCP-749-JP-A-1: お願い、止めて、何も聞かないで、みんな、ここに、ここに、閉じ込められてしまう。

SCP-749-JP: どうしよう、周りには私しかいないし…誰かぁ!

<エージェント・█が出動し加藤田博士の救命を試みる>

SCP-749-JP: あ、█さん!早く、加藤田さんが…どうしよう。

<3体のSCP-749-JP-A(当報告書では出現順にSCP-749-JP-A-2,3,4と設定)が出現、救急救命士資格保有者相当の作業効率で加藤田博士を救護>

SCP-749-JP-A-3: ホストが後悔してしまうので、あなたを殺害します。宜しいでしょうか?

SCP-749-JP-A-1: (5秒間停止)…はい、ホストが後悔してしまうのであれば、どうぞ。

SCP-749-JP: …呼吸が安定した!ひとまず良かったぁ。あ、█さん、119、119。

<SCP-749-JP-A-1はSCP-749-JP-A-3に殺害されることにより消失>

SCP-749-JP: ああ、大丈夫かなぁ。…█さん!そこでボーっとしてないで、早く!

<加藤田博士の意識が回復する>

SCP-749-JP: 加藤田さん!大丈夫ですか?ああ、良かった…。これ、何本に見えますか?

加藤田博士: …ゲホ、ゲホ…はぁ、はぁ、助かりました。…あ、日奉さん、大丈夫ですよ。

<記録終了>

終了報告書: 当インタビューで発生したSCP-749-JP-Aは全員、機動部隊に処分されました、SCP-749-JPにはEクラス記憶処理を施し、インタビュー中の記憶を消去しました。

異常性を発現しないためにSCP-749-JPのセキュリティを強化します。-加藤田博士

追記: 現在までにSCP-749-JPが後悔するような事象は発生していません。

補遺3: 2016/01/05、サイト-8116がカオス・インサージェンシー関連組織に襲撃され、SCP-749-JPが殺害されました。しかし、SCP-749-JPの死体が現場から消失したことから、この日時まで収容していたSCP-749-JPは演技能力を持ったSCP-749-JP-A(当報告書ではSCP-749-JP-A-5と設定)と考えられています。現在、財団はオリジナルのSCP-749-JPの居所を調査しています。

補遺4: 2020/11/20、SCP-749-JPを発見、確保、収容しました。加藤田博士の提言した現在収容しているSCP-749-JPに自身が産まれてきたことを後悔させる処分計画は採用され、計画が実行されました。

文章SCP-749-JP/処分記録

日付: 2022/12/11
対象: SCP-749-JP
執行者: エージェント・乗田
記録者: 加藤田博士


<記録開始>

SCP-749-JP: えーっと、初めましてですね、誰ですか?

エージェント・乗田: まず私から良いですか?あなたは、本当に日奉梢さんですか?

SCP-749-JP: な、なに言ってるんですか?私は本当に日奉梢という名前ですよ。で、あなたは誰なんですか?

<SCP-749-JPに対し、レンズバーグ虚偽探知機を使用したが反応はありませんでした>

エージェント・乗田: …分かりました。私の名前は乗田と申します、SCP-749-JP。

SCP-749-JP: …え、S?CP?…何ですか、それ。

エージェント・乗田: あなたの名前です…私たちの中での。

SCP-749-JP: え、え、それって、え。

エージェント・乗田: SCP-749-JP、聞いて下さい。あなたは、[SCP-749-JPの特性を簡略的に伝える]。

SCP-749-JP: そんな、私、私、そんな、事…。

<突如、室内にSCP-749-JP-A(当報告書ではSCP-749-JP-A-6と設定)が出現>

SCP-749-JP: え、何…で…私が、ふ、二人?

<SCP-749-JPから経由したと思われるSCP-749-JP-A群がSCP-749-JP-A-6を攻撃しました。SCP-749-JP-A-6はSCP-749-JP-A群を無力化しました>

エージェント・乗田: 機動部隊、出動して下さい。

SCP-749-JP: ねぇ、どうして私が二人いるの、の、乗田さん助けて、私は、私は一人じゃないの?世界に私は一人しかいないんじゃないの?ねぇ、ねぇ、だ

SCP-749-JP-A-6: あなたが後悔してしまうとホストが消失してしまうので、あなたを殺害します。宜しいでしょうか?

SCP-749-JP: (10秒間停止)…はい、ホストが消失してしまうのであれば、どうぞ。

<SCP-749-JP-A-6がSCP-749-JPを殺害、SCP-749-JPの死体は瞬時に消失>

<記録終了>

終了報告書: SCP-749-JP-A-6は全員機動部隊に処分されました。今回、SCP-749-JPと思われていた対象は、SCP-749-JP-A(当報告書ではSCP-749-JP-A-7と設定)であると断定されています。これにより、特別収容プロトコルは現在のものへと改訂されました。

私は、完全にSCP-749-JPを収容したと思っていました。しかし彼女を収容してはいなかった。インタビュー終了時にセキュリティを強化して報告書に触れさせなかったことで、彼女を後悔させなくしたことは確かです。しかし、それは因果的に「彼女は後悔しなかった」ということに繋がってしまいます。そして今回もSCP-749-JPを処分することは出来ませんでした。考えて下さい、彼女は収容されていることを後悔したのか?それともカオス・インサージェンシ-に殺されたことに後悔したのか?それとも、財団がSCP-749-JPを殺害するということを後悔したのか?…一歩上を行っているのは財団なのか?彼女なのか?そして、オリジナルのSCP-749-JPという存在は本当に実在するのか?…ともかくSCP-749-JPは財団にとって危険な存在であることは確かです、処分を強く希望します。-加藤田博士

追記1: 2027/03/26、福井県██市でSCP-749-JPを発見、確保、処理しました。しかし、SCP-749-JPの死体は瞬時に消失したため、SCP-749-JP-A(当報告書ではSCP-749-JP-A-8と設定)であると断定されています。また、今回は試験的に今回確保したSCP-749-JP-A-8にGPSを埋め込みました。その結果、SCP-749-JP-A-8の消失と同時にGPS本体とGPSの信号が消失しました。

追記2: 2033/05/30、追記1でSCP-749-JP-A-8に埋め込まれていたGPSの信号が沖縄県███村に出現、財団の調査の結果、SCP-749-JPを発見、確保、処理しましたが、SCP-749-JP-A(当報告書ではSCP-749-JP-A-9と設定)であると断定されました。しかし、今回発見されたSCP-749-JP-A-9にはGPSは埋め込まれておらず、SCP-749-JP-A-9が出現させたSCP-749-JP-Aに埋め込まれていることが判明しました。財団は、この事実について調査中です。

追記3: 2035/08/17、財団の観測する平行世界の内の一つを調査中、追記1でSCP-749-JP-A-8に埋め込まれていたGPSの信号が出現しました。財団の調査の結果、SCP-749-JPに酷似した人物(以下、SCP-749-JP-α)を発見し、体内のGPSの存在を確認しました。インタビューの結果、SCP-749-JP-αは、SCP-749-JPと同等の能力を保持していることが判明しました。財団はSCP-749-JP-αを平行世界内で処分しましたが、死体は瞬時に消失しました。

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