SCP-757-JP
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アイテム番号: SCP-757-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-757-JPは、定期的に条件を満たす人物に対し調査を行い、発見された場合即座に回収してください。発見されたSCP-757-JPは、サイト-81██の低脅威度アイテム収容ロッカーにおいて収容してください。その後SCP-757-JPを所持していた人物に対しインタビューを行い、最長3年の監視を行ってください。SCP-757-JP-1群が出現した際には、機動部隊ら-12("ガードマン")によって制圧し、目撃者にクラスA記憶処理を施してください。SCP-757-JP-1の確保に成功した場合、装備を全て没収したうえで、サイト-81██の高強度人型オブジェクト収容室にて収容してください。

説明: SCP-757-JPは、5.0cm×8.5cmの免許と認識される紙片です。SCP-757-JPは、「JSLU日本特殊免許組合」と印刷された一般的な封筒に封入された状態でポストに送付されます。SCP-757-JPの送付の瞬間は現在確認されていません。財団が確認済みのSCP-757-JPが送付された人物(以下、該当者と表記)の共通点は、「5年以上に渡って施設の警備業務を続けている、住所不定でない40~50代の人物であること」ですが、共通点を満たしていても送付されない場合がある為、現在詳しい調査を進めています。

SCP-757-JPには該当者の本名、年齢、生年月日などの個人情報が記載されています。該当者へのインタビューの結果、年齢確認や身分証明に問題なく使用可能であるほか、勤務先に侵入した強盗犯に見せたところ何も盗まずに逃げていったという証言1がなされました。このことより、SCP-757-JPには軽度の認識災害を引き起こす異常性が付加されていると推測されます。

SCP-757-JPが送付されて3年が経過すると、該当者の下に以下のような内容の書類が送付されます。

[該当者の本名]様

特殊警備免許第13種更新の時期が訪れました。
██月██日(█)██時に[勤務先]にて更新試験を行いますので、忘れずご参加ください。
体調不良などで試験に参加できない場合の予備日程は██月██日(█)██時となっております。
ご確認ください。

JSLU日本特殊免許組合

この書類を確認した該当者は、確認した時点で警備に当たっている施設に、書類内で指定された日時に待機していなければならないと強く認識します。該当者に書類を閲覧させないための試みおよび指定された日時に施設に向かわせないための試みは、該当者の自己終了などの要因により現在成功していません。

soldier.jpg

該当者の勤務先に接近を試みるSCP-757-JP-1群

その後、指定された日時に銃器・鈍器・刃物などで武装した人型実体(以下SCP-757-JP-1と表記)3~7体程度で構成された集団が該当者の警備する施設付近に出現します。予備日程にSCP-757-JP-1群が出現した例は今のところ確認されていません。また、SCP-757-JP-1は既存の軍隊、部隊と同様の装備を身に纏いますが、調査の結果それらの軍隊、部隊とSCP-757-JP-1との間に直接的な関係性はないと結論付けられています。

SCP-757-JP-1群は、該当者の警備する施設への侵入を試みます。施設への侵入に成功したSCP-757-JP-1は、その施設内部に存在する、該当者以外の人物を優先的に殺害します。施設内部に存在するのが該当者のみの場合、SCP-757-JP-1は該当者を殺害します。

SCP-757-JP-1が、該当者以外の人物を全て殺害、もしくは該当者を殺害した場合、SCP-757-JP-1は「不合格」と宣言しSCP-757-JPとともに消失します。SCP-757-JP-1が前述した条件を達成する前に無力化に成功した場合は、SCP-757-JP-1は「合格」と宣言しSCP-757-JPを残して消失します。また、SCP-757-JP-1が前述した条件を達成する前に該当者が施設内より逃走した場合、SCP-757-JP-1は「失格」と宣言し該当者の殺害を最優先に行動を開始します。この状態でSCP-757-JP-1群を無力化した場合、SCP-757-JP-1は消失しませんが、SCP-757-JPは異常性を喪失することが判明しています。現在、██体のSCP-757-JP-1の収容に成功していますが、インタビューに対しては基本的に非協力的であり、JSLU日本特殊免許組合や、消失能力についての情報等はほぼ得られていません。しかし現在まで財団の収容から逃れるために消失能力を使用していないため、消失能力には何らかの制限があると推測されています。

SCP-757-JPは、19██/██/██に財団フロント企業に勤務していた██警備員の下に送付されたことによりその存在が明らかとなりました。その後の調査の結果、以上の情報が判明しています。また、SCP-757-JP-1群が原因と思われる事案は全てカバーストーリーが適用されています。

補遺: 1体目のSCP-757-JP-1が収容され、3年が経過した20██/██/██、財団の人事部門にて以下のような内容の書類が発見されました。書類の内容を受け、現在サイト-81██は不測の事態に備え厳戒態勢にあります。

百々来 央搗様2

特殊襲撃員免許第3種更新の時期が訪れました。
██月██日(█)██時にサイト-81██にて更新試験を行いますので、忘れずご参加ください。
体調不良などで試験に参加できない場合の予備日程は██月██日(█)██時となっております。
ご確認ください。

JSLU日本特殊免許組合

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