SCP-759-JP
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アイテム番号: SCP-759-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-759-JPはその性質ゆえに収容施設への収容は不可能です。SCP-759-JPは太平洋の沖合を離れようとしないため、その周辺を財団の艦船と衛星で警備し、接近しようとする民間船がいた場合にはカバーストーリー「船内での疫病発生」か、カバーストーリー「船を放置することによる劣化の検証実験」に従い退去させてください。なお、従わずに民間人がSCP-759-JP に近づこうとした場合は威嚇・実弾射撃や強行接舷により強制的に退去させる事も許可されています。ただし、強硬手段に出た場合にはクラスA記憶処置を施した上で財団艦船の国籍国の警察に引き渡してください。万が一それらを振り切ってSCP-759-JPに乗り込んだ場合には救助などは行いません。ただし、民間人がSCP-759-JPからの脱出に成功し、監視に当たる財団艦船に送り届けられた場合にはクラスA記憶処置を行った上で財団艦船の国籍国の警察に引き渡してください。

説明: SCP-759-JPは、太平洋のおよそ██████の海域に浮かぶ老朽化した無人の大型貨物船です。船名は老朽化による塗装の剥げや船体自体の傷みにより読み取ることはできません。この船に関するデータは存在せず、建造年、建造元、所有者等は一切不明ですが、19██年に廃船となった██████(解体処分済み)に酷似しているという指摘がされています。不活性時には自律航行せず漂流したままです。SCP-759-JPの周辺では時折不自然な海流が発生し、SCP-759-JPが当該海域から流出することを防いでいます。この海流はSCP-759-JPにより引き起こされているものと推定されますが、発生メカニズムはわかっていません。タグボート等で牽引しようとした場合にはSCP-759-JPは自爆するため牽引などは不可能です。

船内に人間(以下被験者)が立ち入るとSCP-759-JPは汽笛と共に活性化します。活性化したSCP-759-JPは█ノットという低速で、ではありますが、自律した航行を行い始めます。海域██████を離れることはなく、活性化している間は当該海域を旋回する形で航行します。なお、このとき当該海域で局地的な激しい嵐が発生し、SCP-759-JPへの接近は不可能になります。これにより被験者は後述の手順以外ではSCP-759-JPから脱出することができなくなります。

船内には多数の人間の遺体が放置されています。遺体はどれも損傷が激しく、また死後数週間が経過した状態です。この遺体の着ている衣服は[編集済み]の制服に酷似していますが、[編集済み]がSCP-759-JPやこれに類する船を所有していた記録は存在しません。また、いくつかの遺体は身分証を所持していますが、身分証の情報と一致する職員は[編集済み]には過去現在いずれも所属していないことが判明しています。また、船内は多くの部分が人間の血液で汚れており、「HELP」「SAVE US」「死にたくない」などのような血液で書かれた文章も残されています。

SCP-759-JPにはいくつものコンテナや箱などが積載されており、その中身は拳銃やライフル、マシンガンなどの銃器やその弾丸が主になっています。これらの銃器および弾丸はすべてSCP-759-JP-1に指定されます。また、船内の遺体が所持している銃器も同様にSCP-759-JP-1に指定されています。

SCP-759-JPに進入すると、被験者はSCP-759-JP-2とされる実体と遭遇します。SCP-759-JP-2は複数おり、ゴムのような見た目・質感の表皮を持ち、顔らしき部位は確認できない人型の実体です。SCP-759-JP-2の総数は不明ですが、1回の潜入につきおよそ60~100体が確認されます。SCP-759-JP-2は人間に対し非常に敵対的で、被験者を発見し次第殺害しようとします。SCP-759-JP-2の攻撃パターンは素手での攻撃だけでなく、鉄パイプやバールなどによる殴打や、精度はかなり悪いものの銃の発砲などが確認されており、SCP-759-JP-2にはある程度の知性が存在するものと推測されます。ただし、SCP-759-JP-2との意思疎通はできません。なお、SCP-759-JP-2は殺害すると溶解し、間もなく消滅するためSCP-759-JP-2の体組織を採取しようとする試みはすべて失敗しています。

被験者はSCP-759-JPに進入した場合、必ずSCP-759-JP-3と定義される存在と交戦することになります。SCP-759-JP-3はおよそ体長3mの大型の人型実体で、SCP-759-JP-2と同じく人間に対し非常に敵対的で被験者を殺害しようとします。被験者がSCP-759-JP-3の殺害に成功するとSCP-759-JP-3は消滅し、あとにはブリッジへの鍵が残されます。

被験者がSCP-759-JPのブリッジに到達するとSCP-759-JPの甲板にヘリコプター(SCP-759-JP-4)が出現し、またブリッジの通信機器からヘリコプターの操縦士(SCP-759-JP-4A)から被験者を救出に来た旨のメッセージが流れます。SCP-759-JP-4および4Aは被験者が所属しているか、周辺国の公的組織のそれに見えます。これまでの例ではアメリカ海軍、財団、日本の海上保安庁、フィリピン海軍、[削除済み]などが確認されています。

そしてSCP-759-JP-4の出現とともにSCP-759-JPは何らかの理由で沈み始めます。「何らかの理由」は一定しておらず、突如出現した氷山への衝突や、船内での爆発、どこからか飛来した対艦ミサイルの直撃など多岐にわたります。なお、被験者はこの「何らかの理由」に巻き込まれて死亡することは一切ないことが確認されています。

SCP-759-JPが完全に沈没する前にSCP-759-JP-4に乗り込むことに成功すると、SCP-759-JP-4は離陸し、近くの陸地かヘリコプターが着艦可能な艦船に降り立ち、被験者を降ろし速やかに離艦します。財団の艦船、航空機、衛星による離陸後のSCP-759-JP-4の追跡はどれも最終的には唐突なSCP-759-JP-4の消滅により失敗しています。また、SCP-759-JP-4Aへのインタビューおよび拘束の試みは現在のところどれも失敗しています。被験者を降ろす際、SCP-759-JP-4Aは被験者に対し、「成績表」(SCP-759-JP-5)を手渡します。SCP-759-JP-5には被験者のSCP-759-JP内部での行動に基づいたSSS~Eの8段階に分けられた「総合評価」、発砲数、SCP-759-JP-2の撃破数、個別の評価(「ヒロイック度」「命中率」「勇気」「██████」などの項目に分けられそれぞれ5段階で評価されたもの)とメッセージが印刷されています。

なお、SCP-759-JP-1はすべてSCP-759-JP-4に乗り込んだ時点で消滅します。

沈没したSCP-759-JPは完全に水面下に沈んだおよそ3時間後に消滅します。消滅しておよそ5分で活性化する直前の状態および位置に瞬時に出現し、再び不活性化します。SCP-759-JPを何らかの手段で移動させようとした場合に発生するSCP-759-JPの自爆後も同様の過程を経て再生します。

被験者が死亡した場合、SCP-759-JPはその場で停止し、汽笛を3回鳴らして不活性化します。SCP-759-JP-4は出現せず、SCP-759-JP-5も発行されません。

補遺: SCP-759-JP-5のテンプレート

このたびは体感型ゲーム「英雄の船」をプレイしてくださりありがとうございました!
これは[被験者の本名]様のプレイ成績です!
またのプレイをお待ちしております!
(以下被験者の「成績」が記録されている)

英雄の船 Copyright © 20██ Fictional Reality Entertainment Ltd. All Rights Reserved.

SCP-759-JP-5に記載されている「Fictional Reality Entertainment Ltd.」という企業に関しては目下調査中です。

試験記録759-JP-01

人員:Dクラス1名 D-48686(日本人男性、37歳。射撃等の経験なし。体格は平均的。)
内容:ビデオカメラを取り付けたヘルメットを装着させた上で、SCP-759-JP内部を進むよう指示。
結果:SCP-759-JP-2に殺害される。SCP-759-JPは沈没しなかった。

試験記録759-JP-02

人員:Dクラス1名 D-69585(日本人男性、41歳。元自衛官。)
内容:ビデオカメラを取り付けたヘルメットを装着させた上で、SCP-759-JP内部を進むよう指示。
結果:2時間37分後、SCP-759-JP-4に乗って財団艦船へ帰還。SCP-759-JP-5の結果はランクB。また、SCP-759-JP-5にはDクラス職員の本名が記載されていた。また、文書759-JP-01を始めとする文書数点の回収に成功した。
分析:どのようにしたのかは不明だが、SCP-759-JPには被験者の本名を読み取る能力があるらしい。— ████ ██博士

試験記録759-JP-03

人員:Dクラス1名 D-85455(アメリカ人 白人男性、32歳。元アメリカ陸軍所属。)
内容:ビデオカメラを取り付けたヘルメットを装着させた上で、SCP-759-JP内部を進むよう指示。また、拳銃1丁とサブマシンガン1丁を弾丸と共に持たせた。
結果:1時間58分後、SCP-759-JP-4に乗って財団艦船へ帰還。持ち込んだ銃器は通常通りの威力を発揮しSCP-759-JP-2および3への殺傷能力を有する。SCP-759-JP-5は被験者の本名以外の各項目は「チート行為発覚につき採点拒否」と記載されている。また、このSCP-759-JP-5は英語で書かれていた。さらに被験者の頭部に装着したカメラの映像により、SCP-759-JP-4Aによるメッセージは英語で話されていた事も判明。また、文書759-JP-06を始めとする文書数点の回収に成功した。これらの文書はすべて英語で書かれていた。
分析:外部から持ち込んだ武器の使用はチート行為とみなされるようだ。ただまあ、評価がされないだけで命は取られないあたりまだ優しいとみるべきか…そしてSCP-759-JP-5は被験者の母語で書かれることもわかった。 — ████ ██博士

試験記録759-JP-04

人員:Dクラス1名 D-34689(韓国人男性、29歳。元暴力団員で銃器を扱った経験あり。国籍は韓国ではあるものの、日本で生まれ育ったため日本語話者であり韓国語の読み書きはできない。)
内容:ビデオカメラを取り付けたヘルメットを装着させた上で、SCP-759-JP内部を進むよう指示。
結果:2時間18分後、SCP-759-JP-4に乗って財団艦船へ帰還。SCP-759-JP-5は日本語で書かれており、SCP-759-JP-4Aも日本語で話していた。総合評価はC。また、文書759-JP-12を始めとする文書数点および音声記録759-JP-01の回収に成功。
分析:SCP-759-JPは被験者の国籍でなく最も慣れ親しんだ言語を使うようだ。どのようにしてそれを見分けるのだろうか?— ████ ██博士

試験記録759-JP-05

人員:Dクラス3名 D-13557(日本人男性、26歳。元暴力団員で銃器を扱った経験あり)、D-9857(韓国人男性、32歳。兵役経験あり)、D-25547(日本人男性、33歳。以前はクレー射撃が趣味で、猟銃の所持許可を持っていた。)
内容:ビデオカメラを取り付けたヘルメットを装着させた上で、SCP-759-JP内部を進むよう指示。
結果:1時間47分後、SCP-759-JP-4に乗って全員財団艦船へ帰還。SCP-759-JP-5は1枚のみで、名前欄にはDクラス3名の本名が記載されていた。SCP-759-JP-4Aからのメッセージは日本語だった。また、個別評価に「チームワーク」が追加される。総合評価はB。なお、このSCP-759-JP-5は日本語と韓国語両方で書かれていた。
分析:複数人での潜入はチートとは見なされないようだ。そして母語が違う人間同士が組んだ場合には両方の母語で表示されるようだ。なかなか親切な設計じゃないか。ただ、SCP-759-JP-4Aの話す言語は人数が多い方のになるようだな。 — ████ ██博士

試験記録759-JP-06

人員:機動部隊わ-8(『海兵隊』) 12名
内容:ビデオカメラを取り付けたヘルメットを装着させた上で、SCP-759-JP内部を進むよう指示。
結果:1時間2分後、SCP-759-JP-4に乗って全員財団艦船へ帰還。この時のSCP-759-JP-4は前回までのヘリとは異なり、CH-47ヘリコプターに酷似した外見であった。SCP-759-JP-5は1枚のみで、名前欄は「わ-8(『海兵隊』)」となっていた。また、試験記録759-JP-05と同様、個別評価に「チームワーク」が追加される。総合評価はSS。また、文書759-JP-14を始めとする文書数点の回収に成功。
分析:チームに名前がある場合にはそのチーム名が記載されるらしい。だからどうやってSCP-759-JPは名前などを把握しているんだ? — ████ ██博士
クソ、あれでもSSランクかよ。SSSなんてどんな連中ならいけるんだ? — わ-8(『海兵隊』)リーダー ████

船内で発見された文書

文書759-JP-01
回収地点:SCP-759-JP内部の個室

(すべて手書きであり、震えた筆跡で書かれている)

もう俺もおしまいだ
奴らが来たのは一昨日、あっという間にみんなやられちまった
おれはなんとかこの部屋に立てこもったけどもうドアも壊れかかってる
スキマから奴らが見える
あいつらに殺されるくらいならおれは自分で死ぬ

なお、この文書のそばには散弾銃で自殺したと思われる遺体が確認されました。

文書759-JP-06
回収地点:SCP-759-JP内部の倉庫。SCP-759-JP-1が入っていた木箱に貼付されていた。

注文者:████ ██
配達先:アメリカ合衆国、フロリダ州██████
内容物:タイプライター
(損傷が激しく残りの部分は識別不能)

なお、注文者も配達先も実在しない架空の人名および住所であることが判明しています。

音声記録759-JP-01
回収場所:厨房、録音機能付きMP3プレーヤーの形で発見

録音できてんのか?大丈夫だよな、クソッタレ。
くそ、こんな事になるならこんな仕事に乗るんじゃなかった。
確かに給料は良かったさ。でもあんなクソッタレ共に襲われるなんて聞いてねえぞ!
くそ、死にたくない。弾は全部使い切っちまった。ウィリアムもどっかではぐれちまった。
ちくしょう、なんでこんな事になったんだよ!わけがうわ来るな来るなくるなくるな
[絶叫]

文書759-JP-14
回収場所:船長室

どうやらこれまでしてきたことの報いが来たらしい。
奴らは一昨日突然現れ、この船を機能不全に追い込んだ。
奴らが何なのかはわからない。だがきっとこれまでやってきたことが原因だろう。
もはやこの船はおしまいだ。
私はこの船と運命を共にする。共に滅ぶのだ。

なお、これらの文書等は先述のSCP-759-JP-5の存在などから記録されている内容は実際に起きたことであるか疑問視されています。

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