SCP-766-JP
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アイテム番号: SCP-766-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-766-JPはサイト-██内、壁面・床面に断熱加工を施した、エリア外部の大容量バッテリーから100V電圧を通したコンセントを1口据え付けた低脅威物品収容エリアに収容されます。バッテリーは適宜交換し、SCP-766-JPの要求に応じて全体の汚れ・錆・腐食の除去作業を行って下さい。
SCP-766-JPは非活性状態で自殺防止用の固定具を取り付け、絶縁体で内部を覆った低脅威物品収容ロッカーに保管されます。インタビュー・カウンセリング等により活性化させる場合はセキュリティクリアランスレベル3以上の職員1名の許可が必要です。

説明: SCP-766-JPは199█年██社によって製造された██-███型に近しい外見をした炊飯器です。備え付けられたボタンには一部中国の旧字体の漢字がプリントされ、蓋の開閉スイッチ以外のボタンは機能しません。底面にプラスチック製の三脚が備え付けられ、物理的・腐食に対する耐久性は部品の粗悪さから元となったと思われる炊飯器より劣りますが、表面の多少の凹みや磨耗・脚部のヒビ等は数日を経て元に戻る自己修復性を有しています。
各種感覚器官に順ずる部品が確認されていないにも関わらず、SCP-766-JPは全方位に対する視覚・聴覚・触覚を宿しており、三脚を用いて最高時速約20kmによっての走行・最高高度約50cmの跳躍、変声期前の少年の様な発声、コードを振り回す・プラグをコンセントに挿入する等の動作、開閉スイッチから光線を発射するといった自立的な行動が可能です。SCP-766-JPの感情に応じて、蒸気口からは空気が噴出音を伴って放たれます。

発射される光線は命中した対象から熱を奪う効果が有り、特に加熱・炊飯などにより澱粉のアルファ化した米類に命中した場合、即座に澱粉のベータ化を引き起こします。米類以外の対象には効果の弱化が確認され、人間に命中した場合は約120秒の連続照射によって軽度の凍傷を発生させると予想されていますが、財団の所持する記録の限りでは10秒以上の放出は確認されていません。
最高約18時間の行動後非活性時に移行し、一切の行動を停止、プラグを用いた約7時間の通電後再度活性化します。活性時には表面温度は約38℃を保ち、微弱な駆動音を発します。非活性化に移行する時間は活性中のSCP-766-JPの行動量が多い程短くなり、非活性化約30分前には特に各種行動、反応の鈍化が見られます。

SCP-766-JPは知性を備え、専ら「米・炊飯器に対する激しい憎悪」を主だった思想を所持していると思われます。財団に対しては反抗的な態度を取り続けていますが、数度繰り返した、または強い口調での指示・命令に関しては悪態を吐きながらもほぼ全てに従っています。
SCP-766-JPの蓋内部は常にマイナス20℃を保ち、一般的な金属釜の底面に癒着している凍結した白色の物体が確認されていますが、内部の物質の採取・調査はSCP-766-JPの激しい抵抗により全て失敗に終わっています。非活性時には蓋は強制的にロックされ、開閉スイッチを押しても一切の反応を示しません。残存する内容物をSCP-766-JPの破損無く取り出す方法は現在調査中です。

SCP-766-JPは200█年8月、███連邦国内で街中を走る炊飯器を潜入していたエージェントが発見した事から存在が察知、その2週間後日後非活性化した状態でゴミ捨て場に置かれていたSCP-766-JPが確保されました。当時は表面の劣化が激しく、ワイヤーによって側面を縛られ、内部には冷凍して保管するべき揮発性の高い薬品の詰まった瓶が3本確認されました。

補遺: 蓋を開いた内部の温度を調査した結果、最低温度を記録したのは全て釜に癒着した物体の中心部であり、SCP-766-JP内部が極低温を保っている理由・発射する光線の効果は内部の物体と接触・隣接している事による副次的なものであると予想が立てられています。

予想が正しかったら、Safeクラスへの引き下げも妥当と思います。ただちょっと喋って、動いて……お米をボソボソにさせるだけのオブジェクトです。-振戸博士のデスク上から発見された、未提出の要望書より

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