SCP-769
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比較のためエージェン██████の手に保持されたSCP-769

アイテム番号: SCP-769

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-769は使用下に無い場合は常時必ず、防水性の金庫内部に保管して下さい。承認された実験プロトコル以外では、流体と碗部が接触に至る事の無いようにして下さい。

説明: SCP-769は高さ10 cm、直径12 cmの杯です。カップは陶製品で金色の釉薬が塗られています。また白色の固着物で覆われています。頭足類や他の海洋生物から保護されていた様々なパーツは、この固着物に埋もれています。縁に向かい模様が刻み込まれていますが、しかしこれも固着物により覆い隠されています。この固着物またはその内部に埋もれた部品を取り去る試みは、SCP-769の復元への取組みを却って阻害するものだろうとして、行わないと決定されています。

SCP-769は██████現在から████年前に存在した█████████文明の工芸品です。当物品から飲んだ水はそれを飲んだ者の記憶を塗り替えます。

被験者がこの杯から(あるいはこの杯から注がれた水)を飲んだ時、新たな情報が被験者の脳内に直接書き込まれます。しかし、既に得ていた記憶が、ちょうど電子記録が上書きされるように失われます。消去される記憶は、与えられる情報に通常は類似しているものの、予測不能です。碗部の水は全て飲まねばならず、そうでない場合被験者は断片的な信用に足らぬ情報を得ます。

この情報は見たところランダムに、█████████からの情報を知識源として与えられます。これは文化、技術、軍事的な情報を含みます。当杯は百科事典としての使用を意図した物と見られます。しかしながら、これまでの所では特定の情報を引き出す手法は見つかっていません。元々から情報の保存に問題があるためなのか、または杯の経年劣化によるものなのかは、現時点では不明です。

約一週間に一度、得られる分だけの情報という事になりますが、被験者から全情報の聞き取りが行われます。D-769-32が情報の翻訳に有用とされており、これに従い、彼女が情報源の言語を他者に教えられる間に限り、定期終了予定から除外されています。

補遺769-1: D-769-37からの結果により、当オブジェクトの優先順位が多少の関心から上昇した。あのエンジンの改造型動力源は、財団にとって計り知れぬ程貴重なものと示されるだろう。

補遺769-2: 管理官の指示により、D-769-71を複数回に渡りSCP-769に多重に暴露させた。しかし、役立つ情報の喪失可能性から、実験結果は不満足なものと示された。

補遺769-3: 報告は週毎から月毎へと変更される。

補遺769-4: 今後の管理官への報告はもはや、全所見のリストは入れない。それらのうち戦略上重要なもののみ伝えられる。管理官は█████████文明の求婚儀式だのについてはもう、レーザーかゼロポイントエネルギー発生機か空飛ぶ車かあるいはそれらの作り方が伴っていなければ、知りたくない。

補遺769-5: 報告は月毎から隔月へと変更される。

補遺769-6: 他区域からの強い要望のため、当プロジェクトへの資源割当は80%カットされる。

補遺769-7: 報告は隔月から半年毎へと変更される。

補遺769-8: 10年間、数千の被験者を経て、一握りの魅力的な情報も無いばかりか、最終的に無用の技術概略がSCP-769から繰り返されている。ひょっとしたら百科全書が損傷を受け、他の情報か何らかの索引システムが失われたのか。あるいはここまでのもので全てだったか。いずれにせよ、今や情報の効率的な目録化が為されない限り、プロジェクトの停止が通知される。

中途試験記録

D-769-01: ██████語における星々の名前と共にその位置を覚えた。しかし、他者の名前に関する記憶を、彼女自身の名前を含めて喪失する。

D-769-07: 水の代わりに牛乳を使用。被験者は一度痙攣し、昏睡状態に陥った。彼は数日後死亡した。

D-769-13: █████████語における複数の歌を覚える。彼が喪失した記憶は断定出来なかった。

D-769-18: █████████文明の政治家██████の伝記を覚える。被験者は6歳の誕生日から7年生半ばまでの記憶を全て失う。1

D-769-25: 他の複数文明への戦術的評価を得る。うち████████████文明のみが脅威であると判断されていた。軍事能力はリスト化されているが、各兵種の能力や乗物類の性能への知識無しに判読するのは困難である。

D-769-30: 棒と円盤を使用する子供向けゲームのルールを覚える。米国の政治に関する全ての記憶を失う。

D-769-32: █████████語を覚えるが、彼女の前職である絵の描き方を忘れる。

D-769-37: 現在我々が所有するあらゆる物よりも高い推進性能を持つエンジンの図式を得、これにより█████████文明には宇宙航行の技能があったと説明付けられる。しかし千メガワットを超える動力源にたった2立方フィートしか割り当てられていない。ゆくゆくはこの動力源の設計図が見つけられる事が望まれる。なお被験者は彼の母親に関する記憶を全て失った。

D-769-41: 旧式の内燃機関の図式を得る。今日ではインテリアとして使われる物ではあるが、財団にとっては強く興味を引くものである。

D-769-54: ████寺院の歴史を覚える。その口述を行う間に被験者は衰弱し、監視の目が一時離れた際に自殺した。警備には厳重注意が為された。

D-769-71: Dクラス職員の浪費甚だしいとO5-8から████博士へ叱責があった後であり、D-769-71には複数回に渡り飲用が命じられた。一回目、彼は小説の情報を得たが、代わりに自転車の乗り方を忘却した。二回目で、軍隊格闘の型を覚えたが、自身の信仰に関する記憶を全て喪失した。三回目に、マンモスのライフサイクルを覚えたが、幼少期の記憶を全て喪失した。最後には、コミュニケーション能力の全てを喪失したと見え、何の情報を得たか判別出来なかった。D-769-71は数日後終了された。この事から、繰り返される暴露は収得が減少し、前回の暴露よりもより多くの記憶を失う点が表される。

D-769-105: █████████文明のかつての指導者達とその家族の名を数百年分に渡り覚える。被験者は過去10年間に実用化された技術の操作法を忘却した。


D-769-2045: █████████文明の舞踏の歴史を覚える。スポーツの記憶を全て失う。

D-769-2070: █████████語における星々の名前を覚える。過去3年間の記憶を全て失う。


インタビューログ769-43

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