SCP-790-JP
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受話器をお取り下さい


アイテム番号。 SCP-790-JP。

オブジェクトクラス。 Safe。

特別収容プロトコル。 SCP-790-JPは専用記録装置D-790-JPに記録されます。
閲覧は、セクター-8106に設置された専用直接音声振動伝達器を介しておこなわれます。
専用記録装置D-790-JP設置室内への進入はレベル3以上の職員のみ許可されます。
記録装置は常に3機稼動状態を維持し、閲覧システムが故障した場合すぐに修理をおこなってください。
詳細はセクター-8106勤務岡村担当研究員へご連絡ください。
SCP-790-JPについて記録を作成することは禁止されています。
また、デジタル通信を用いてSCP-790-JPについての話題を行うことも禁止されています。

説明。 SCP-790-JPは、とある農村が飢饉や災害に襲われた際に沈静化を意図して行う土着の宗教的儀式について媒体を問わず記録を作成した際に発生する異常現象です。
以後、この儀式をSCP-790-JP-1と呼称します。SCP-790-JP-1の内容は5歳未満の子供を用いた人身供養です。
なお、SCP-790-JP-1は諸災害の沈静化をもたらす事実はないことに十分留意してください。
SCP-790-JPがどの時点で異常性を持ったのかは不明ですが、少なくとも1950年の段階では確認されていませんでした。
なお、詳細な当該地域の所在についてはレベル4クリアランスが必要です。

SCP-790-JP-1について記録を作成した場合24時間以内に記録者は消失、四肢を欠損し、かつ全裸で当該地域の中央広場付近の電柱に吊り下げられた状態で出現します。現在までにこの時点で記録者が生存していたことはありません。また、欠損した四肢は発見されていません。作成された記録は記録者の消失と共に破壊されます。いずれも人為的に殺害、破壊されたような痕跡を残しますが、実行者を特定する試みおよび記録の破壊を阻止する試みは全て失敗しています。

SCP-790-JP-1は寛永の大飢饉中に発祥したと見られており、これは江戸末期まで続きました。江戸末期になりSCP-790-JP-1は実施されなくなり、当該地域出身の若者を中心に後世に「恥の記録」を残すべきであるとの主張が起こりました。これは村の恥を世間に知られることを恐れた村長を筆頭とする村の重鎮らと対立し、最終的に記録肯定派を村人が殺害、見せしめとする結果となりました。以後1950年までのこの粛清活動は実施されたと考えられています。その後交通網および情報網の発達により非合法な粛清活動が困難となったこと、村の重鎮らの方針が当時と異なったことが重なりこの粛清活動は終息しました。

SCP-790-JPは、1960年に発生した当該地域の大量殺戮事件に対する財団の捜査により発見、収容されました。この事件はSCP-790-JPの異常性により発生した死体を発端とした混乱が原因であったと考えられており、この事件で6割近い村人の死亡が確認されています。前述の歴史的経緯はこの際保護された村長へのインタビューから判明したものです。SCP-790-JP収容後、村人全員に対しクラスA記憶処理を実施しました。

事案記録790-JP: セクター-8106にてSCP-790-JP-1についての文章、音声、動画、図画の各媒体ごとの記録作成をDクラス職員を用いて実施しました。結果Dクラス職員を含む記録作成に立ち会った財団職員25名が作成後15~23時間の間に消失、当該地域にて死体で発見されました。また、SCP-790-JP-1について音声通信装置を用いて連絡を取っていた職員2名も16時間後に消失、当該地域にて死体で発見されました。これらを受け専用記録装置D-790-JPの運用が決定しました。専用記録装置D-790-JPはSCP-790-JPの記録のためにDクラス職員の脳髄及び発話器官を利用した生体記録デバイスです。開発記録はセクター管理者に許可された場合のみ閲覧できます。オブジェクトの記録の閲覧には専用直接音声振動伝達器(通称:高性能糸電話)が用いられます。

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