SCP-800-JP
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アイテム番号: SCP-800-JP

オブジェクトクラス: Keter

特別収容プロトコル: SCP-800-JP-1はサイト-8178の特殊警戒個室E-44へと現在収容されています。サイト-8178はSCP-800-JP専用収容施設であり、SCP-800-JP-1を収容しているE-44以外の設備は、可能な限りSCP-800-JP-2の収容密閉容器の格納・維持のために使用してください。現在、SCP-800-JP-2の収容には高密度ポリエチレンカプセルF型収容密閉容器が使用されています。
 
E-44には排気弁を備えた専用常通気口を少なくとも3ヶ所用意し、緊急時用の予備通気装置を5基設置してください。通気口を通ったSCP-800-JP-2は、別室に備え付けられた収容密閉容器に収容されます。収容密閉容器の内部気圧が耐圧指標値の89%になった時点で収容密閉容器は自動的に交換されます。
これらの収容システムは全て自動的に行われますが、各種設備の点検または修理が必要となった際には、その都度専用のロボットを使用して作業にあたってください。作業終了後、それらのロボットは専用の焼却処理設備を用いて処理してください。
 
サイト-8178職員の活動領域または生活区域は、常時、SCP-800-JP収容関連設備とは入念に隔離してください。SCP-800-JPの性質のため、サイト-8178は断続的な拡張と改築を要しますが、以上のシステムと構造が常に保持されるよう、留意してください。
 
説明: SCP-800-JP-1は特定空間中に固定されている直径3.14mmの平面ポータルです。[削除済]に行われたSCP-████に対する予測実験の開始と同時に現在の空間中に出現したため、時間的な異常による副作用の産物であると考えられます。
SCP-800-JP-1の消滅、または完全な栓塞の試みは、空間異常またはSCP-800-JP-1の拡大を含んだ複数の破壊的な異常を誘発するのみに留まっています。そのためSCP-800-JP-1を中心としたサイト-8178の建設が実行され、SCP-800-JP-2の毒性の曝露と蔓延、それらに伴う機密違反の防止が現在の方針となっています。
 
SCP-800-JP-1は異なる空間へと通じています。通過可能なサイズであり、かつ口径部付近でのSCP-800-JP-2の噴出圧力に対抗し得る物体であれば通り抜ける事が可能です。
SCP-800-JP-1の先に存在する空間はSCP-800-JP-2に満たされており、この空間がSCP-800-JP-2の漏出源であると思われます。
現在まで、特殊ワイヤーカメラを用いたSCP-800-JP-1通過探査が二例、生体実験が二例成功しています。しかし、通過探査に於いては探査範囲が限定的であったため、これらの探査によって得られている情報は、断定的な判断が妥当と言える程の判断材料とは見なされていない事に留意してください。
 
SCP-800-JP-2は、SCP-800-JP-1口径部より常時噴出していると思われる未知の気体です。SCP-800-JP-2は如何なる機器または検査法によっても検知または感知されません。しかし気圧計による計測と、生体実験の結果から、非実体的な現象であるという説は否定されています。
 
何らかの生体がSCP-800-JP-2に曝露した場合、生体には強毒的な反応が現れ、段階的に症状が進行します。この反応による致死率は現在100.0%であり、SCP-800-JP-2の成分、構成分子の構造等が未知であるばかりか、生体に対する影響のメカニズムの観察・解析までもが困難であるため、症状の進行を抑止する方法は発見されていません。
しかし通常大気とほぼ同様の質量と空気力学的な性質を有している可能性が高いことが、生体実験と収容実験の結果明らかになっています。
この予測に基づく現行の特別収容プロトコルにより、SCP-800-JP-2の施設外への流出は阻止可能であることが判明しています。
 
SCP-800-JP-2に曝露した生体は、その身体構造や免疫力、特異的な体質に拠らず以下の症状を発症します。

  1. 表面の溶解。全体表面の81%まで進行。
  2. 一点からの体液の噴出。死亡まで継続。
  3. 身体の崩壊と欠落。何らかの物体と接触している部分から進行しやすく、動物の場合多くは足から崩壊が始まる。
  4. 身体と体液の高速乾燥。86%の事例で、この時点での死亡が確認されている。
  5. 身体と体液の組織分解と、風化に似た徴候。
  6. 分解した組織の消滅。この段階に入ってから126分以内に、生体の組織は完全消滅する。

生体の組織が完全消滅し、検知不可能となる点については、SCP-800-JP-2と同物質化しているとの仮説が有力視されていますが、実証には至っていない点に注意してください。
 
補遺1: SCP-800-JP-1通過探査記録
SCP-800-JP-2の解明と発生源特定の試みの一環として、特殊ワイヤーカメラによるSCP-800-JP-1通過と、異空間の探査が実行されました。無線通信による自律探査機の使用は、SCP-800-JP-1を境界とした時空間的な差異による通信途絶、またはSCP-800-JP-1口径部でSCP-800-JP-2噴出圧力に阻まれ失敗しています。

SCP-800-JP-1通過探査実験A-13記録

概要: 生体実験A-3により、異空間内は高濃度・高密度のSCP-800-JP-2で満たされている事が判明している。そのため、異空間内にSCP-800-JP-2の発生源が存在するという知見の下で、SCP-800-JP-2の漏出の阻止もしくは毒性の緩和に関する情報収集の一環として実行する。
探査は特殊ワイヤーカメラの挿入と、有線による送受信によって行われる。ワイヤーカメラはマイクロカメラの他に伝導録音装置、流液体式耐圧機構、採取サンプル送管機構、気圧計、マイクロクリップアームを備えている。
機密の便宜上、探査開始時間を00:00と表記する

<記録開始>

00:00 映像開始。ワイヤーカメラ先端部がSCP-800-JP-1に接近する。噴出しているSCP-800-JP-2による風音と風圧力が記録される。

00:01 先端部がSCP-800-JP-1に接触、通過し異空間へと突入する。通過の直後風音は止み、気圧計が3270.88hPaを記録する。

00:03 異空間内映像の鮮明化処理が完了。異空間内は高密度のSCP-800-JP-2のためか大気が茶色がかっており、常に降下してくる砂塵のようなものが画面中を覆い尽くしている。砂塵をサンプルaに分類し採取する。

00:08 地表の存在を確認。砂塵と同じ物質により構成されているものと思われる。土壌をサンプルbに分類し採取する。

00:31 視界が著しく不良であるため、探査限界範囲の縮小が決定される。

00:38 上空に光源の存在を確認。規模と推定光量から、何らかの恒星であると思われる。

00:52 人工的な造形物を発見。原始的な筆記用具であると思われる。サイズのため回収は断念。

01:24 人工的な造形物を発見。プラスチックに似た質感を持つ3cm×5cmほどの平面板であり、掠れて判読出来ないが黒い印字のような痕跡が認められる。サイズのため回収は断念。

01:47 岩石を発見。確証は無いものの、風化の進行した何らかの人工物であると思われる。断片をサンプルcと分類し採取する。

01:55 01:47で発見したものと同種のものと思われる岩石によって構成された、岩石群地帯を発見。進入する。映像解析により、発見された岩石の大きさは、最大のもので2.3m×3.1m×5.3mであった。

02:13 SCP-800-JP-1より450m地点で巨大な人工物の影を確認。詳細は砂塵のため確認出来ず。映像解析により、影は10.7m×15.3m×20.3mの直方体であり、何らかの建築物である可能性が指摘される。

02:14 巨大な人工物の影へ接近を開始。

02:31 探査距離限界まで接近。砂塵のため人工物の影の詳細は確認されず。距離限界地点周辺の集中的な探査を開始。

02:34 人工物の影を中心として、放射状に岩石群が存在している可能性が指摘される。また、人工物の影に近い地点ほど、岩石群の岩石のサイズは大きくなっている。

02:57 人工的に製造されたと思われる繊維塊を発見。復元可能な印字の痕跡が認められたため、採取。サンプル送管不可能なサイズであったため、マイクロクリップアームでワイヤー先端部に固定した後、ワイヤーごと回収する。サンプルdに分類。

<記録終了>

終了報告: サンプルa、サンプルbは探査中、E-44内に置かれていた一時保管ケース内で消滅。再度の探査では採取後直ちに検査を行い、SCP-800-JP-2生体曝露時の段階5と同様の物質であるかどうかを調査する必要性がある。また、次回の探査に向けてワイヤーの伸長と探査範囲の拡大を提案する。

 
サンプルc、サンプルdの検査結果については付属資料に記載するものとします。今後、これらに関係する情報や記録も付属資料に追記されます。
次回の探査は、巨視的記録ではなく異空間内の微視的な環境検査を目的としたワイヤーを使用することが決定されました。また、ワイヤーの強度や耐圧措置の限界から、ワイヤーの伸長と探査範囲の拡大は却下されました。
 
補遺2: SCP-800-JP-1通過検査実験が実行されました。実験には流液体式耐圧機構、簡易ph検査構造、簡易微励起分子構造検査機、小型粒子年代測定機、磁気年代測定装置を備えたワイヤーが使用されました。
ワイヤーはSCP-800-JP-1に挿入され、異空間内の大気の成分比率、土壌成分比率、磁気的性質、引力の有無、有機的存在の確認等が行われました。それらの結果は付属資料に記載されました。
 
付属資料:
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