SCP-808-JP
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収容前のSCP-808-JP

アイテム番号: SCP-808-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-808-JPは事実上移動が出来ないため、周囲5mを工事用フェンスとブルーシートで覆い、一般人の立ち入りを禁じて下さい。周辺住民へは、カバーストーリー「橋老朽化のため立ち入り禁止」を流布しています。SCP-808-JP上を渡る必要がある場合は必ず一人ずつ渡り、やむない理由で複数名同時に渡る場合、必ず生物学的に同性で編成された人員で渡って下さい。

説明: SCP-808-JPは、██県██市内の██用水路に架かる橋です。SCP-808-JP上を、男女が20cm以内の距離を保ちながら通ると異常性が発現します。異常性に暴露した男女(以下、被験者)はお互いに関する事柄以外に意識が向かなくなり、周囲に対し無関心になります。さらに、被験者は必ずSCP-808-JP上で何らかの事故に遭い、男女どちらかが身体的障害を伴う重傷を負います。現在までに、この事故が直接原因となる死亡事案は発生していません。
3名以上で同時に渡る場合、最初に渡った人物から順にペア判定がされます。男、男、女、女、男 で渡った場合、男、[男、女]、[女、男]のようにです。また、心の性別は考慮されず、生物学的に異性であるかが考慮される事が判っています。
SCP-808-JPは、██用水路へ架けられている一番古い橋へ特性が移動します。その為、全ての橋の破壊も検討されましたが、近隣住人への利便性から却下となっています。

以下は、財団での実験及び、収容までに記録された事案の一部です。
発生日 被験者 概要
19██/12/██ 近所に住む男女のカップル 男性がバランスを崩し、用水路へ転落。2時間後救助されるも、脳への酸欠状態が長く左半身に麻痺。
19██/7/██ 近所に住む男女 前から来る軽トラックに気づかず、正面から衝突。女性側が腰椎を粉砕骨折し、下半身不随に。軽トラック側も前から来る男女に気づかなかったと証言あり。
19██/10/██ 近所に住む兄妹 転んだ妹をかばい、兄が頭部を欄干へ強打。意識不明の重体。
19██/12/██ 近所に住む母子 後ろからのバイクに気づかず、母親が接触し転倒。そのまま髪の毛を後輪に巻き込まれ、橋から出て以降も引きずられる。頸椎を骨折し、全身麻痺。
20██/8/██ 旅行へ来た夫婦 激しい口論となり、夫が妻を殴る。妻は用水路へ落下し頭部を強打。意識はあるが顔面に麻痺。
20██/9/██ D-818081とD-818082 D818082の右肩へ、鹿狩り中の流れ弾が当たる。医療処置を施すも芳しくなく、右腕全体が壊死。なお、発砲された場所からは使用された猟銃の飛距離を優に超えていた。
20██/9/██ D-818085とD-818086 [編集済]。D818085は両足を失う。

以降の実験は中止となりました。

補遺1: 近隣住民の証言によると、用水路が出来て橋が架かった当初より不可解な事故は発生していた事が判りました。これは地元図書館の郷土史、地方紙にて裏付けが取られました。

補遺2: 郷土史の資料により、最初に架けられた橋の橋脚へ「愛の重さ」と刻まれていた事が判りました。現存はしていないため、関連性について追跡調査は出来ていません。

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