SCP-812-JP
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アイテム番号: SCP-812-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-812-JPの配信を妨害する試みは全て失敗しています。一般人によるSCP-812-JPとの接触を防止するため、破損したファイルのうち発行元がFictional Reality Entertainment Ltd. のものを自動的に削除するプログラムを、SCP-812-JPの配信が予想されるハードウェアへ配信し続けてください。

SCP-812-JPの保護は標準異常プログラム取扱手順に従って実施してください。SCP-812-JPがインストールされた状態のハードウェアを確保した場合は、研究での活用を目的とした収容と、プログラムの復元が確実に不可能になる状態での破棄が認められています。ハードウェアを収容する場合は全ての機器をSCP-812-JP-a,b,c,… とナンバリングしたうえで異常精密機器倉庫へ収容し、適切に管理してください。また、SCP-812-JP-αの影響が疑われる症例を確認した場合は、医療部及び機動部隊を-1 ”橋上の鉄線”への連絡を最優先し、人命の保護と症例サンプルの確保に努めてください。

説明: SCP-812-JPは、"死 〜体験版〜"というタイトルのVR専用ゲームソフトです。VR専用ゲームソフトを実行できるハードウェアは全て、インターネットに接続されている限りSCP-812-JPを配信される可能性があります。発行元はFictional Reality Entertainment Ltd. だと確認できていますが、全てのファイルのデータが破損しており、いかなる部分も実行形式ファイルとして成立していません。

プログラムとして実行できる状態ではないにも関わらず、SCP-812-JPはHMD1を接続した機器もしくはHMDの代用として使用できる状態の機器を用いることで、一般的なVR専用ゲームソフトと同様に実行することができます2。SCP-812-JPを起動させゲームプレイを開始した場合、伝達強度が5以上に達する異常ミームを含む映像と音声が再生されることが確認されています。これらの映像と音声の一部は一般的なVRゲームと同様にVR機器と接続された他のディスプレイや音響機器からも再生されますが、伝達強度が異常値を示すのは、ヘッドマウントディスプレイからの映像とヘッドホン又はイヤホンからの音声を同時に認識した場合に限られます。

伝達強度が異常値に達している状態の本ミーム(以下SCP-812-JP-α)に曝露した人物は、心拍数と呼吸数が極端に低下3します。しかし、これにより曝露者の生命及び意識の維持、発話や平易な運動に支障をきたした例は確認されていません。ヘッドマウントディスプレイを外す、SCP-812-JPを実行している機器の電源を切るなどの対処によりSCP-812-JP-αへの曝露を中断することで、曝露によって引き起こされる異常な影響は直ちに取り除かれます。この対処は曝露者自身が行うことも可能です。

SCP-812-JP-αに曝露しその記憶を保持した人物は、自身の死に対する本能的な恐怖が欠落することが確認されています。多くのケースにおいてこの影響は曝露者に自覚されず、衝動的な自殺に帰結します。クラスB以上の記憶処理によってこの反応を完全に取り除くことが可能です。



補遺1: 聞き取り調査によって判明したSCP-812-JPのゲーム内容を以下の表にまとめてあります。詳細な記録が必要な場合は、別途聞き取り調査ログを取り寄せてください。





補遺2: 現在確認されている症例サンプルは以下の通りです。供述は全てSCP-812-JP-1曝露者本人によるものです。

症例サンプル812-JP-1

対象: 会社員 23歳
事例: 自殺未遂、線路への飛び込み
調査結果: 電車を待っている間に「自宅の鍵を閉め忘れたのを思い出した」ことを理由として主張する。止めに入った者を含め、周囲の目撃者は通常の飛び込み自殺だと認識していることが確認できたため、特別な処理は実施されていない。「あんな部屋他人に見られるくらいなら本当に死んだ方がマシだと思った」と供述。


症例サンプル812-JP-2

対象: 学生 20歳
事例: 自殺未遂、ステーキナイフを頸部に刺す
調査結果: フードコートで水を飲んだ際に「激しくむせた」ことを理由として主張する。多数の目撃者によるインターネットへの投稿により事例が発覚し、インターネット監視課からの通報を受けた機動部隊 を-1が、エアロゾル型クラスC記憶処理剤の散布を含む対応を実施した。「一緒に食事していた彼氏が引いていたので頭が真っ白になってやってしまった」と供述。


症例サンプル812-JP-3

対象: 学生 13歳
事例: 自身の手で頸部を締める
調査結果: 対象は幼少時から首を絞められて気絶する際の感覚を好んでおり、「思いっ切り首を締めれば絶対もっと気持ちいいと思いついた」ことを理由として主張する。扼頸4跡の鑑定では、死亡に至る可能性の生じる圧力が頸部にかかっていたことが指摘されている。実際は死亡には至らず、気絶しているところを家族に発見され、病院へ搬送された。「前はやり過ぎたらどうしようと思ってたけど、今回は吹っ切れたみたいにうまく絞められた」と供述。


症例サンプル812-JP-4

対象: 主婦 57歳
事例: 自殺未遂、浴槽に入れたホルマリンに全身を沈める
調査結果: 「老いる方が怖くなった」ことを理由として主張する。回収時の対象の精神状態は思わしくなく、事案当時に関する更なる聞き取りは断念された。風呂場で水酸化カリウム、アリザリンレッド、アルシアンブルー5の混合溶液 3Lが発見されている。




補遺3: SCP-812-JPの被配信者の元に、アンケートメールが配信されていることが確認されました。配信元が存在しないアドレスであること、それにも関わらず問題なく返信できることの2点を除き、異常性はありません。現在、このメールで言及されている“有料版”についての調査が進められています。

この度は「死 〜体験版〜」をダウンロードして頂き、誠にありがとうございます。
より良い商品へ改良してゆくため、アンケートへのご協力をお願いいたしております。個人が特定できる形で本アンケートの情報を使用することはありませんので、率直なご意見をお願いいたします。




Q.1 プレイ時間は長過ぎませんでしたか?


Q.2 プレイ後に具合が悪くなってしまうことはありませんでしたか?


Q.3 プレイ中に恐怖を感じてしまうシーンはありませんでしたか?





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