SCP-819
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scp819.jpg
SCP-819および内容物AからFの写真

アイテム番号: SCP-819

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-819は現在サイト19の保安ロッカーに収納されています。SCP-819-AからFへのアクセスにはDreyn博士の許可が必要です。

説明: SCP-819は███████の███████にある小児医院にて、数人の子供が視力低下、重度の鼻の痛み、突発性の失神により再入院した際に発見されました。派遣されたエージェントにより、子供に与えられたキャンディが体液の喪失を引き起こしたことが確かめられました。キャンディは押収され、病院関係者、影響された児童とその保護者は治療の後にクラスA記憶処理を施されました。

SCP-819は、[編集済み]製の棒付きキャンディに見える、大形の箱に収められた内容物です。回収されたものと同型の箱は異常な性質を示しません。SCP-819は6つのフレーバーのキャンディで、個別包装され輪になった棒が付いており、SCP-819-AからFに分類されています。現在SCP-819-AからFは合計███個残っており、██個が実験で消費されました。これらのアイテムは物理的および化学的に通常の性質を示しており、一般的なキャンディと同様に破壊したり消費したりすることができます。破片は異常な性質を保持します。フレーバーは一般的なキャンディと大差なく、[編集済み]製品と同様の味であると報告されています。実験により、SCP-819は各フレーバーごとに異なる体液に対する影響を持つことがわかっています。

分類 フレーバー 影響する体液
SCP-819-A チェリー 血液
SCP-819-B オレンジ 胃酸
SCP-819-C レモン 尿
SCP-819-D ライム
SCP-819-E ブルーラズベリー 眼房水1および硝子体
SCP-819-F グレープ 脳脊髄液

影響される体液はキャンディを消費している間にただ減少していき、その後身体からの標準的な生産速度で元の量まで戻ります。このことから、体内の体液生産機能は減少の際にダメージを受けないと考えられます。キャンディを食べさせる強制力は確認できず、また尽きても生存できる体液の場合は食べるのをやめさせる強制力も現れません。

実験において、直接的な死者を出した色は赤と紫のみでした。体液の損失量は全体量に左右されない一定体積であることが、死者が出るまでの時間の差により示されています。失われた体液がどこに行くのかは解明されていません。消失の過程を追跡できる手法によるさらなる実験が予定されています。

SCP-466とのクロス・テストにより、失われた体液は異なる地域のランダムな人間に転送されていることが示されました。詳細は実験記録819-466を参照してください。体液の転送手段や転送システムの解明に関わりのない実験および要請は、無期限に延期されます。この結果を受け、Euclidへの再分類を推奨します。

05-8 - 再分類を却下。アイテム自体もその効果も、収容により制御できている。

今後の実験においては、病院および下記のキャンディに対応する症状を起こした患者の医療記録を監視する必要があると考えられます。

分類 症状
SCP-819-A 重篤な高血圧、動脈の腫れや破裂、血液量の増加
SCP-819-B 重度の胃酸逆流、急性の胃酸嘔吐
SCP-819-C 黄色 膀胱の拡張や破裂、膀胱からの排泄停止、異常な量の排尿
SCP-819-D 重度の鼻汁、痰の嘔吐、痰の蓄積による呼吸困難
SCP-819-E 眼球や水晶体の膨張および破裂、眼窩からの眼球逸脱
SCP-819-F 脳浮腫、複視・頭痛・不明瞭言語・知覚異常

実験記録: 実験は各キャンディの体液への影響とキャンディ消費に対する症状の進行度合いを決定する目的で、Dクラス職員を用いて行われました。バイタル測定のため、実験中は被験者をパルスオキシメーター(脈拍や血中酸素飽和度を測る機械)、呼吸記録器、心電図その他の測定機器に接続しました。

実験記録819-1 全色
目的: 味の比較
被験者: D-6338
手順: 被験者は各フレーバーのキャンディを2個ずつ(SCP-819のサンプル1つと[編集済み]ブランドの一般的なキャンディ1つ)を与えられた。被験者は各キャンディの味を手早く調べ、フレーバーの差を述べるよう命じられた。
結果: 被験者はフレーバーに差はないと報告した。持ち手につけたマークにより、キャンディの取り違えがないことを確認。
実験記録819-A-1
目的: 消費による影響の確認
被験者: D-3634
結果: キャンディの消費開始後数分間、被験者は副作用を示さなかったが、脈拍数が緩やかに上昇した。およそ5分後被験者の顔面が蒼白になり、穏やかな頻脈を示し、脈圧2が低下した。被験者はやや混乱しているが、続けるよう命じられた。数分にわたって被験者の血圧は下がり続け、対応して心拍数は上がり続けた。10分経過時、被験者は失血性のショック症状を示し、血圧低下に伴い意識が混濁しはじめた。被験者はその後3分以内に意識を喪失した。SCP-819-Aサンプルを回収したところ、半径にして2/3が消費されていた。被験者は意識喪失の1分後に終了した。検死により、死因が失血であることが確かめられた。被験者は実験の間に半分以上の血液を喪失したとみられている。
実験記録819-B-1
目的: 消費による影響の確認
被験者: D-9078
結果: 被験者はキャンディを嫌々ながら口にし、「███████(被験者)はオレンジ味大嫌ぇなんだけどなあ」と述べた。キャンディの消費開始後数分間、被験者は副作用を示さなかった。5分経過時、被験者は胸焼けを訴えた。バイタルは正常。30分後、痛みがわずかに増加した以外には症状に変化なし。キャンディを食べきった後に被験者を解放し、その後36時間は監視を続けた。被験者は食後に強い胃痛を感じ、重度の下痢と少々の栄養失調を起こした。これは低酸症(胃酸の分泌が低下した状態)の症状に一致する。被験者は胃酸の自然分泌により数日で回復。実験中に胃の内壁を保護する粘液が消失したために、被験者は胃潰瘍を患った。
実験記録819-C-1 黄色
目的: 消費による影響の確認
被験者: D-9948
結果: 被験者はキャンディを消費し続けた。15分経過後、バイタルに変化は見られず、被験者も異常を感じないと報告した。根気強く聞き出すと、実験前よりも尿意がおさまっていると述べた。実験を続行し、被験者に1Lの水を飲み尿意を催すまで待つように命じた。その後、被験者にもう一度SCP-819-Cを食べるよう命じた。2分後、被験者は尿意がおさまったと報告した。10分後、被験者は尿意を一切催さず、排尿を命じたが膀胱内には尿が一切存在しなかった。

メモ: 現地調査員や機密任務において高い有用性を持つかもしれないが、スタッフが娯楽目的で819-C-1の使用を申請しなくなるまでは実用化するつもりはない - Dreyn博士

実験記録819-D-1
目的: 消費による影響の確認
被験者: D-1151
結果: 3分経過後、被験者は彼の鼻の中がすっきりとしていると報告した。その3分後、被験者は鼻の中が非常に乾燥し、少し痛むと述べた。さらなるキャンディ消費により鼻腔内の痛みは増大し、のどの痛みと呼吸時のわずかな困難も生じ始めた。実験を進めるうちに飲み込む動作が苦痛を伴うものとなり、呼吸もさらに難しく、痛みもひどく増した。キャンディを食べきった後、被験者は解放され5日間監視下に置かれた。最初の検査では鼻腔内や食道の組織に炎症が見られた。呼吸器系を調べたところ、肺にも同様の炎症が発見された。被験者は鼻漏が増え、胃痛とライノウイルス3により寝込んだ。症状が回復すると被験者は元の状態に戻ったが、痰液の量が減少していることからなんらかの分泌腺がダメージを負っているとみられている。
実験記録819-E-1
目的: 消費による影響の確認
被験者: D-8381
結果: 15秒経過時、被験者はものが見えにくくなったと訴えた。1分経過時点で、被験者は視力を喪失した。身体検査により、眼房水が完全に失われており、眼球の質量が減少しつつあることが判明した。キャンディをさらに消費することで眼球は縮み続け、硝子体を失いしなびていった。4分経過後、眼球は完全に硝子体を失ってしなびた。被験者は眼球が縮むのを感じることができたが、眼球のサイズが視神経を引っ張るところまで縮むまでは痛みを一切覚えなかった。硝子体は再生成されない体液であるため、眼球はしなびたまま戻らなかった。被験者は実験後に終了された。
実験記録819-F-1
目的: 消費による影響の確認
被験者: D-2941
結果: キャンディを食べ始めてから20秒で、被験者は強い頭痛と虚脱感を訴えた。横になることで痛みが和らぐことから、起立性頭痛4であると考えられる。被験者に起き上がって続けるよう命ずる。被験者は眩暈、吐き気、複視(物が二重に見えること)を訴える。実験開始から3分後、被験者が意識を失う。意識喪失から30秒後、死亡が確認された。SCP-819-Fサンプルはほんのわずかしか消費されていなかった。検死によって脳脊髄液が酷く欠如していることがわかり、脳が浮力を失ったことで血管が圧迫され、脳に血液が循環しなくなったものと推測された。
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