SCP-825-JP
評価: +62+x

アイテム番号: SCP-825-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-825-JPは通常の書籍管理プロトコルに則りサイト-81██の低脅威度物品保管ロッカーに保管し、月に一度、乾燥剤と防虫剤の交換を行います。SCP-825-JPを使用した実験を行う際はセキュリティクリアランスレベル4以上の権限を持つ職員からの許可を得てください。実験以外でのSCP-825-JPの接触は禁じられています。

説明: SCP-825-JPは████社から販売された絵日記と同様のデザインの冊子です。全100ページで構成されており、表紙の氏名欄には『1年3組 佐藤 ██』と記入されています。内容は日記の所有者と思われる少年が19██,7/23-8/24の間に過ごした出来事が記されています。

SCP-825-JPの特異性は企業・団体に所属している人間が接触することで発現し、被験者は所属している企業・団体から2日後に休暇が与えられます。与えられる休暇の日数は被験者によって異なり5-20日以内だと考えられ、企業・団体側は被験者に対し休暇を与えるのが当然であるかのように振る舞うことから一時的な認識改変ミームの影響1を受けていることが分かりました。休暇を返上する試みはいずれも成功していません。被験者は接触した直後にSCP-825-JPを読み始め1枚のページを選択し、休暇中に選んだページに描かれている内容と同様の行動をとることが調査の結果判明しました。

SCP-825-JPの内容を一部抜粋

ページ数 日付 絵の内容 日記の内容
7ページ 7/29 少年が自転車に乗っている絵が描かれています。 公園で自転車に乗れるよう練習をしたという内容が記入されています。
10ページ 8/1 少年が布団で寝ている絵が描かれています。 やることがなく一日中寝ていたという内容が記入されています。
12ページ 8/3 少年が花火をしている絵が描かれています。 自宅の庭で家族たちと花火をしたという内容が記入されています。
18ページ 8/9 少年が浴衣を着ている絵が描かれています。 自宅の近くで開催された夏祭りに参加したという内容が記入されています。
24ページ 8/15 少年とその父親と思われる人物がキャッチボールしている絵が描かれています。 公園で父親とキャッチボールをしたという内容が記入されています。

SCP-825-JPは19██/8/25,██県██市で起きた佐藤 ██氏(男性、当時6歳)の行方不明事件の調査で警察に扮していたエージェント█が調査した結果、SCP-825-JPが██氏の自宅で発見されました。SCP-825-JPは当初、接触した被験者が自分の意思に関わらずSCP-825-JPを読み始め気に入ったページを1枚選ぶAnomalousアイテムに分類されていました。しかし、SCP-825-JPに接触してから2日後に被験者が休暇を貰うという事が調査した結果判明し、オブジェクトクラスがSafeに格上げされました。

実験記録825-JP

実験記録825-JP-3 - 日付19██/██/█

対象: ██研究員

結果: ██研究員はSCP-825-JPに接触した後、すぐに読み始め15ページを選択しました。選択したページの内容は少年が山で虫取りをするという内容でした。このページを選んだ理由を聞くと一度虫取りをしてみたかったという返答が帰ってきました。 ██研究員は2日後、財団より5日間の休暇が与えられ、休暇中は山に籠りずっと虫取りをしていたと報告がありました。

分析: 被験者は休暇中に自身が選んだページに記入されている内容と同様の行動を取ることが考えられます。

実験記録825-JP-6 - 日付20██/█/██

対象: ██博士

結果: ██博士はSCP-825-JPに接触した後、すぐに読み始め4ページを選択しました。選択したページの内容は少年が海の砂浜でスイカ割りをするという内容でした。このページを選んだ理由を聞くとスイカ割りを体験してみたかったという返答が帰ってきました。 ██博士は2日後、財団より12日間の休暇が与えられ、休暇中はスイカを36個購入し、海の砂浜でずっとスイカ割りをしていたと報告がありました。

分析: 被験者は休暇中に自身が選んだページに記入されている内容と同様の行動を連続で繰り返していると考えられます。

実験記録825-JP-16 - 日付20██/█/██

対象: エージェント███

結果: エージェント███はSCP-825-JPに接触した後、すぐに読み始め26ページを選択しました。選んだページの内容は少年が両親と喧嘩をした後、仲直りをするという内容でした。このページを選んだ理由を聞くと5分間の沈黙の後、両親と仲直りがしたかったいう返答が帰ってきました。エージェント███は2日後、財団より7日間の休暇が与えられ、休暇中は実家に帰省し、絶縁状態だった両親と和解したとの報告がありました。

分析: 被験者は自身がやり残した事が記入されているページを選んでいると考えられます。

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