SCP-826-JP
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アイテム番号: SCP-826-JP

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-826-JPはフロリダ州の████に位置するサイト-111の収容ロッカー内に保管されます。ロッカーは常に施錠され、SCP-826-JP-AによるSCP-826-JPの漏洩物の摂取が行われる時のみ開放されます。なおロッカーの解放は影響拡大防止の為、二名のセキュリティー担当者の監視のもとSCP-826-JP-Aによって行われます。セキュリティー担当者はSCP-826-JPを視認しないよう保管用ロッカーの左右へと移動し監視を行ってください。現在、SCP-826-JPの更なる実験はSCP-826-JP-Aの管理の問題から許可されません。現在、2名のSCP-826-JP-Aが収容されていますが、対象らの調査活動の制御は困難であるため、2名のエージェントがそれぞれの活動に同伴してください。SCP-826-JP-Aによって解決した事案は現地自治体、警察等と協力した上で適当なカバーストーリーを適応し、通常の捜査が行われた事案解決であるよう偽装してください。

説明: SCP-826-JPは1リットルサイズのポンプ式シャンプー容器です。本体には英筆記体で「Sherlock」と記入されたシールが貼られています。現在、SCP-826-JPに損傷を与える、キャップ部分を開ける、異常性の二段階目以外で内容物を手動で汲み出すと言った試みは全て失敗しています。X線などを使った内部の調査も行いましたが、機器のモニターに対象が映らないという事案が発生したため詳細は分かっていません。

SCP-826-JPの有する異常性は二段階目まで存在し、一段階目は人間がSCP-826-JPを視認した瞬間(以下、視認者をSCP-826-JP-Aとする)、二段階目は一定周期でSCP-826-JPの内容物が漏洩する際に発現します。なお、一段階目の異常性は暴露したエージェント・Pの証言とD-777321を利用した実験によって明らかとなりました。

一段階目の異常性として、SCP-826-JP-Aには以下のような変化が確認されます。

  • 明らかな観察能力の向上。
  • 不眠症や不安神経症に相当する症状の発生。
  • 未解決事案の解決に関する強迫観念。
  • 脳の容積の減少。(年間に0.00037グラムの減少が確認されています。)

SCP-826-JP-Aは観察能力の向上に伴い、まず初めにSCP-826-JPに関連する事案の調査活動を開始します。その後、SCP-826-JP-Aは解決した事案からまた新たな事案を発見し、それ以降も調査活動を継続します。これらの活動は、SCP-826-JP-Aが調査活動を拒否した場合も、様々な外的要因、SCP-826-JP-A自身の行動による偶発的とも見られる現象によって調査活動へと発展します。このことに関して以前まで財団は、この現象はSCP-826-JP-Aの抱いている未解決事案の解決は自身と「シャーロック」という人物の義務であるという強迫観念によって引き起こされた事象であり、それによって対象は無意識の内に未解決事案を探しているのではないかと予想していました。しかし、それらの症状を緩和させた状態での活動継続が観測されたため、活動開始への直接的な原因は明らかになりませんでした。調査期間、調査結果などはそれぞれの事案によって変化し、現在8███件の未解決案件が解決しています。

二段階目の異常性はSCP-826-JPのポンプ先端から人間の脳組織の一部と思われる物体の漏洩によって引き起こされます。この現象はSCP-826-JP-Aの解決した事案の件数が約236件に達した時期に発生しており、現在、漏洩した脳組織を解析していますが、該当する人物などの発見には至っていません。また、漏洩物に対して、焼却、化学的処分などを行いましたが、損害を与えることは出来ませんでした。
この漏洩物は常にSCP-826-JP-Aによって摂取され、その後SCP-826-JP-Aは自身の事を「シャーロック」と名乗り、その人物になりきって会話を始めます。これらの摂取はSCP-826-JP-AとSCP-826-JPの距離が離れていた状態でも、漏洩が発生したと同時にSCP-826-JP-Aがそれを何らかの方法で察知し、SCP-826-JPの置かれている地点へと自力で移動し行われます。また、漏洩物の摂取が行われることでSCP-826-JP-Aの精神が安定するという現象も確認されています。

確認されている解決事案の抜粋

起因: エージェント・P(以下SCP-826-JP-A-1)がSCP-826-JPを発見。その際、エージェント・PはSCP-826-JPのメーカーが気になり、調査を開始する。
結果: 該当するメーカーを発見するが倒産していることが判明。

起因: SCP-826-JP-A-1によって発見されたSCP-826-JPと同型のシャンプー(本体の形状のみでラベルは異なっている)を製造していたメーカーの帳簿に不審な入札記録を発見しそれについての調査を開始する。
結果: █████・███████上院議員の賄賂が発覚。

起因: █████・███████上院議員の夫人の左薬指の傷が気になり調査を開始する。
結果: 夫人は幼少期父親から性的虐待を受けていたことが発覚。また、奥方の父親=ロバート・████氏が1987年の自営電器店の強盗事件に関わっていることが判明。

起因: 1987年に発生した電器店強盗事件の調査を開始。
結果: 首謀者の男=ジェイムズ・███・████████がカルト教団「K███O█████」の信者であったことが判明。当時行った犯行も教団からの指示だった模様。また、教団の行っていた儀式に複数人の児童が用いられていたことが発覚。

起因: カルト教団「K███O█████」の行っていた儀式についての調査を開始。また、教団の団員メンバーの資料も入手。それについての調査も平行して開始。
結果: 教団員の中から1994年のミシガン州の█████通り連続少女██事件と関連のある男= ████・A・██████氏を特定。儀式の為に少女らを殺害していた模様。結果、件の男性の自宅を尋ねたSCP-826-JP-A-1は████・A・██████氏から暴行を受け入院。報告を受けた財団は████・A・██████氏を拘束した。

起因: SCP-826-JP-A-1が入院した病院に一時期████・A・██████氏が入院していたことが判明。なお、病院はSCP-826-JP-A-1の希望により選択された。その際、████・A・██████氏の元に頻繁に通っていた女性の存在が確認された為、それについて調査を開始。
結果: 件の女性はマーシャル・カーター&ダーク社の人間であることが発覚。カルト教団に異常オブジェクトを販売することが目的だった模様。この調査の際、マーシャル・カーター&ダーク社の所有していたフロント企業内でSCP-████に関する未確認の報告書を発見。

起因: マーシャル・カーター&ダーク社の所有していたSCP-████の報告書の調査を開始。
結果: [削除済み]この調査によって、████████████ ████████████████の████████████が判明。O5の指令のより、これらの記録を全て抹消。████████の殺害は████████████より████████████████████████。また ████████████ ████████████████████と共に管理される。結果、██████の発見に伴い、これらの調査を中止する試みが行われたが、調査活動へと発展。

補遺: SCP-826-JPは、オブジェクト回収の任務を終えたばかりのエージェント・Pによって発見されました。当時、エージェント・Pはアメリカ・█████州の█████で現SCP-████の回収任務に参加しており、その際、近くのゴミ捨て場に放置されていたSCP-826-JPを発見しました。結果、エージェント・PはSCP-826-JPの影響を受け、調査活動を開始。財団はエージェント・Pの異常行動に関する報告を受け、エージェント・Pが何かしらのオブジェクトの影響を受けていると決定し、当人の周辺の捜索を開始しました(なお、この調査の際にはエージェント・Pの行動を詳しく観察するため、彼の活動にあまり干渉しないようにと職員には通達されていました)。その後、エージェント・11の監視のもと、エージェント・Pが1994年のミシガン州で発生した█████通り連続少女██事件の犯人の自宅へと到達。その際、エージェント・Pが当時の事件の犯人である████・A・██████氏から暴行を受け、█████████病院へ入院する事案が発生しました。(この時に、エージェント・Pが行動不能な状態に陥っても調査活動が再開される事象が確認されました。)現在、████・A・██████氏はエージェント・Pの救済に入ったエージェント・11によって拘束され、マーシャル・カーター&ダーク社との関係を調査するため拘留されています。

現在、SCP-826-JP-Aの活動を止める試みは全て失敗しており、対象の終了も試みましたが、多種多様な外的要因1によってそれら全てが阻止されました。このことから、SCP-826-JP-Aの活動を止めることは不可能であると結論づけられ、現在の収容体制へと移行されました。

追記: 現在、SCP-826-JPの事案解決により、自殺する職員が急増しています。今後の職務への影響が懸念され、SCP-826-JP-Aの活動を抑制する為のプロトコルが検討されています。

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