SCP-833-JP
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アイテム番号: SCP-833-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-833-JPはサイト-81██内の低危険度物品ロッカーに最低限の組数を保管します。現在流通しているSCP-833-JPは回収部隊ろ-26("叛逆する道化達")により回収、焼却による処分を行って下さい。
SCP-833-JP-a内には財団による精神鑑定に基き選抜された者を含むエージェント・部隊員を各地に転移させ、明らかに保護が必要とされる一般人に対する援助、身柄の聴取を行った後に記憶処理、カバーストーリー「ボランティア愛好会」を流布、帰還後に聞き出した情報からSCP-833-JPの回収を該当する民家より行って下さい。SCP-833-JP-a内へ調査を行った場合、可能な限りの内部の映像・音声記録の提出が義務付けられます。

説明: SCP-833-JPは一般的にトランプと称されるカード類です。外装に「Ancient Roma Playing Cards」と筆記体で記された異常性の無い箱に封入され販売されています。未開封のものであっても内部のカード類はダイヤの8~Kが封入されておらず、この為合計はジョーカーを含めて合計47枚になっています。
カードのデザインは一般的なトランプのデザインを逸脱しておらず、トランプを知っている対象が視認した場合問題無く数字・スートを認識する事が可能です。下記の手順を行わない限りカード本体に異常性は無く、問題なく損傷、焼却する事が可能です。

箱内に同封された説明書には「インディアン・ポーカー」「ブタのしっぽ」「ハイ&ロー」等のカードの欠損にもほぼ問題なく遊ぶ事が出来るゲームだけでなく「日めくり」という遊び(以下SCP-833-JP-1)が書かれており、該当する手順を完遂した翌日0時に、対象はSCP-833-JP-aへと転移します。以下は書き記されていたSCP-833-JP-1の手順です。

1. トランプを上からクラブ・スペード・ハート・ダイヤのじゅんばんに数をそろえてかさねる。←山のいちばん上にはクラブのAがみえるように。

2. 3月1日に山の上からカード(クラブのA)を一枚、うらがえしして山のいちばん下に入れる。←まちがえないように!

3. 2.をやってから、いちばん上のカードの数の分の日がたってからまた2.をくり返す←クラブの2は3月3日、3は3月6日に、4は……みたいにね。

4. ものすごく長くなるとおもうけど、ぜんぶのカードをやったときには……?

SCP-833-JP-aは地球を完全に再現した異空間であり、SCP-833-JP-1の動作を行った対象以外の生命体は現在確認されていません。以下はSCP-833-JP-a内で発生する異常性です。

物品・行動 異常性
カレンダー(アナログ・デジタル機器の機能等を含む) 月日、曜日の全ての文字が歪み、判読不能になる。
電気 発電所内に誰も存在しないにも関わらず、問題なく使用可能である。200█年██地方で発生した停電から実空間と通電は同期していると予想される。
水道 問題無く使用可能であるが、浄水器を通したものでも「非常に鉄臭い」と評価される。
海水 通常の███倍の濃度の鉛化合物が含まれており、摂取した対象の年齢によらず重篤な被害が発生する可能性が高い。
TVの視聴 時間帯に現実世界と同じ番組・チャンネルの視聴が可能であるが、日付を表す音声にはノイズが掛かり聞き取れない。
通信機器の使用 SCP-833-JP-a内での通話・メール等は可能だが、エラーが発生し現在世界には連絡は全て失敗する。
インターネットの使用 ページ閲覧、検索エンジンの使用等は問題なく可能だが、掲示板等への書き込みはエラーが発生し失敗する。日付に関する文字は全てが文字化けが発生する。
███温泉 凡そ40分の入浴後これといった異常性は確認されなかった、
██温泉 同上。
銭湯「████」 同上。サウナの使用に関しても異常は無し。
銭湯「██████町支店」 従業員と称した一般人1人を合計██度確認。「お客様が存在する以上私一人でも営業を続ける」といった旨の回答をインタビューの度に返答した。彼自身並びに銭湯の使用に関して異常性は確認されず、承諾を受け入れた為SCP-833-JP-a内の店舗を調査拠点として使用する事を決定。

対象が転移している間SCP-833-JPの山は全て消失し、SCP-833-JP-a内には同じ場所にダイヤの8~Kで構成された山が出現します。この山には実体は無く物理的な干渉は不可能であり、日数の経過ごとに8、9…と上部のカードが入れ替わる様子が確認されます。
推定60日が経過した後SCP-833-JP-1を行った対象はSCP-833-JP-a内から生死を問わず元の世界へと転移、SCP-833-JP-1を完遂した状態を保ったまま再出現したSCP-833-JPの前へと戻ります。一連の手順に精神影響等は確認されていません。
また、SCP-833-JP-a内部では「業務、任務に対する意欲の消失」「近隣の、または有名である入浴施設への興味、来訪並びに使用したいという欲求の増加」等といった軽度の精神影響が確認されています。影響には個人差があり、任務に対して非常に強い意欲を持った者は殆ど影響を受けず、同じく影響をさほど受けていない人物の指示により影響を受けた財団職員であってもプロトコル通りの行動を行う事が可能です。精神鑑定に基き選抜された人員の追加以降、プロトコルに関する問題は発生していません。

SCP-833-JPは199█年1月に██県を中心に各所で発生した小学生児童を中心とした行方不明事件、その凡そ2ヶ月後に自宅に再出現した児童の一人からのインタビューから異常性が確認、近隣のスーパー、個人経営の駄菓子等から合計███組が収容、全員にAクラス記憶処理が実行されました。当時同時期に転移していた合計██人の児童の一部には体重の増加・視力の低下・生活リズムの著しい変化等が見られましたが、対象が行っていた生活によるものと思われています。
箱に記載されていた製造販売元の会社、製造工場は既に別会社に売却されており、現在██████組が未だに日本各所に現存しているものと思われます。

補遺: SCP-833-JP-a内から現実世界に帰還するまでの時間は減少傾向にあり、発見当初(200█年)は約二ヶ月間だったものが昨年(20██年)では1█日程度で現実世界に派遣されていた職員達は帰還しました。これを受けてプロトコルに参加した一部職員が激昂した様子を見せ、残った日数を問わず帰還直後にほぼ全員が有給の申請を行った事から更なる精神影響の存在が予想されています。

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