SCP-837
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SCP-837を成型したレンガ。

アイテム番号: SCP-837

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-837は実験に用いる場合を除いて素因数分解され、各素数のピースはプラスチック容器に分割して収容されます。実験は床を補強した室内で行われなければなりません。

説明: SCP-837は2つの異常な性質を有する褐色の粘土です。

1つ目の異常性は、水分を吸収することも放出することもない点です。熱や水への曝露によって組成が変化することもなく、展性や延性、表面の構造を維持します。

2つ目の異常性は、分割及び結合の際に起きる通常でない反応です。分割・結合の操作自体は通常の粘土と同様に容易く行えますが、その結果は算術的にありえないものになります。2つのピースを結合すると、合わせた塊は各ピースの合計よりも大きく重くなります。塊を2つのピースに分割すると、得られるピースは元の塊よりも小さく軽くなります。この操作の前後で粘土の密度は1500kg/m3を維持します。

測定により、各ピースはドラム単位(ポンド・ヤード法における重量の単位。1ドラム=1/16オンス=1.8グラム重。)で整数値の重量を持つことが判明しました。2つのピースを結合させると、合わせた塊の重さは各ピースのドラム数の和ではなく積になります。6ドラムと5ドラムの粘土を合わせると、11ドラムではなく30ドラムの粘土が得られます。粘土を分割すると、元の重量の因数に分割されます。50ドラムのピースは5ドラムと10ドラムのピースに、あるいは25ドラムと2ドラムのピースに分かれます。25ドラムのピース2個になることはありません。

ピースの重量が素数である場合、分割する試みは素数ピースの重量を損なうことなく1ドラムのピースを生み出す結果となります。1ドラムのピースは理論上無限に生成できると考えられますが、他のピースと合わせると消失します。1ドラム以下のピースを生成する試みは、常にきっかり1ドラムのピースを生み出すこととなりました。

財団は現在2ドラムのピースを2つ、3ドラムのピースを3つ、5ドラムのピースを2つ、7ドラムのピースを1つ、11ドラムのピースを1つ管理下においています。これらは分割されている限りは合計41ドラム(約73g)です。これらをすべて結合させると、総重量は207,900ドラム(約368kg)になります。

その異常な性質のため、SCP-837には通常の化学的分析は行えません。分光学的な測定では、SCP-837は一般的な川粘土からなることが示されました。

SCP-837はドイツのミュンヘンにある空き倉庫で、側面に「6」の形の穴が開けられた段ボール箱の中に収められているのを都市探検家(urban explorers)により発見されました。倉庫のオーナーは中に保管されているものについて何も知りませんでした。

補遺837-01: 今後新たなSCP-837のサンプルが発見された場合、O5の許可がない限りは別々のサイトに分けて保管することとします。

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