SCP-841-JP
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アイテム番号: SCP-841-JP

オブジェクトクラス: Euclid

特別収容プロトコル: SCP-841-JPはサイト-8141の標準人型収容室に収容されています。
現在、SCP-841-JPは収容されていません。警察無線の監視を行い、SCP-841-JPが出現した際は、エージェントを現地へ送り確保及び、警察関係者や目撃者へ記憶処理を行ってください。また、SCP-841-JPの存在を保つためプロトコル”検察”を行い収容してください。

説明: SCP-841-JPは30代ほどのモンゴロイドの男性に見える実体です。外見上では特に異常は見られませんが、体内は空洞状になっており臓器などは存在しません。収容当初、スーツ、革靴、中折れ帽、革製の黒手袋を身に着けていました。

SCP-841-JPは事件、及び事故現場に出現します。出現した時、その場でもっとも発言力のある人物はSCP-841-JPに対し非常に協力的に接し、周囲の人物に「凄腕の探偵である」といった内容の紹介をします。その後、SCP-841-JPは事件現場を取り仕切り1、調査を行います。
SCP-841-JPは事件の調査が終了すると関係者を集め、例え事件の犯人が居合わせなかったとしてもその中から犯人を指名します。この時、指名された人物が犯行を行ったという証拠が生成され、それを元に推理を行います。この推理に対し、指名された人物以外のその場にいる人物はSCP-841-JPの意見に同調する傾向にあると思われます。

SCP-841-JPは、「指名された人物は犯人である」という結論が確定し事件が解決となると、事件現場から離れ、不明な方法により消失します。しかし、結論が確定しなかった場合、消失現象は発生しないと推測されています。

SCP-841-JPは、警察内部に潜入していた財団エージェントによる「不可解な事件記録」の調査によりその存在が明らかになりました。確保のため警察無線の監視を開始したところ、2008/██/██長野県██市の事件現場にてSCP-841-JPと思われる存在の出現が確認され、財団エージェントが派遣されました。しかし、到着した時点ですでに推理は終了しており、容疑者の警察への引き渡しを行っていました。直ちに確保を試みたものの逃走、付近の雑木林に逃げ込んだ後、消失しました。
その後も警察無線の監視を続けたところ、2009/██/██秋田県██市の事件現場に出現、即座に財団エージェントが派遣されました。財団エージェントが到着した時、SCP-841-JPは関係者を集め推理を行っていました。SCP-841-JPは逃走を図ったものの財団エージェントにより拘束され、事件の関係者も確保されました。拘束された後もSCP-841-JPは激しく抵抗しましたが、消失現象は発生しませんでした。

収容後、数度のインタビューを試みましたがいずれもSCP-841-JPが錯乱し、詳細な情報を得ることができませんでした。しかし、断片的な発言2から「事件の解決に固執している」こと、及び回収以降消失現象が発生していないことから、消失現象の発現のためにはSCP-841-JPによる「事件の解決」というプロセスが必要なのではないかという仮説が立てられました。現在、この仮説に対する実験は消失後の補足を行うことが可能か不明なため許可されていません。

補遺: 収容違反記録841-JPを受け、仮説に基づいた特別収容プロトコルの改定、及び出現の際のプロトコル"検察"の制定を行いました。また、SCP-841-JPの消失に大きく関わっている可能性が高いとして、サイト-8141へ封筒を送った人物の特定を行っています。サイト-8141からの消失以降、SCP-841-JPの出現は確認されていません。

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